84年の作品、久方ぶりにマハビシュヌの名を冠したエレクトリック作品。メンツはドラムにビリー・コブハム、ベースにヨナス・エルボーグ、キーボードにミッチェル・フォアマン、サックスにビル・エヴァンスという今となって非常に豪華な面々です。私は今回初めてこの作品を聴きましたが、なかなか楽しめました。なにしろマハビシュヌという名前が入っているので、「火の鳥」とかああいった音楽を期待してがっくりしたというのはもっともですが、すくなくともアルバム前半の音楽的クウォリティはなかなかのものだと思いました。
なにしろ1曲目「Radio-Activity」では不気味な胎動を思わせる導入から、近年のザ・ハート・オブ・シングスに遜色ないプレイが展開されていて(コブハムのタイコがデニチェンに聴こえる-笑)、モダンなカッコ良さ満開ですし、3曲目では「Nightriders」ではファンキーなリズムに乗って、ロック風なフレーズのつるべうちでマハビシュヌっぽくてこれもまたななかなか。4曲目「East Side West Side」もインド風なテーマを込み入ったリズムでアレンジし、それをさっそうとノリ切っていくバンドのテクニックを堪能できる曲だったりしますから、十分満足できます。
一方、後半はウェザー・リポート風なパースペクティブをとりいれたシンセ・サウンドを中心になっていて、こちらはやや趣味に走ったかなという印象。なにしろここでマクラフリンが使っているのは、かのシンクラヴィアという80年代の中頃に一世を風靡したオール・イン・ワン・シンセで、あまりに高性能、あまりに超高額ということで、日本にすら何台もなかったという代物で、それを扱うのがよほどうれしかったのか、後半はそのデモみたいになっちゃってるんですよね(笑)。
ちなみに、キーボードのフォアマンは一聴してヤマハのDX系とわかる堅いエレピ系の音色を多用しています。ヤマハのDXというシンセはシンクラヴィアと同じ頃、シンクラヴィア以上に音楽の世界を席巻したシンセですが、この音を聴くとあの時期ろくに弾けもしないのに沢山のキーボード買い込んで、打ち込みをやったりしていた自分を思い出し、独特に感慨がひたってしまったりします。
なにしろ1曲目「Radio-Activity」では不気味な胎動を思わせる導入から、近年のザ・ハート・オブ・シングスに遜色ないプレイが展開されていて(コブハムのタイコがデニチェンに聴こえる-笑)、モダンなカッコ良さ満開ですし、3曲目では「Nightriders」ではファンキーなリズムに乗って、ロック風なフレーズのつるべうちでマハビシュヌっぽくてこれもまたななかなか。4曲目「East Side West Side」もインド風なテーマを込み入ったリズムでアレンジし、それをさっそうとノリ切っていくバンドのテクニックを堪能できる曲だったりしますから、十分満足できます。
一方、後半はウェザー・リポート風なパースペクティブをとりいれたシンセ・サウンドを中心になっていて、こちらはやや趣味に走ったかなという印象。なにしろここでマクラフリンが使っているのは、かのシンクラヴィアという80年代の中頃に一世を風靡したオール・イン・ワン・シンセで、あまりに高性能、あまりに超高額ということで、日本にすら何台もなかったという代物で、それを扱うのがよほどうれしかったのか、後半はそのデモみたいになっちゃってるんですよね(笑)。
ちなみに、キーボードのフォアマンは一聴してヤマハのDX系とわかる堅いエレピ系の音色を多用しています。ヤマハのDXというシンセはシンクラヴィアと同じ頃、シンクラヴィア以上に音楽の世界を席巻したシンセですが、この音を聴くとあの時期ろくに弾けもしないのに沢山のキーボード買い込んで、打ち込みをやったりしていた自分を思い出し、独特に感慨がひたってしまったりします。