カーリー・サイモンは70年代初頭、フォークがシンガー・ソング・ライターという新しい衣装をまとって、新しい潮流をつくっていた頃、その流れなにのって登場した訳ですが、アルバムはほぼクロノジカルが構成されていて、曲はデビュウ・アルバムのものからスタートししますが、せっかくだから聴きながらメモってみました。
01.That's The Way I've Always - / 02.Legend In Your Own Time / 03.Anticipation
最初の3曲は70年代初頭のムードが一杯、モコモコしたタイコの音といい、多分初めて聴くはずなのに妙に懐かしいのは、私の歳のせいですかね(笑)。カーリー・サイモンって、一見柔和そうでいて、時にアーシーな表情を見せるあたり、独特な個性だと思いますが、2曲目はそういう特徴が良く出ていますね。3曲目はいかにもシンガー・ソングライターが時代の先端をいっていた、ちょっとしらけ気味なあの頃が甦るムードといえましょうか。
04.The Right Thing To Do / 05.You're So Vain / 06.Mockingbird / 07.Haven't Got Time For -
72年頃の4曲です。ちょっとロック色が強くなるって感じで、日本でも大ヒットした「うつろな愛」など四半世紀ぶりに聴きましたが、名曲ですねぇ。ところで、これの冒頭でブルンブルンいうベース、あれクラウス・ブーアマンだったですね、納得!。ついでに、「うつろな愛」が入っているアルバム「ノー・シークレッツ」は、ポール&リンダ・マッカートニー参加ってことでもも当時話題になっていたことも思い出しました。彼女のこの時期は、英米混合なアフター・ビートルズの人脈とクロスしていたとは、ちょいと意外。
08.Nobody Does It Better / 09.You Belong To Me / 10.Jesse / 11.Coming Around Again
私の大好きな「ノー・バティ・ダズ・イット・ベター」はやはりひとつの転機となったんでしょうが、決してこの作品だけがそうなったのではなく、この時期から脇を固めるメンツもスタッフ関連、ドン・グロルニック、マイク・クイニエリといったジャズ・フュージョン畑のメンバーが増え、音楽も一気にAOR色を強め、彼女の柔和さが全面に出てきている感じでしょうか。
12.Give Me All Night / 13.The Stuff That - / 14.All I Want Is You / 15.Let The River Run
このあたりから、シーケンサーやデジタル・シンセ等の飛び道具が入って、弾力あるリズム、キラキラして立体的なサウンドの、いかにも80年代後半のアメリカの王道ポップス路線へなっている感じです。こういう音もいまや時代の音に聴こえるようになってしまったんですね。15曲は映画「ワーキング・ガール」の主題歌で、けっこう流行ったようですが、ほとんど覚えなかったです。
16.Better Not Tell Her / 17.Love Of My Life / 18.Like A River / 19.Touched By The Sun / 20.Amity
新しい音楽スタイルを作ることが困難となり、音楽資産が有限であることを前提となり、過去のスタイルをリサイクルするのが、逆にクリエイティブになったてしまった90年代以降は、彼女も王道ポップスを守りつつ、70年代前半のスタイルに徐々に回帰していっていることを感じさせることを感じさせる4曲です。最後の曲は娘、サリーとの共演で、こうやってクロノジカルな聴き方をすると、母親のデビュウ当時の声と驚くほど似ている。この人、アルバムを出したりしているんでしょうか。
という訳で、彼女の作品って、バックのサウンドやアレンジは時代に即していろいろ変わっているは前述の通りなんですが、ともすればヒット曲ばかり集めたベスト盤にありがちな懐メロ大会ではなく、伸びやかでウォーム、落ち着いた感情の中に見せる意外な力強さみたいなところを筆頭に、ほとんど彼女の全人格が見渡せるみたいなアルバムに仕上がっているのは、やはり彼女の個性故のものなんでしょう。
01.That's The Way I've Always - / 02.Legend In Your Own Time / 03.Anticipation
最初の3曲は70年代初頭のムードが一杯、モコモコしたタイコの音といい、多分初めて聴くはずなのに妙に懐かしいのは、私の歳のせいですかね(笑)。カーリー・サイモンって、一見柔和そうでいて、時にアーシーな表情を見せるあたり、独特な個性だと思いますが、2曲目はそういう特徴が良く出ていますね。3曲目はいかにもシンガー・ソングライターが時代の先端をいっていた、ちょっとしらけ気味なあの頃が甦るムードといえましょうか。
04.The Right Thing To Do / 05.You're So Vain / 06.Mockingbird / 07.Haven't Got Time For -
72年頃の4曲です。ちょっとロック色が強くなるって感じで、日本でも大ヒットした「うつろな愛」など四半世紀ぶりに聴きましたが、名曲ですねぇ。ところで、これの冒頭でブルンブルンいうベース、あれクラウス・ブーアマンだったですね、納得!。ついでに、「うつろな愛」が入っているアルバム「ノー・シークレッツ」は、ポール&リンダ・マッカートニー参加ってことでもも当時話題になっていたことも思い出しました。彼女のこの時期は、英米混合なアフター・ビートルズの人脈とクロスしていたとは、ちょいと意外。
08.Nobody Does It Better / 09.You Belong To Me / 10.Jesse / 11.Coming Around Again
私の大好きな「ノー・バティ・ダズ・イット・ベター」はやはりひとつの転機となったんでしょうが、決してこの作品だけがそうなったのではなく、この時期から脇を固めるメンツもスタッフ関連、ドン・グロルニック、マイク・クイニエリといったジャズ・フュージョン畑のメンバーが増え、音楽も一気にAOR色を強め、彼女の柔和さが全面に出てきている感じでしょうか。
12.Give Me All Night / 13.The Stuff That - / 14.All I Want Is You / 15.Let The River Run
このあたりから、シーケンサーやデジタル・シンセ等の飛び道具が入って、弾力あるリズム、キラキラして立体的なサウンドの、いかにも80年代後半のアメリカの王道ポップス路線へなっている感じです。こういう音もいまや時代の音に聴こえるようになってしまったんですね。15曲は映画「ワーキング・ガール」の主題歌で、けっこう流行ったようですが、ほとんど覚えなかったです。
16.Better Not Tell Her / 17.Love Of My Life / 18.Like A River / 19.Touched By The Sun / 20.Amity
新しい音楽スタイルを作ることが困難となり、音楽資産が有限であることを前提となり、過去のスタイルをリサイクルするのが、逆にクリエイティブになったてしまった90年代以降は、彼女も王道ポップスを守りつつ、70年代前半のスタイルに徐々に回帰していっていることを感じさせることを感じさせる4曲です。最後の曲は娘、サリーとの共演で、こうやってクロノジカルな聴き方をすると、母親のデビュウ当時の声と驚くほど似ている。この人、アルバムを出したりしているんでしょうか。
という訳で、彼女の作品って、バックのサウンドやアレンジは時代に即していろいろ変わっているは前述の通りなんですが、ともすればヒット曲ばかり集めたベスト盤にありがちな懐メロ大会ではなく、伸びやかでウォーム、落ち着いた感情の中に見せる意外な力強さみたいなところを筆頭に、ほとんど彼女の全人格が見渡せるみたいなアルバムに仕上がっているのは、やはり彼女の個性故のものなんでしょう。