スター・ウォーズの音楽といえば、音楽を担当するジョン・ウィリアムスは不動ですが、スタートレック・シリーズはジェリー・ゴールドスミスの他にも、2作目では「カーンの逆襲」では、かのジェームス・ホーナーがデビュー戦で担当してましたし、私は未聴ですが、デニス・マッカーシーという人もやっているようで、不動ということもないようですが、やはりジェリー・ゴールドスミスのイメージが強いですよね。
なんでも10作目にあたるらしい、この作品では久々にジェリー・ゴールドスミスが担当しています。実はこれも私は映画そのものを観ていないのですが、とにかく音楽だけでも、充分に鑑賞に堪えうる素晴らしさだと思います。ゴールドスミスというと、「エイリアン」に代表されるような、不気味なほどの壮麗さ、ややアンダーなトーン、現代音楽的な音響美といった特徴があると思いますが、今回はそれが良質な形で横溢していて、とても聴きごたえます。
まず注目されるのは、生オケとシンセの共演でしょう。両者を違和感なく共存させるのはけっこう至難の技だと思いますが、本作ではほぼ全曲に渡って、壮麗のオーケストラの中のワンポイント的、SE的に鏤められたシンセの音色が未来的、SF的なムードを盛り上げるのに一役買っていて極めて効果的。また、2曲目、6曲目で聴かれるバーナード・ハーマンを思わせるニューロティックというか、不気味なムードも今回は冴えに冴えてまして、このあたりゴールドスミスの非凡な音響センスの秀逸さがいかんなく発揮されているといったところでしょう。
一方、ヒューマンな雰囲気をたたえた楽曲も不足はなく、3曲目,7曲目のロマンティックなムード、美しいストリングスに木管が絡む前半から次第に重厚な展開となり、お馴染み「スタートレックのテーマ」がちらっと顔を出す聴き応え充分な5曲目、あたりでは、映画中での人間ドラマを彷彿とさせる仕上がりといえましょう。あっ、そうそう「スタートレックのテーマ」といえば、きちんとした形で登場するのはアルバム・ラストのエンド・タイトルで、これはいかにも「それではまた次回」ってなムードでけっこう盛り上がります。
あと、本作はSACDですが、音質はまさにSACDに相応しい、澄み切って広大な空間表現が魅力な名録音といえましょう。また、あまり出しゃばってはきませんが、シンセ音の鮮度感の高さもなかなかものです。
なんでも10作目にあたるらしい、この作品では久々にジェリー・ゴールドスミスが担当しています。実はこれも私は映画そのものを観ていないのですが、とにかく音楽だけでも、充分に鑑賞に堪えうる素晴らしさだと思います。ゴールドスミスというと、「エイリアン」に代表されるような、不気味なほどの壮麗さ、ややアンダーなトーン、現代音楽的な音響美といった特徴があると思いますが、今回はそれが良質な形で横溢していて、とても聴きごたえます。
まず注目されるのは、生オケとシンセの共演でしょう。両者を違和感なく共存させるのはけっこう至難の技だと思いますが、本作ではほぼ全曲に渡って、壮麗のオーケストラの中のワンポイント的、SE的に鏤められたシンセの音色が未来的、SF的なムードを盛り上げるのに一役買っていて極めて効果的。また、2曲目、6曲目で聴かれるバーナード・ハーマンを思わせるニューロティックというか、不気味なムードも今回は冴えに冴えてまして、このあたりゴールドスミスの非凡な音響センスの秀逸さがいかんなく発揮されているといったところでしょう。
一方、ヒューマンな雰囲気をたたえた楽曲も不足はなく、3曲目,7曲目のロマンティックなムード、美しいストリングスに木管が絡む前半から次第に重厚な展開となり、お馴染み「スタートレックのテーマ」がちらっと顔を出す聴き応え充分な5曲目、あたりでは、映画中での人間ドラマを彷彿とさせる仕上がりといえましょう。あっ、そうそう「スタートレックのテーマ」といえば、きちんとした形で登場するのはアルバム・ラストのエンド・タイトルで、これはいかにも「それではまた次回」ってなムードでけっこう盛り上がります。
あと、本作はSACDですが、音質はまさにSACDに相応しい、澄み切って広大な空間表現が魅力な名録音といえましょう。また、あまり出しゃばってはきませんが、シンセ音の鮮度感の高さもなかなかものです。