昨夜、コルトレーンの「バラード」を聴いたので、今夜はこれを取り出してきました....ってーか、実は2,3ヶ月前にこれ買いこんきて聴いた時、コルトレーンの「バラード」とか「ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン」をそこはかとなく思い出して、それからなんとなく頭にひっかかっていたのをここ数日で消化したという訳ですから、順番としては逆なんですけど....。
エリック・アレキサンダーのプレイっていうと、ワン・フォー・オール絡みの諸作を聴いてるくらいですが、とにかく天衣無縫に朗々とサックスを鳴らしきる人、もしくは淀みないフレージングでジャズ的語彙を次々に繰り出してくる秀才みたいなイメージがあったんですけど、このアルバムはそうした彼がコルトレーンの「バラード」をリスペクトしたアルバムです。
もちろん、かのアルバムのような大傑作、マスターピースという訳にはいきません。昨夜、本家の方を聴いてしまうと、このアルバムはエレック・アレキサンダーの表現意欲がそのまま出過ぎというか、早い話が明らかに吹きすぎ。いかなる理由があったにせよ、日頃吹きまくっていたコルトレーンが最少の音の伝統的なジャズのエッセンスや情緒を余すことなく表現したのに比べると、こちらはやや手練手管の次元にとどまってるかなという感がなくもないからです。
とはいえ、「バラード」なんぞという、いにしえの金字塔を比較対象にもってこられたら、エリックさんも「そりゃ、ずるいぜ!」って困惑するだけでしょう。今時のジャズなどというと軽薄に聴こえますが、2005年にリアルタイムで体験するジャズとしては、かなり聴かせる作品であることは確か。前述のとおり、淀みないフレージングでもってスロー~ミディアム・テンポのバラードを太い音色で朗々と歌う様は、まず感覚的に気持ち良いものがありますし、ジャズ的王道を行くかのようなスタンダード解釈も、私のようなスタンダード大好きおじさんにはうれしいものがありますから。曲としては、「ミッドナイト・サン」「ヒアズ・トゥ・ライフ」「アンダー・ア・ブランケット・オブ・ブルー」みたいな、明るくも暗くもない、陰陽の境目みたいな曲が良かったです。
ちなみにサイドメンですが、不変のパートナー?である、ドラムスのジョン・ファンズワース以外は、テクニック集団ワン・フォー・オールのメンツが絡まなかったのも、エリック・サンダーをフィーチャーするという意味で、効を呈していると思いました。
エリック・アレキサンダーのプレイっていうと、ワン・フォー・オール絡みの諸作を聴いてるくらいですが、とにかく天衣無縫に朗々とサックスを鳴らしきる人、もしくは淀みないフレージングでジャズ的語彙を次々に繰り出してくる秀才みたいなイメージがあったんですけど、このアルバムはそうした彼がコルトレーンの「バラード」をリスペクトしたアルバムです。
もちろん、かのアルバムのような大傑作、マスターピースという訳にはいきません。昨夜、本家の方を聴いてしまうと、このアルバムはエレック・アレキサンダーの表現意欲がそのまま出過ぎというか、早い話が明らかに吹きすぎ。いかなる理由があったにせよ、日頃吹きまくっていたコルトレーンが最少の音の伝統的なジャズのエッセンスや情緒を余すことなく表現したのに比べると、こちらはやや手練手管の次元にとどまってるかなという感がなくもないからです。
とはいえ、「バラード」なんぞという、いにしえの金字塔を比較対象にもってこられたら、エリックさんも「そりゃ、ずるいぜ!」って困惑するだけでしょう。今時のジャズなどというと軽薄に聴こえますが、2005年にリアルタイムで体験するジャズとしては、かなり聴かせる作品であることは確か。前述のとおり、淀みないフレージングでもってスロー~ミディアム・テンポのバラードを太い音色で朗々と歌う様は、まず感覚的に気持ち良いものがありますし、ジャズ的王道を行くかのようなスタンダード解釈も、私のようなスタンダード大好きおじさんにはうれしいものがありますから。曲としては、「ミッドナイト・サン」「ヒアズ・トゥ・ライフ」「アンダー・ア・ブランケット・オブ・ブルー」みたいな、明るくも暗くもない、陰陽の境目みたいな曲が良かったです。
ちなみにサイドメンですが、不変のパートナー?である、ドラムスのジョン・ファンズワース以外は、テクニック集団ワン・フォー・オールのメンツが絡まなかったのも、エリック・サンダーをフィーチャーするという意味で、効を呈していると思いました。