4月3日に同演目を見たのですが 余りの素晴らしさにもう一度来てしまいました。
仁左衛門の与三郎、玉三郎のお富 の 『与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこくし)』
完全に出来上がった名舞台でした。どの役に至るまで文句のつけようがありません。3日に私が見た2日後に仁左衛門さんの体調不良で3日間休演だったので 千秋楽まで大丈夫かと懸念されましたが心配は杞憂になりそうです。
先月の『髑髏尼』では 二階の正面席がガラガラだったのですが 今日は満席でした。(3日は三階席だったのでニ階席は見えませんでしたが)
松緑と左近父子の『連獅子』も一部の隙も無い名舞台でした。左近さんの溌剌とした動きに心動かされました。
今日も毛振りが凄く 胸が熱くなりました。分かっていたんですけどね。
初日から2日目と千秋楽まで3日と二回見て思ったのですが 良い舞台とは場の雰囲気が 一瞬 両手で掬い上げられそうに濃くなる、それは観客と共につくりだすものなんだと。
これ以上の出来には もう出会えないと思われる『与話情~』 もっと進化するのだろうが想像もできない 『連獅子』
幸せな一日でした。
4月25日観
by 風呼