マーラーの歌曲集でももっとも親しみ易いのといったら、個人的には「子供の不思議な角笛」より圧倒的にこっち。交響曲第1番との密接に関連する主題といい、全体に覆うナイーブな情感、ある種ののびやかな牧歌性といった点で、すんなりと「さすらう若人の歌」という世界に入っていけるのが良いですね。昨日も書いた通り、私はクラシックの声楽系の曲というのは、あんまり得意でないので、好きになるにはかなり入念に聴き込むか、予備知識を沢山詰め込んで、「良いに違いない」という暗示効果を狙って聴くかしないと(笑)、なかなか馴染めなかったりするのですが、この曲についてはそうした馴染むための努力や苦労をした記憶がなく、すんなりと好きになれたような気がします。
さて、昨日も書いたとおり、この数日、何故かマーラーの歌曲を良く聴いているのですが、「さすらう若人の歌」については、ミルドレッド・ミラーが歌い、ワルターとコロンビア響が伴奏した60年の録音を聴いています。この曲はアナログ時代は、フィッシャーディスカウとフルトヴェングラーが組んだ有名な演奏とか、クリスタ・ルードウィッヒがステレオ初期に入れたEMI盤とか聴いていた記憶がありますが、この曲の場合、あまり厳格な歌われたものより、叙情性を全面に出したようなパフォーマンスを聴きかったので、この演奏を取り出してきたのですが、大当たりでした。ミラーの声はナチュラルな流麗さと透明感のようなものがあって、私自信の持つこの曲のイメージにぴったりでした。もちろん、伴奏は最晩年とはいえ、同じ頃第1番の名演を残したワルターですから、悪ろうはずがなく初期型マーラー特有の牧歌的なムードとちょっと鄙びたムードを良く再現していると思いました。
ちなみに、この曲で他の演奏を探してみたら、シノーポリの全集に入ってました。あと、フィッシャーディスカウとフルトヴェングラーのモノラル盤は既に購入済で、ジャネット・ベイカーがバルビローリ組んだEMI盤も実は購入してきたので、この曲だけでもけっこういろいろ楽しめそうです。まぁ、聴き比べをするなら、この曲より「亡き子をしのぶ歌」の方が種類も沢山ありそうだし、おもしろそうだとは思いますが....。
さて、昨日も書いたとおり、この数日、何故かマーラーの歌曲を良く聴いているのですが、「さすらう若人の歌」については、ミルドレッド・ミラーが歌い、ワルターとコロンビア響が伴奏した60年の録音を聴いています。この曲はアナログ時代は、フィッシャーディスカウとフルトヴェングラーが組んだ有名な演奏とか、クリスタ・ルードウィッヒがステレオ初期に入れたEMI盤とか聴いていた記憶がありますが、この曲の場合、あまり厳格な歌われたものより、叙情性を全面に出したようなパフォーマンスを聴きかったので、この演奏を取り出してきたのですが、大当たりでした。ミラーの声はナチュラルな流麗さと透明感のようなものがあって、私自信の持つこの曲のイメージにぴったりでした。もちろん、伴奏は最晩年とはいえ、同じ頃第1番の名演を残したワルターですから、悪ろうはずがなく初期型マーラー特有の牧歌的なムードとちょっと鄙びたムードを良く再現していると思いました。
ちなみに、この曲で他の演奏を探してみたら、シノーポリの全集に入ってました。あと、フィッシャーディスカウとフルトヴェングラーのモノラル盤は既に購入済で、ジャネット・ベイカーがバルビローリ組んだEMI盤も実は購入してきたので、この曲だけでもけっこういろいろ楽しめそうです。まぁ、聴き比べをするなら、この曲より「亡き子をしのぶ歌」の方が種類も沢山ありそうだし、おもしろそうだとは思いますが....。