10月の歌舞伎座の演目は 『天竺徳兵衛韓(いこく)噺』と 『文七元結物語』
です。
冒頭は松緑演じる徳兵衛が 父親伝授の 妖術で蝦蟇を操るところ。
ガマの迫力が凄い!
お目当ては 山田洋次さんの演出の 『文七元結(ぶんしちもっとい)』です。
駄目親父がなさぬ仲の母親を困らせてばかりいるので自ら吉原に身を売りに行き50両を工面しようとするお久をめぐりてんやわんや。
獅童の駄目親父ぶりが 本当、こんな人いるかも と思わせる。
貫禄と人情味溢れる遊郭のおかみは孝太郎さん。
今回の大目玉、寺島しのぶさんは お人よしのおかみさんを普通に演じておられました。
まず、舞台装置にびっくり。
写真上部は お久の家、下部は回り舞台の裏、遊郭のおかみの部屋。
後は文七が身を投げようとする橋。 単純なのに風情あり。
10月19日観
by 風呼