ピカソ・マニマニア

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醜いペンギンンの子  8月の動物園で

2010-08-08 23:04:41 | 日記


王様ペンギンの繁殖は 南極では初夏の12月半ばから 1月頃だそうです。




 醜いペンギンの子


「キャッ、何? アレ? ブッキー」
みんな僕を指さして嗤(わら)う


4月生まれの僕はまだ赤ちゃんなのに
背はお父さんと同じ
目と嘴と足だけ黒くて
全身チョコレート色の綿毛の
ふわふわデブなんだ


ペンギン舞台のおうさまペンギンは
右向いてひとポーズ、左向いてひとポーズ
南極でのハドリングの習性からか
寄り集まっては嘴をいっせいに空に上げて
オーオウオウ オーオウオウと啼く


ピイピイピイ ピイピイピイ
お腹が空いたよお父さん
くるっと振り向いたお父さんの嘴に
僕の嘴を突っ込んでごはんをねだってみても

「もうすぐ飼育係の小父さんが
 バケツに鰯をもってきてくれるから
 オーオウオウ オーオウオウ
 お父さんは会議で忙しい」

ピイピイピイ ピイピイピイ
我慢できないよお父さん


それでも おうさまの名にかけて
我先にと餌に飛びついたりはしない
小父さんが鰯をくちに入れてくれるまで
ボオーッと気を付けをして待っている


プールに飛び込んだお父さん、かっこいい
僕はまだ足だけしか水に浸かれないけど
今に羽が生え変わったら
両手を広げてグライダーになって
水の中を滑空するんだ
お父さんみたいにね





ハドリングとは

おうさまペンギンのオスは 下腹の 抱卵班というところで 卵を温めます。 真冬の南極は寒さが厳しいので 畳一帖に20羽ぐらい 隙間なく寄り添う。

外側のペンギンは寒いので 少しずつ 渦巻状に移動し 全員平等に寒さに対抗します。

この協力を ハドリング といいます。


おうさまペンギンは オスもペンギンミルクといって のどの奥から子供に飲ませます。
お父さんの嘴に自分の嘴を入れて 餌をねだるのは その名残です。

クレイシーといって 子供ばかり寄り添う 保育園もあります!

卵を天敵から守るため 内陸部で産卵するので お父さんとお母さんは 1ヶ月もかかって
代わりばんこに 餌を食べに行きます。

究極の平等主義 尊敬していまーす!

尚この習性は 皇帝ペンギンと 王様ペンギンだけです。


      風呼r  でした        



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コメント
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