ピカソ・マニマニア

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『可哀そう』 って

2013-11-29 11:37:48 | 日記詩

 

自分の不幸の原因に

気付かないひと

 

他人の助言に

耳を傾けないひと

 

その不幸は

自分が原因かもしれないのよ

 

そんなことを言ったら

100倍の逆襲にあう

 

可哀そうなひと

 

”Pitty is akin to love”

可愛そうだは 惚れたって事よ

と 訳した大文豪がいたけど

 

”可哀そう” は

相手を見下している

 

 

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素足の娘   佐多稲子著

2013-11-25 23:55:55 | 

 

母親を亡くした稲子一家は 養子に出た父の弟を頼って

一家(父、父方祖母、叔母と弟)で上京するも ほどなく稲子に

文学をひも解いた叔父が急逝。 ちなみに筆名の佐多は この

叔父の苗字佐田からもらった。

 

生活が成り立たず 父は 出身地 長崎で勤めていた造船所の

兵庫県相生に進出に伴い 単身相生に赴く。

 

が、 天性の遊び人ゆえ、 東京の家族への送金はなく 生活に

窮し 稲子が芸者になると言い出したので 急遽相生に呼び寄せ

られる。  大正7年、 稲子14才。

 

父親が再婚し 大正9年 再び東京へ戻り 本屋に勤め始めるころ

までが 描かれています。

 

自分の美貌を知っていて 誰かに気付いてほしいと願う 少女の日々。

年の近い父親との 微妙な距離間。

 

事故のように 父の同僚(既婚)に女にさせられてから かえって異性を

意識しなくなり そうして 冬でも 足袋は履かず素足でいるようになった。

 

冒頭の写真は 稲子が間借りしていた小間物屋と 継母とのものです。

年齢の近い継母との折り合いは 良かったのです。

 

 

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有吉佐和子と ”笑っていいとも”

2013-11-24 12:14:53 | 日記

 

日経新聞の日曜日に 現在連載中の 張競さん(比較文学者)の

『詩文往還』 という記事が面白い。

 

今日は 先週に引き続き 作家、有吉佐和子さんについて。

 

帰国子女だった有吉さんは その美貌と物怖じしない態度が 1961年に

訪れた中国で受け入れられ 大変な人気だったそう。 当時 「カミソリ周陽」 

と 作家たちに恐れられていた 副主席とも堂々と 論争した。

 

1978年に再訪した時も ますます盛んで 若い時ならいざ知らず 傍から

は 成分無調整の 「怖いおばさん」 としか見えなかったといいます。

 

有名な ”笑っていいとも” 番組ジャック事件は 1984年6月22日。

私も一部始終を見ていましたが 面白かった。 

 

けれど あれは 完全な”やらせ” だったそうで 彼女を良く知るひとは

痛々しくて見ていられなかったそうです。   (同年 8月30日逝去)

 

一見 傍若無人に見えるが カソリック信者でもあった彼女は 口は悪いが

心は優しい その温っかい人間性が 人々を魅了してやまなかった と。

 

 

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胡散臭い権力者

2013-11-23 23:16:35 | エッセー詩

 

日ごろ ”何か胡散臭い” と

思っていた権力者が ”やっぱり”

馬脚をあらわした

 

妻を亡くしたばかり

 

 

古にも

女房役を亡くしてから た易く

仮面が剥がれていった権力者たち

 

秀吉が暴走を始めたのは

諌め役の秀次が死んでから

 

平清盛の羅針盤を狂わせた

賢息 重盛の逝去

 

 

妻に先立たれた後 

発覚した息子の犯罪 と

ワンマン社長 自身の失脚

 

最近 某キャスターにも

同じような事があったばかり

 

秀吉、 清盛 は

いざ知らず

 

胡散臭さにヴェールをかける

女房の存在 とは

 

 

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仮名手本忠臣蔵 昼の部   於・歌舞伎座

2013-11-21 22:35:14 | 観劇

 

今、歌舞伎界で 私が最も注目している 中村梅枝さんが

大星力弥を演じていられるというので 急遽見に行きました。

 

馬鹿な主君の為に 何十人も切腹するとか 子供の首を

身代わりにするとかの話は あまり好きではないので 事前に

切符は取っていませんでしたが 手に入って良かった。

 

歌舞伎の筋書きの写真は 公演中に撮るので 中日を過ぎないと

載りません。  今日は21日なので当然あると思ったら まだでした。

こんな場合 

   

劇場表のような 舞台絵が載ります。

 

案内の人に聞いたら 役者さんも納得した写真でないた載せないそうで

載る日にちは決まっていない。今回は 福助さんが休演されたのも影響して

います。 ご迷惑をおかけします とのこと。

 

梅枝さんは 二幕目の 塩冶判官切腹の場 に四方を持って登場。

品があって 歩みも居住いも お父様(時蔵)ゆずりの美しさです。

 

筋書きに写真がないので お見せできないのが残念です。

 

 

余談ながら 歌舞伎座に行くときは 銀座三越で食料を調達します。

昼の部は11時開演なので 10時30分、 百貨店の前で開店を待ち

ます。    

        

ダサ―!!    

でも時間がないので しょうがないのです。

 

 

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小母さんの竹下通り?   旧阪急数寄屋橋店

2013-11-19 23:57:15 | 日記

 

どうなっているのかな?  と 思っていました。

旧数寄屋橋阪急百貨店。

 

何だかとても安いものがあると聞き 今日、 銀座の写真展の帰りに

行ってみました。  一階だけですが。

 

さすがに 入り口と出口の店は 高めの物が置いてありますが 中に

進んで行くほどに 安くなっていきます。

 

2~3000円代の インナーとか、 ショートコートとか。

 

中ほどの ”Jewely Princess"  というお店で この指輪入れを見つけ

買いました。

このブログの テンプレートに使っている カメレオンかと思ったのです。  

帰ってから イグアナだと気づきました。  まあいいか 同じ爬虫類だし。 

 

 

 

これ全部 指輪入れ。   みごとに美しいのに リーズナブルな値段です。

2000円台からあります。

 

お店で良く売れているのは こちらの馬だそうです。

           

奥様が 競馬好きの旦那様に 買っていかれるとか。

 

場所柄 宝塚歌劇の公演がある時は どの店も品揃えが充実するそうです。

 

小母さんの竹下通り ね、  と 言って お店の人に大うけしました。

 

 

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スリッパ

2013-11-17 12:51:18 | 詩作

 

「ただいま」

 

玄関に

君のスリッパがあれば

君は外出中

 

齢(よわい)70にして

全てを失い

この小さなアパートに越してから

5年続く そんな日々

 

ある朝

君は起きてこなかった

 

息がないのに気付いた時

君はまだ 暖かかった

 

大きな家を明け渡すにあたって

殆どの物を処分していたし

入院をすることもなかった

 

君の始末のいい死が

いじらしい

 

 

玄関に

君のスリッパを揃える

 

君はちょっと

ひとり暮らしの妹の家に

泊りに行っているだけなのだ

 

 

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♪ SWEET キャロライン・ケネディ ♪   

2013-11-14 13:53:03 | 日記詩

 

エルビス・プレスりーが ニール・サイモンをリリースして1970年に

大ヒットした曲に ”スウィート キャロライン” があります。

 

1963年に暗殺された 米大統領ケネディの長女 キャロラインを

イメージしたものといわれています。 

 

キャロライン 1957年 11月27日生まれ。

 

 

 

   ♪ スウィート キャロライン・ケネディ ♪

 

アメリカが

アメリカがまだ

特別な輝く国だったころ

 

私たちの

憧れだった大統領の

あの惨劇 !!

 

キャロライン・ケネディ

 

貴女に

幸多くあれが

私たちの願いだった

 

こんなに素敵なレディになって

 

       

 

スウィート キャロライン・ケネディ

 

   Hands,                   両手が

      Touchin' hands    両手で 触れられる

      Reachin' out      差し延べられて

      Touchin' me      私に触れる

      Touchin' you      あなたにも   

               (スイート・キャロラインの歌詞より)

 

嘘のよう

貴女が

駐米大使になって

日本にいらっしゃるなんて !!

 

          

 

 私たちの 特別な ”アメリカ”   貴女は。

 

    

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”キャラメル工場から”   佐多稲子著

2013-11-13 21:53:45 | 

 

昭和3年(1928年) 佐多稲子24才の時の 処女作です。

生活苦から 11才の時小学校を止め 13歳と偽りキャラメル

工場に働きに行かされた時の経験を書いたものです。

 

日の出る前から出勤する少女を 可哀そうだと思う人もいたが

みんな他人ごとではなかった。

 

そんな子供たちは山ほどいたが だれもその事を書かなかった。

 

この本は 昭和39年に 新潮社から出版された 日本文学全集の

39巻です。  定価260円。

 

この時代 どこの家の本棚にも こんな文学全集がありました。

 

 

     

私の住んでいる町田が誇る 古書を扱う 高原書店です。

直木賞作家の 三浦しおんさんが 小説を書きながら 長くパートで

働いておられました。

 

佐多稲子さんの本は 新刊書店に置いてないので ここで買いました。

 

四国の倉庫から取り寄せてくれて 手に取って見てから 購入を決め

られます。   三冊買いました。  一冊 500円。

送料がいらないので お得です。

 

 

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アート石井創立15周年記念ライブ  11月10日

2013-11-11 22:42:08 | 日記

 

昨10日は 大橋美加ジャズヴォーカル教室のある アート石井

の創立15周年を記念して 生徒のライブが スカイツリーのお膝元に

新しくできた墨田区 ”本所地域プラザ BIG SHIP” でありました。

 

演奏者3人と 先生と  

歌い手16人、 それぞれ2曲づつ歌った 緊張の後の集合写真です。

 

           

舞台は こんな感じ。

 

 

本所は 浅草、 蔵前、 両国は 徒歩圏。

ばりんばりんの 下町です。

 

 

   

 

歌う前の緊張は何処へやら 終わってしまえば超楽しい。

帰りの中央線の車両の中吊りの 飾りに  ホッ !!

 

 

      風呼    でした             

 

 

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冬の蝶

2013-11-08 23:47:13 | 詩作

 

夏は盛りと誇った

花壇のセージの花も

今はちらほら

 

色あせた一羽の蝶が

小さな羽を せわしく動かして

セージの花に来る

 

短かかった秋に

乗り遅れて

 

これから何処へ

行くのだろうか

 

ねえ 貴方

ひとりぼっちなのよ

 

 

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"凛として立つ”  佐多稲子文学アルバム

2013-11-05 23:47:49 | 

 

佐多稲子さんは 高学歴のお嬢様育ちとばかり思っていました。

 

1904年 長崎生まれ。

父18才、母15才の時の子。  隣どうしだった父母は 共にまだ学生で

稲子は 生まれる前から業を背負っていました。 父母が正式に結婚をし

たのは 弟が生まれた2年後です。  

 

洒落者の遊び人だった父親、 母親は早くから働きに出 無理が

たたり 23才で亡くなります。 

 

父親は他家に養子に出ていた弟を頼って 上京をするのですがその

弟も25才で夭折します。   どうにも生活が成り立たなくなり稲子は 

11才で尋常小学校をやめ 年を偽って働きに行かされます。

       その時の体験が 『キャラメル工場から』 。

 

            

                 稲子16才

           年頃の稲子はいつもこんな憂い顔でした。

 

職を転々とし 20才で最初の結婚をし 長女を儲けるも離婚。

カフェで働いていた時 窪川鶴次郎と出会い 二度目の結婚。

一男一女を儲けるも 離婚。 稲子を作家活動に誘(いざな)った

夫は 20才ほど年上の 田村俊子と不倫関係になっていたのです。 

  

 

共産党から ふみん(婦民)へ 戦前戦後を通じて信念で行動

されていた佐多稲子さんの 知られざる生い立ちです。

          

 2013年8月23日発行。  佐多稲子研究会編

 

 

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本屋の矜持

2013-11-03 12:23:24 | 日記詩

 

 

本が読みたい

だけど

読みたい本を思いつかない

 

そうだ本屋へ行こう

マニュアル通りの陳列の 

ブックストアでなくって

本当の本屋へ

 

で 新宿駅南口

ビル一棟が本屋の紀伊国屋へ

 

先日のラジオアーカイブスで

78才の矜持に 背を正した

佐多稲子さんの本を探す

ブックストアにはなかったし

 

でも ない

どの文庫も同じ作家のものばかり

 

検索をすると 

一冊あったが 在庫なし

詳しくは販売員におたずねください と

 

この階には お会計がない

通りかかった店員さんに

商品情報のシートを見せると

「ありません」

 

お取り寄せしますか とも聞かず

さっさと 行ってしまった

 

帰宅し アマゾンで

注文しました 4冊

 

店頭で

これは と思った本のページを

ぱらぱらとめくり確かめられないのなら

わざわざ本屋へ出かける必要もなく

 

電子書籍も一般化しつつあるし

 

どこへ行くのだろうか

本屋は

 

 

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炬燵

2013-11-01 23:58:30 | 日記詩

 

 

で~んでん む~しむし

こ~たつむり~

 

今日 

炬燵を出した

 

こたつを出すと

一日の半分は

そこで過ごすので

 

梅雨が明けるまで

一年の半分以上は

出しっぱなしになるので

 

もう少し後にしようとも

思ったのだが

 

冬の晴れた日の

布団干しと並び

 

究極の省エネか とか

 

何だかんだと

自分に言い訳しながら

 

 

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