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(童話)万華響の日々

いつもご訪問ありがとうございます、ブログ開始から大分心境も変わってきました

パラリンピック義足の走り幅跳び選手の驚異的記録から将来を予測する その2

2016-09-25 20:48:16 | 雑感・エッセイ

ノーベル医学生理学賞を得たiPS細胞は神経や臓器などの再生医療分野でものすごく期待され、その通りの発展を遂げつつあるようだ、本人がそれまで持っていた神経・臓器などの性能を上回る機能を持つものに変換される可能性がある、今ある目より、耳より、鼻より、優秀な器官となる、もしかしたら今ある手足や筋肉や骨格よりも優秀なものと交換できるかもしれないのだ、そうなればスポーツ選手はこの話に飛びつくのではないか、

いまでもアンドロイドという人間に全くよく似たロボットが受付や会場説明などに使われようとしている、人間と機械との差は限りなくなくなってゆくかもしれない、先のオリンピックでロシアの選手がドーピングの疑いで出場停止をくらった、今後はスポーツ選手でなくとも、薬物ドーピングとiPS細胞由来の臓器・筋肉や人工機械に置き換えられた肉体は区別がつかなくなってくるだろう、

善くも悪くもそういう時代に突入しつつある、そうだとすればパラリンピックこそはそういう流れと実態の最先端を知る実によい機会でもある、パラリンピックがオリンピックを吸収する時代がくるだろう、生身の人間とAIを駆使したサイボーグとアンドロイド・ロボットが自由に往来する時代がそこに来ているということである、労働人口減少問題はこんな形で解決するかもしれない

人間性とは何なのかということを改めて問い直さねばならない時代がくる、まさにSFが表現したそんな時代が来ている


パラリンピック義足の走り幅跳び選手の驚異的記録から将来を予測する

2016-09-18 19:21:43 | 雑感・エッセイ

いまたけなわのパラリンピックで興味深いニュースに接した、義足の走り幅跳びの選手マルクス・レーム(ドイツ)が8m20を跳んで金メダリを得た、14歳でボートのスクリュウで右足切断、20歳で義足を着け幅跳びを再開、2014年のドイツ大会で健常者を破って優勝、レームにとって健常者と同じ舞台で競い合うことが夢だった、

しかし、カーボン製の義足が有利か不利かの議論が生じ、その決着が出ず、今夏の五輪出場は実現しなかった、ルール改正を訴え、国際陸連とも話し合う、「同じように困難を抱える人に、戦う気持ちを持ってもらいたい」、障害者と健常者の壁を越える挑戦が続ている、ということだ、確かに、健常者の場合でもいろいろとスポーツ用品が問題になってきた、たとえば、棒高跳びのポール、水泳の水着、また、卓球のラケット・ラバーの問題、などはいまだに記憶に新しい、

これからは人造の体が益々多彩化し高能力を発揮するだろう、日常の補助器具としての眼鏡、補聴器、入れ歯、もしかして心臓、肺、肛門、などの人工臓器なども対象になるのかもしれない、最近話題になっているAIはどうか、AIが将棋、碁、チェスなど人間のプロと闘って勝つようになった、

このことを考えると障害者が健常者に同じ土俵で競いたいと思うのは自然の成り行きのように感ずる、AIを内蔵した身体を持った人間がオリンピックに出る時代も来るかもしれない、ロボット顔負けの人工筋肉で作った馬の脚のような義足を着けた競技者が現れてもおかしくない、人間はいつの間にかサイボーグが不自然でなく、見た目には違いが全くなくなる時代が来るかもしれない、人工の下半身が製造され車椅子はいつしか消えてなくなるかもしれない、

障碍者と健常者の違いはいつしか消えているかもしれない、大変な時代が来ようとしている気がする、そいう意味でパラリンピックはその先取りを歩んで行く


チャスラフスカの死に際しその全人間像から学ぶものが多いと感じた

2016-09-08 21:43:43 | 雑感・エッセイ

ベラ・チャスラフスカの記録映像をNHK BS1でみた、東京オリンピック体操で見せてくれた優美で完璧な演技は今も忘れていない、そのチャスラフスカが亡くなった、8/30 74才であった、オリンピックでは7個の金メダルを獲得した、その栄光の姿とは裏腹に祖国チェコの民主化運動のプラハの春では「2千語宣言」に署名した、

その後の政権の迫害にもめげず取り下げることはなかった、一切の公職を奪われ娘を育てながらの生活は苦しいものだった、彼女は迫害を受けていた最中に自伝を出版しようとしたが殆どの部分が検閲で削除させられた、ソ連崩壊後名誉が回復した、再び完全な自伝を出版したそうだ、当時もその時も骨を折ってくれた編集長が彼もまた厳しい検閲に実に苦しい日々であったと述懐していた、

チャスラフスカは私的にも苦労の多い厳しい暮らしであったようだ、10年以上にわたる闘病生活、それにもかかわらず日本にも2011年の東日本大津波・大震災のときにも被災地にも訪れてくれた、彼女の部屋には日本の装飾品が飾ってあった、去年には膵臓がんで大手術を受けその後も化学治療を続けていた、

今年6月、肝臓にがんが見つかり、医師から余命が短いことを宣告されていたそうである、改めてチャスラフスカの偉大さを知らされ彼女の一生を通じて体操選手としてでなくその人間としての全体像に学ぶものの多いことを覚えた、(伝記の翻訳はまだであろうか)


「つまらない男」はダメ人間という意味ではない

2016-08-26 20:53:15 | 雑感・エッセイ

民進党の蓮舫代表代行は岡田克也代表を指して「大好きだが、一年半一緒にいて本当につまらない男だと思う」と冗談を飛ばした、と報じられた、民進党の党代表選を控てのことだけにこの発言が波紋を拡げているようだ、残念だが言葉というものは発言者の意図とは関係なく独り歩きする、蓮舫氏にとって不利にならないことを願う、

そこでこの「つまらない男」とは一体真実なんだろうかと考えてみた、この言葉はマイナスイメージを与える言葉だろうか、広辞苑を参考にすると「詰まらない」とは、まず面白くない、単調だ、無味乾燥だ、融通が利かない、道理に合わない、価値がない、ばかげている、などなど、更に勝手に広げてみると、馬鹿正直、優柔不断、愚か、箸にも棒にもかからない、木偶の坊、無力な奴、役立たず、・・・・

実に表向きは情けない内容のことばである、この言葉を掛けられる相手とは余程の信頼関係がなくてはいえない、冗談が冗談と分かってくれる相手でないといえない、してみると蓮舫氏と岡田氏は仲が善いという証拠でさえある、だからこの言葉は信頼があるからこそ言えたのであり、更に考えると、「詰まらぬ男」とは木偶の坊であり、宮沢賢治が「雨ニモ負ケズ」で表し目指した理想といえる状態の人間像である、

「詰まらぬ男」は実は詰まらぬどころか、固そうに見えて人間味があり、正直であり、信頼に足る木偶の坊のような役立たずのような病身で弱みがあり、ダメ人間のように見えるが、それゆえに却って他人の心を思いやることのできる人間であり愚直であり寡黙である人のことである、蓮舫氏はそう言いたかったのであろう、そういう意味で蓮舫氏も自分も「つまらない人間だ」といいたかったかも、・・・・だがこの字づらをとらえて悪用したり誹謗したり上げ足を取ろうとする者もいるのであるから公の面前ではゆめゆめ注意を怠らないことが重要だ


文明の成果は簡単に崩れ去る

2016-04-19 21:20:48 | 雑感・エッセイ

かつて起きた大地震、津波、台風、落雷、竜巻、洪水、豪雪・・・・、大自然の荒れ狂う威力によって現代文明の成果である我々のそれが当たり前と思っている平凡な日常はいとも簡単に一瞬にして崩れ去る、今回の熊本地方を中心とする九州の地震はそういう感慨を深くさせられた、こんな特徴の地震は初めての経験のような気がするのは、地球規模の現象と時間に比べて人間が余りにも小さく短い生のためかとため息をつきたくなる、報道写真で見る地表に顕れた断層の酷さ、崩壊した家屋、断裂した道路、目を逸らしたくなる、一瞬にして被災者・避難者になった県民の皆さんには慰めや励ましの安っぽい言葉もない、3.11東日本のときにも打ちひしがれた、あの記憶も鮮やかなまま、又してもこの不可解な大地震の連続に遭いこの先の予想もつかないとは・・・・


壊すことは新しくつくること、ただし新品が用意されていないといけない

2016-02-12 22:08:25 | 雑感・エッセイ

2/11朝日新聞のコラム「福岡伸一の動的平衡」で"壊すことの意義"という注目すべき意見が目についた、それによれば生物学者は細胞内部でのたんぱく質が壊される機作について重視しているのだという、面白いのは故障や不用が壊される原因ではなく、まだ十分に使えるものでもどんどん壊されて新品と交換されてゆくというのだ、

壊す方法や壊す場所は何通りも用意されていて生物・生体全体が一定の秩序を保つために、中途的な細胞も情け容赦なく壊され新品と交換される、それが全体として無秩序を生じないようにする機作だというのだ、壊すことはつくることより創造的だと結んでいる、著者は生物学者だ、・・・・

これを読んで成程と唸った、人は使えるものはできるだけ使い続けたいと思う、勿体ないという人間的な倫理があるからだ、だが社会というものを考えるとき、社会は複雑な一つの生き物と考えられなくもない、であれば中途半端な機構や機能しなくなった組織は壊して新しいものと変えるべきか、それが全体として秩序を維持することかもしれない、

歴史的に人類は生物から多くを学び利用してきた、そうであれば壊すということを積極的に考えてみたい、壊すことはつくること、ただし新品が用意されていないといけない、問題は何を壊すか、どうやって壊すか、交換する新品とは何か、である


横綱の変化相撲賛否両論について

2015-10-23 21:24:53 | 雑感・エッセイ

横綱の変化相撲賛否両論という最近見た新聞の記事はおもしろい、どちらの意見ももっともだなと思います、

変化相撲とは注文相撲のこと、立ち合いに左右に変化して叩き込みとか突き落としとか一発で奇襲して勝つ

相撲です、もちろん相手は予想していないことが多いために土が着いてしまう、全然力を出せないまま一瞬

にして負けてしまう、観客は呆気にとられて・・・・・しばらくしてなんという面白くない勝負だったかと

腹が立つ、勝った本人は何か気まずそうな面持ちで勝ち名乗りを受ける、負けたほうはさぞかし面白くない、

ふがいない気持ちかと思うが一見あっけらかんとした表情で土俵を立ち去る、

相撲には四十八手があり勝つためにはどの手を使ってもいいはず、相撲もある意味で一騎打ちだから真剣

勝負と見たほうがいいのでは、そうなら変化相撲は横綱であろうが平幕であろうが関係なく許されていいと

思います、剣道でも柔道でも、いろんな技があるがルール違反は別として勝つためには一瞬の隙を突かねば

ならない、相撲も例外ではないはず、相手がどんな手を使って出てきても瞬時に反応して逆襲することこそ

格闘技の醍醐味といえるのだはなかろうかと思います


旧態依然の天気図に問題がある

2014-08-23 22:22:24 | 雑感・エッセイ

今回の8月豪雨災害で思うことは、新聞などに載る天気図のことに

ついてです、この天気図というものは高気圧、低気圧、台風などの

気圧図や寒冷前線、温暖前線、などの前線図や風向・風力や晴れ

雨などの天気などが地図上に書き込まれています、ところが、

もう何十年も以前からこのスタイルが定着してなんらの変化もなく

改善も見られていないように思います、たとえば、雲・雷雲・積乱雲

の高さや上空の大気温度とか海水の温度とか、そういった一般の

社会人にも見てわかるような大事な情報がなぜ記入されないので

しょうか、そうすればもっと気象状況が理解できやすくなり緊急時の

避難など行動のとり方にも前進が見られるのではなかろうかと思い

ます、立体(3D)天気図などあってもいいのではないかと、

気象予報士の説明も好いですが、一般人が見てすぐわかる現代に

必要な天気図を考えてほしいものだと思います


歳をとったらこういう報酬をもらえるようにしたい

2014-02-28 15:10:33 | 雑感・エッセイ

春山満さん(はるやま・みつる=ハンディネットワークインターナショナル社長)が23日、

進行性筋ジストロフィーによる呼吸不全で死去、60歳(朝日新聞)、ご自身が難病の身で障

害者用の車いすなどを開発して多くの患者を手助けしたことは前々から聞いていました、亡

くなられて残念です

テレビの放送では死を前にしながら「これからが楽しみなんだ」と常に言っておられたそうで

す、実に感慨深い言葉であり人生態度です、我々はもっと未来に楽観的でなければならな

いとの奨めです

ところで、去る日、所用で行ったビルでエレベーターに乗ろうとして待っていました、そこへ

中年の婦人が来ました、エレベーターが到着してドアが開いたのでわたしは、どうぞお先

にと先を譲ったらその人は丁寧にありがとうございますとお礼を述べられて先に乗ってくれ

ました、

降りるときも軽く会釈をして別れました、

そのあと実にすがすがしい気分でいる自分に気が付きました     見知らない人に、

あるいは他人に何か善意の行為をするとそれはまた自分にも金銭に代えがたい報酬を

払ってくれるのだと思いました

わたしはもう働いていませんので金銭を稼ぐことはしませんが、年を取ったらこういう報酬

をもらう働きが一番いいことだと思いました

認知症になっても、死にゆく病を得ても、死の瞬間までこういう報酬を得られるように日々

訓練することが重要ではないかと思っています


東京オリンピックを一極集中緩和の機会にできないか

2014-02-16 16:35:15 | 雑感・エッセイ

いま晴れていますが北風が強く吹いています、一昨日降った大雪も

あらかた解けました

そこで久しぶりに行きつけのスーパーへ買い出しに行きました、けっこう

大型のスーパーマーケットです、品物の置いてある棚を見てビックリ、!!

なんと、大雪のため品物の入荷がなく棚は空っぽという有様、場内放送

で店長が仕切りと理由を述べ謝っていました

特に、生鮮野菜・魚やスナック菓子、牛乳、ヨーグルト、それに惣菜や

弁当がほとんどありません

そこで思いだしたのは、交通網の遮断です、昨日などは首都圏の高速

道路も空の便も一般道路も通行止め続出、たとえ走れても大渋滞、

トラックの長い行列、一晩立ち尽くしてガソリン切れ続出というニュース

を見ました、これでは、品物が届かないのは当たり前と納得、

そういえば3・11のときもスーパーから品物が消えていました、あの時

ほどではないものの災害は恐ろしいと改めて痛感しました、

東京一極集中がこういう麻痺状態を招きやすくしています、今度の東京

オリンピックで一層の危険性が高まるのは間違いないです、舛添新東京

都知事はそこんとこどのように考えているのかと思います

東京に交通網や人口が今以上に集中したらどうなるか、これは明らかに

オリンピックのための諸工事と関係しており、この際一極集中をなくす

方向でオリンピックをその絶好の機会ととらえ直し都市計画を立てて

ほしいものだと思います

災害は予想される東海大地震や津波だけではなく、今回のように豪雪、

豪雨、大竜巻、大干ばつ、超台風・・・・・何でもアリですから、都市計画

を分散させる方向でとにかく人口も、交通網も、ビルも密度が一定以上

にならないようにすべきではないかと思いますがどんなもんでしょうか