(童話)万華響の日々

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パラリンピック義足の走り幅跳び選手の驚異的記録から将来を予測する

2016-09-18 19:21:43 | 雑感・エッセイ

いまたけなわのパラリンピックで興味深いニュースに接した、義足の走り幅跳びの選手マルクス・レーム(ドイツ)が8m20を跳んで金メダリを得た、14歳でボートのスクリュウで右足切断、20歳で義足を着け幅跳びを再開、2014年のドイツ大会で健常者を破って優勝、レームにとって健常者と同じ舞台で競い合うことが夢だった、

しかし、カーボン製の義足が有利か不利かの議論が生じ、その決着が出ず、今夏の五輪出場は実現しなかった、ルール改正を訴え、国際陸連とも話し合う、「同じように困難を抱える人に、戦う気持ちを持ってもらいたい」、障害者と健常者の壁を越える挑戦が続ている、ということだ、確かに、健常者の場合でもいろいろとスポーツ用品が問題になってきた、たとえば、棒高跳びのポール、水泳の水着、また、卓球のラケット・ラバーの問題、などはいまだに記憶に新しい、

これからは人造の体が益々多彩化し高能力を発揮するだろう、日常の補助器具としての眼鏡、補聴器、入れ歯、もしかして心臓、肺、肛門、などの人工臓器なども対象になるのかもしれない、最近話題になっているAIはどうか、AIが将棋、碁、チェスなど人間のプロと闘って勝つようになった、

このことを考えると障害者が健常者に同じ土俵で競いたいと思うのは自然の成り行きのように感ずる、AIを内蔵した身体を持った人間がオリンピックに出る時代も来るかもしれない、ロボット顔負けの人工筋肉で作った馬の脚のような義足を着けた競技者が現れてもおかしくない、人間はいつの間にかサイボーグが不自然でなく、見た目には違いが全くなくなる時代が来るかもしれない、人工の下半身が製造され車椅子はいつしか消えてなくなるかもしれない、

障碍者と健常者の違いはいつしか消えているかもしれない、大変な時代が来ようとしている気がする、そいう意味でパラリンピックはその先取りを歩んで行く