4月8日に続いて 今日25日も観て来ました。
シアタートラムは 舞台も客席も可動式の 客席数200余の ミニ
シアターです。
東急世田谷線 通称玉電の発着する 三軒茶屋駅の改札わきにあり
ます。 私のお気に入り。 これは入口です。
今日は後方の寄りかかりだけでなく 左右の階段の壁際まで
立ち見が出ていました。
「ハルナガニ」 は 春永に と書き 春の日の長い季節を指し 別れの
挨拶として 使われるそうです。
薬師丸ひろ子さんは 相変わらず可愛らしく、 夫役の渡辺いっけいさんに
なごまされ、 息子役の細田善彦さんにいまどきの高校生を感じ、 夫婦の
共通の友人役の菅原大吉さんの人畜無害な善い人に いるいるこんな人と
現実感を抱きました。
圧巻は 夫の会社の部下役の菊池亜希子さん。 ”あまちゃん”の 能年玲奈
さんもびっくりの 天然振り。 おまけに 手も足もぐいっと 細く 長く 腕を伸
ばすと掌分だけ余計で ひらひらして その分 また可笑しい。 イラストや
エッセーも手がけられる モデルさんだそうです。 彼女の場合は 演技なん
でしょうね。
分かりにくかった処 ーつまり 客人の二人と息子には 夫婦は見えていて
夫婦はお互いが見えていないー がよくわかり 今日も楽しめました。
by 風呼
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樹齢1000年 日本一の長寿といわれる 滝桜には その半径10キロ以内に
420もの子孫と思われる木があるそうです。
アマチュアカメラマンによる 福島県内の 一本桜のフォトジェニック番付に
よると 東の横綱 滝桜に対し、 西の横綱は 滝桜の娘といわれる この
地蔵桜です。 樹齢およそ 400年。
きのう アップした 合戦場の桜は 樹齢150年ながら 西の大関です。
これは 室町時代の 水墨画家 禅僧の雪村が 最晩年に隠遁した庵跡に咲く
雪村桜。樹齢400年、 東の小結筆頭です。
樹齢600年の 塩の崎の大桜。 左に連なる桜群は 道路を隔てた 向こうの山です。
西の小結。
東の前頭2枚目 樹齢350年の 芹ケ沢の桜。
西の関脇 樹齢220年の 内出の桜。 個人宅の 裏山にあります。
内出のさくら
ホーホケキョ
半音上がって
ほーほけきょ ケキョ
ウグイスは 何処?
声の方へ
花枝を 伸ばします
足元で
ひらひらするのは
花びら?
それとも
紋白蝶かしら
合戦場と 地蔵 桜は 五分咲き。
西の関脇筆頭の 小沢の桜は 未開花。
山道脇にも 桜はさりげなく 可憐に咲いています。
どれだけ種類があるのでしょう。
今週末でも まだ 間に合います。
by 風呼
福島県田村郡三春町大字滝字桜久保地内 の 滝桜です。
エドヒガン系の ベニシダレザクラ で 樹齢1000年以上といわれて
います。
今年は開花期間中 夜9時まで ライトアップされています。
これは4月20日に 撮りました。
翌 21日の午後の 滝桜。
月曜日の マフラーとホットカイロが必要な程の寒い雨の日でしたが こんな人出です。
15年位前に 一度来ましたが 当時 埃まみれだった 駐車場からの歩道は
きれいに舗装されていました。
その時 この樹の周りは たばこ畑だったから 生き残れたと 聞きました。
たばこには 殺菌作用があり 虫がつきにくいそうです。
滝桜も 愛らしさを増したようです。
つっかえ棒だらけなんですけどね。
見られる事で 美しくなるんですね。
先日、 歌舞伎座で見た 坂田藤十郎さんを 思い出しました。
風格のある 愛らしさ。
by 風呼
去年9月から 病気休演されていた 坂東三津五郎さんが
7か月ぶりに 歌舞伎座の舞台に復帰されました。
演目は舞踊の ”壽靫猿” で 左側奴役の ご子息巳之助
さんとの共演です。
矢を入れて背に担ぐ 靫 をつくる猿の皮を探している女大名
に 連れている子猿を求められた猿曳きが 殺しかねていると
気配を察した子猿が けなげにも習い覚えた芸をしてみせる。
心打たれた女大名は 子猿を助ける と云うもの。
猿役は 安藤然くんと云うのだそうです。 4,5歳にしか見えない。
歌舞伎役者の子供ではなく 子役さんだそう。
なんとも愛らしくて 名前をおぼえてしまいました。
これは 平成7年、 長男巳之助さんの初舞台の演目で その時は
先代の三津五郎さんが猿曳きで 現三津五郎さんが奴、 巳之助さん
が子猿でした。
この写真には写っていませんが 女大名の 又五郎さんが
秀逸で 大いに笑わせてくれました。
三津五郎さんは 4月が終わったら再び休養に入られるそうで
是非とも見ておきたかった。
お顔色が少し悪かったようですが にこやかで優しげな何時もの様
を 拝見できて良かったです。
これは第一幕目の やはり舞踊 ”壽春鳳凰祭り(いわうはるこびきのにぎわい)”
新作だそうです。 左 当代一の女形 品性溢れる 中村時蔵。 右は若手
NO1の 今私が最も期待している 梅枝。 このお二人 親子さんです。
中村隼人さんの大臣が 凛々しく品があって 見とれました。
その他 幸四郎さんの ”鎌倉三代記” (筋が分かりにくい)
なんと 83才におなりです 坂田藤十郎さんの 一世一代 ”曽根崎心中”
舞台上の人の配置とか 現代的でした。 でもどうしても 心中にいたる
遊女お初(藤十郎)の心中(しんちゅう 洒落?) が 理解できません。
翫雀(がんじゃく)さんの 徳兵衛の心中はわかるのですが。
三階Å席最前列。
二列目からは 女子高校生が7,80人 観劇されていました。
全員イヤホーンガイドつき。
なかなかマナーも良かったので 話しかけてみました。
宇都宮から 遠足で来ているんだそうです。
なんて粋な学校なの。
by 風呼
はたして STAP細胞は 存在するのかどうか?
このニュースを見ていて 明治の終わりに 千里眼の女として
知られた 三船千鶴子さんを思い出しました。
1886年生まれの彼女は 22歳で嫁ぐのですが 婚家で 夫の
失くなったお金のありかを透視し、 それが姑がらみだったために
疎まれて 離縁されます。
炭鉱の所在の透視が あたったりしたので(礼金として現在に換算して
2千万円を受け取る) 義兄にそれを利用され 帝大教授等の立ち合い
のもと 透視の実験をさせられますすが はかばかしい結果は得られず
世間から非難を浴び 24歳で自死してしまいます。
きっと彼女の透視は 本当だったのでしょう。
けれど 透視の実験では うまくいかなかったのでしょう。
今回のSTAP細胞騒動で 同じような 厭な感じを覚えます。
もしかして 偶然、 一回くらい成功したのかもしれない。
功名をあせる人たちが それを利用しようとして 捏造に近い論文を
発表させたのかもしれない。
若い女性だから 必要以上に注目され 追及される。
これに似た事は 一般社会にも沢山ありそうな気がします。
by 風呼
”ハルナガニ” とは 『春永に』 と 副詞的に用いられる 「春の日の
長い季節」 を指す言葉で 「いずれ春永に」 は 「いつか暇な時に
お会いしましょう」 という 別れの挨拶になるそう。
これは 能における別れの言葉であり
三島由紀夫が手紙の結びに 好んで使ったことで知られます。
マンションの一室。 一年前に死んだ妻を偲んでいる男がいます。
そこへ 高校生の長男が帰宅。 妻を諦めきれない父を叱咤して
いると 母親がスーパーの袋を下げて帰ってくる。
だが 父には母が 母には父が見えないらしい。
両親それぞれが 相手が一年前に死んだと 長男に言い張る。
そこへ 父親の会社の同僚であり 母親の知人でもある男と 会社の
若い女性社員がやって来る。 同僚は母親が見えていて 女性社員は
父親が見えていて いえ、 彼女は どちらも見えているような・・・
藤野千枝さんの 『君のいた日々』 を元に 木皿泉さんが 脚本を
書かれました。 かなり原作を離れているそうで 脚本の書きあがりが
遅いので 出演者も 次はどうなるのか? はらはらどきどきしながら
稽古をしたそうです。 観客と一体化されていたんですね。
脚本の木皿泉さんは 実はお二人の名前で ご夫婦だそうです。
昨日(4月7日) 初日で 今日は二回目の公演でしたが 舞台はよく
こなれていて 主役の薬師丸ひろ子さんは 動きも自然で観客をひき
つけて離さない。 休憩なしの一時間半余の長さでしたが 劇場一体と
なり くしゃみ一つも聞こえませんでした。
現在不在だという事は 過去にもいなかったと云うこと?
確かな事って何だろう?
面白い舞台でした。
by 風呼