湊かなえさんは デビュー作 『告白』 で本屋大賞を受賞
されました。
デビュー作での受賞は 初めてだそうです。
シングルマザーの 理科教師の娘が 勤務する中学校内で
殺された。 その彼女の 少年法に守られた 教え子である
犯人への 復讐劇です。 教師、 犯人AとB, クラスメイト
の少女、等の 告白で 成り立っています。
まず原作を読んで この小説がどのように映像化されるのか
確かめたくて DVDを借りました。
映画は 傑作だと思いました。 画面のバックに 今時の
公立中学生の 親世代以上には 恐怖とも感じられる実態が
のべつくまなく 映し出されている。
ホームルーム中にも拘わらず 携帯のメールが クラス全員に
送られたり。
今どきの中学生って 本当にこうなんだろうか? 担任が
シングルマザーだからなんだろうか。
この年齢の生徒は 教師の器を あの手この手で確かめる。
そう言えば 私たちの時代も 似たようなことがあったような。
2010年公開。
主演は 松たか子。
生徒役に 今を時めく 橋本愛、 どれが彼女だか分らなかった
けれど 能年玲奈、 教師の娘役に 芦田愛奈。
新米教師役に 同年公開の”悪人” でも好演した 岡田将生。
ラストは 衝撃的。
天才少年の 自己中心の才能の使い方を逆手にとっての 娘を
殺された教師の これしかないという 復讐です。
風呼 でした