ピカソ・マニマニア

ピカソの91年を 詩にしました。
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ブレハッチ ピアノ・リサイタル  於・ミューザ川崎

2024-02-21 01:59:58 | 詩作

5年に一度 ポーランドで開かれる ショパンピアノコンクールの 2005年度の優勝者、ラファウ・ブレハッチの ショパンの曲だけを弾く公演に行ってきました。

ミューザ川崎は始めてですが
   
立派なパイプオルガンがあり、サントリーホールと見まがうばかり。
客席数2000弱。 サントリーホール、2100強。
こんな立派なホールだったなんて知りませんでした。

演奏されたのは「葬送」以外は ポーランド庶民の民族舞踊の マズルカ。
作品番号でしか記されていないので 素人の私に分かるのか不安でしたが 初めの音から魅了されました。「4つのマズルカ op.17 変ロ長調」



    ひとりオーケストラ

  時に
  腕が3本にも4本にも
  見える

  途切れない音たち

  指がひと度
  鍵盤に乗ると

  たちまち
  30本に増えるらし

  ピアノだけなのに
  オーケストラを従えて


  まだ青年と呼べる
  ピアニスト
  鎮かに魂を葬(おく )る時は
  老人の貌だ

  曲の合間は
  時にお茶目で

  将棋の聡太君のよう

  親しみ易そうで
  距離は縮まらない 
  
  天才中の 天才
  


      2月20日 観
   
 興奮醒めやらぬ    風呼 でした  
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『 籠鶴瓶花街酔醒 (かごつるべさとのえいざめ)』   於・歌舞伎座

2024-02-16 00:17:49 | 観劇

猿若祭二月歌舞伎の昼の部は まず鶴松さんのお光で「野崎村」
奉公先を追われ失意で戻ってきた 兄にあたる養子の久松と祝言を挙げる直前に奉公先の主人の娘お染に横取りされる、久松の未来を思って出家して身をひくいじらしさを切々と演じられました。
堂々と久松を奪っていくお染役は 児太郎さん。 金持ちの傲慢さが満々。
金も力もなかりけり の久松に 七之助さん。

     


次は狂言から「釣女」
女に縁のない大名と太郎冠者、大名が縁結びの戎神社で見た夢のとおり釣り竿
で美しい上臈を釣り上げると 負けじと太郎冠者も真似るが 掛かったのは醜女(しこめ)。
太郎冠者と醜女の掛け合いが面白い。
太郎冠者に獅童さん、醜女に 芝翫さん。(まったく誰だかわからない)


最後に 待ってました「籠鶴瓶花街酔醒」
最初に舞台上に花魁道中が三組も登場する、華やかさが大好きです。
三組目の花魁八つ橋が花道でふっと笑う、それを自分に向かってだと勘違いをする次郎左衛門の悲劇の序幕です。
次郎左衛門に 勘九郎さん、花魁八つ橋に 七之助さん。
後年、次郎左衛門は大金持ちになり八つ橋の元に通いつめ 身請け話にまでなります。それを知った八つ橋の情夫は八つ橋に愛想尽かしをさせます。 満座の中で恥をかかされた次郎左衛門。
情夫はこの人しかいないでしょう 仁左衛門さん。
恥をかかされた次郎左衛門を必死で慰める花魁、九重に 児太郎さん、いい味を出されていました。


どれも見ごたえがありました。



   



     2月14日 観
             by  風呼


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中村勘三郎さん十三回忌    於・歌舞伎座

2024-02-13 23:10:30 | 観劇

二月は早いものですね 十八世 中村勘三郎さんの十三回忌になります。

夜の部は 『猿若江戸の初櫓』
勘太郎くん初の主役でしたが 体調不良のため7・8両日は父の勘九郎さんが代役を務められました。
9日から復帰。 大事に至らず良かったですね。
福助さんが福富屋女房のふく役で 後ろに介添え付でしたが短い科白もあり 2,3歩歩かれました。
猿若座は後の中村座だそうです。
   

   


二幕目は ご存じいがみの権太の 『義経千本桜 より すし屋』
芝翫さんの権太は いがみのまんま。 内に秘めた平家に対する思いや 老親への孝行心のみじんも感じられない。 なりゆきでこうなっちゃった~ ,父親に殺されて当たり前~ と 思わせる。 今まで見てきた権太には 哀れを感じていたんだけど。 もしかして憎々しいまんまの こっちが正解?


最後は 勘九郎・長三郎父息子の 『連獅子』
長三郎くん大健闘。
小さな体で大迫力で父に挑みかかる。
勘九郎さんは谷に堕としたものの 子を案ずる父の気持ちが良く出ていたと思います。
勘九郎さんのクールな美しさに見とれました。



  

ご存じ中村屋の定式幕で お出迎え。



   2月10日  観

           by  風呼
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東京お茶の水 山の上ホテル 閉館

2024-02-08 15:30:36 | 日記

戦前は海軍が 戦後はGHQが使用し、昭和29年からホテルとして営業していた 多くの文豪に愛された 山の上ホテルが 2月11日をもって閉館されます。

以前からここでお茶したいねと話していた千賀子ちゃんと 昨日7日に行ってきました。


    

JRお茶の水駅で降り、明治大学の隣の坂道を登ってすぐ。

閉館のイベントもやっていて 訪れる人は多い。

どの飲食店も 最後の日まで予約でいっぱいで 残念ながらお茶はできませんでした。

アールデコという建て方だそう。
アールヌーボーを簡素化した建物らしい。

銀座7丁目の ライオンビアホールも この様式らしい。

建てられて89年、老朽化に伴い建て替えられるらしい。


お茶は空振りに終わったが、ふらっと入った古書店で千賀子ちゃんが 探していた本を発見! しかも著者のサイン入り!
著者の名をよく見ると 何と千賀子ちゃんの(多分もう故人)知っている人だった !!


   不思議な日でした
            by   風呼



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『 哀れなるものたち  POOR THINGS 』

2024-02-06 19:02:47 | 映画

少女の恰好をし、赤ん坊の心を持った成熟した女性ベラが 冒頭の明らかに犬と鶏を継ぎ換えたような動物たちが走りまわる広い庭園で遊んでいる。

ここは天才外科医と呼ばれる教授の大邸宅。
ベラは橋から身を投げて死んだのを 教授が臨月近い彼女の胎児を脳に移植して蘇らせたのだった。

外科医自身も 狂気の父親によって体を実験台として 切り刻まれていた。

    

彼女の成長ぶりを記録させるために 一人の優秀な助手をつける。
助手はたちまち不思議な彼女の魅力のとりこなる。


時代は設定されていないが 移動は馬車のころ。


性に目覚め始めた彼女は 外の世界を知りたがり 教授を訪れた遊び人の弁護士と駆け落ちする。

実はこれは教授の謀りごとだった。


   
ロンドンからリスボン、アレキサンドリアからパリへの船旅。
老婦人に連れられた黒人の青年に 社会の仕組み等を学び。

船中のカジノで大儲けをした弁護士の金を ベラは洗いざらいアレキサンドリアの貧民に与えてしまったので 一文無しでパリで下船させられた。

寒いパリの街で途方に暮れる弁護士。

なりゆきで娼館で身を売り お金を手にするベラ。

売春に激怒した弁護士は 教授がベラの帽子のつばに縫い付けたお金を奪って一人逃げた。

ベラはそのままその館で娼婦となり 教会に行ったり、社会主義の集会に行ったり、あげく外科医となるべく勉強を始める。

と 途方もない、脳移植させられたベラの完全なる自立の成長物語。

全編140分だそうだが 先の読めない展開に 劇場内は(結構観客はいた)最後までシーンとしていた。

R-18 なのは あけすけな性描写より 人体を切り刻むシーンが多いからか。

教授の風貌が フランケンシュタインと見まごうのは 作者アラスター・グレイ(現代の作家)がフランケンシュタインとその作者メアリー・シェリーの生い立ちにインスピレーションを覚えたかららしい。

1797年 フェミニズムの創始者(彼女の出産時死亡)の母とアナキズムの父との間に生まれ、ベラのように閉鎖されて育った。

17才で後の夫となる(既婚者だった)詩人と大陸へ駆け落ち。

1817年に フランケンシュタイン を脱稿。



久し振りなのに 強烈なものを見過ぎたかも。

すぐには感想が出ない、これからも何か気づくかもしれない。



    2月1日観
         by   風呼
            



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銀行に口座を開きに行ったら

2024-02-04 01:00:06 | エッセー詩

引き落とし専用の口座を作りに
銀行へ行った

いつも使っている銀行では
3つ目は出来ないと言われたので
すぐ傍の他行へ

ここで口座を開くのは初めてだったので
上記のように
通帳のない 印鑑も要らない
アプリ口座を勧められた

どうせ支払い専用だし
手続きが簡単だというので
やってみた

ところが まず
マイナンバーカードが読み取れない

おっと 行員さん
レンズの位置がカードの上ですよ

次は自写メ撮り

やっとOK

次はゆっくり瞬きして
もう一度自写メ

なかなかOKが出ない

と何故か自写メ撮りからやり直しとなった

 おかしいですね ~

行員さんが スマホを持ってみたり

背景を変えてみたり

 分かる人を連れてきます

助っ人さんが来る間に
マイナカードの写真は眼鏡なしだけど
かけていてもいいと聞いた気がしたので
良く画面を見ようと
かけて写メしたら

両方とも 一発でOK

住所を書いたり
電話番号を書いたり

ーが-でなければならなかったり
訂正 訂正 ・・・
私は今まで通り悪戦苦闘

つきっきりの行員さんがいるのに
最後と思しき所で
またもや行き詰まり

で またまたベテランと思しき行員さんの登場

レ点一つ足して終了。

10分でできる筈が
たっぷり1時間かかり

ベテランさんに促されて
つきっきりだった行員さんは
慌てて帰宅

時刻は午後3時を過ぎている
あらこの人パートだったのね

帰宅して
さっそく引き落とし手続きに
とりかかったが

印鑑の登録はしてないと気づき
焦って銀行から貰った説明書を読むと
テキトーに押せと書いてある

そもそも 新口座を作るのは
既存の口座の印鑑が違っていると
書類がもどってきたので
前住居の支店に訊きにいくのも面倒くさいので
現住所近くで
新口座を開くことにしたのだった

結果
印鑑は要らないのだって、さ。

預金は カードが送られてきたら
ATMで入金 

まだ一銭も預けてないのに
引き落とし手続きに
口座番号はすぐ使える んだそう

ちょっと不安だけれど
ま、いいか
どうせ 引き落とし専用だし



     by    風呼









 
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