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ザ・キワモノの軌跡~本当の非実力派宣言(90年代前半)#1

2007年02月02日 18時25分11秒 | JAPANESE POP
 前作の予感そのまま「ペパー・ランド(`92)」で、森高は再び変貌する。まず自らドラムス、キーボード、ギター、ベース等のインストに大幅に関与しはじめた結果、サウンドが大幅にかわる。ハード・ロック、テクノ、ファンク、歌謡曲がゴチャマゼになったブリリアントなサウンドは一気に影を潜め、全体は60年代後半のチープなロック・バンドもどきの音になっていってしまったのだ。どういう経過であれ、これは明らかに森高の発言力がプロダション・サイドのそれを上回ってしまったということなのだろう。「私はホントはあんなんじゃない、実はこうなんだ」といった、アーティスト性の発動を評価をするのはやぶさかではないが、いかんせん肝心の音楽がおもしろくなくなってしまったのは遺憾ともしがたい。また、音楽がマトモなロック風になった分、森高の歌詞のユニークさに音楽そのものがインパクとが負けてしまっている点も減点要素として大きいだろう。ともあれ、こうして森高の音楽は低迷期を迎えるのだ。まぁ、世評は良かったのかもしれないが....。
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