ホームから転落した女性を助けようとして轢死した 40才のカメラマン、
横道世之介が 長崎から大学進学のため上京した 18才からの一年間
に彼と係わった人々との交流と その後が描かれています。
映画にもなり数々の賞を取った 『悪人』 の原作者、 吉田修一著。
とぼけた名前からもわかるように 主人公の力まないほのぼのとした日常が
過去(1987年4月~1988年3月まで) と現在をないまぜにして 語られ
ます。
なりゆきで サンバサークルに入ったり ホテルでの深夜勤務のボーイのバイ
トをしたり 同級生の出来婚を助けたり 何故かチョ―お嬢様と恋愛したり。
ちょっと他の人と焦点がずれていて それが ライカのカメラをたまたま借りた
のがきっかけでなった(?) カメラマンとして成功した要因と思われます。
(ex。 ライカで初めて撮ったのは 新生児室前で 新生児ではなく 窓ガラス
にへばり付いて見ている 親族ではない人々)
世之介よりも もっとぶっ飛んだ お嬢様役に 吉高由里子だという 映画も
期待出来そうで 楽しみです。 観に行くゾ!!
『悪人』 は 原作も映画も 面白かったし。
風呼 でした