テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

●三菱 6P-125、 昭和37年

2007-08-21 23:20:51 | Weblog

ネット・オークションに出していた今回の機種が落札されたので補充をすべくレストアに取り組んだ。
先日VIF回路を当り始めたところで止めていた物を引き続きやってみたのだがVIFは動作しておりチュ
ーナー辺りが怪しいと睨んだ。 RFが機能してないか、アンテナ回路が可笑しいのではとチューナー
を外し始めてアンテナ入力の同軸ケーブルが気になり端末の処理をし直したところ正常に動作し出
した。  若干拍子抜けの結果となったが、幸い回路はオリジナルのまま何とか実用レベルなので今
回はここまでに留めた。 垂直の直線性が若干気になるがご依頼が有ったら追加のレストアを行うこ
とにしよう。 この機種もネットオークションに出しますが、修理/販売に関しましてはこちらのホーム
ページ
からお問い合わせ下さい。

8月23日 昨日今日と別の6P-125のレストアに取り組んでいるが難航している。 (映像も音声も出な
いと云う状態からのスタート) 水平出力の2SB275のE-C間が可也劣化しており、またダンパーのシリ
コン・ダイオード1S309?の逆方向特性も劣化していた。 また水平ドライブの2SB80も発熱が気になっ
たのでこれらを全て交換したが未だ変化は見られない。 *ゲルマニュウム・トランジスタの場合、近年
のシリコン・トランジスタの様な理論通りの特性は出ず、可也逆方向の電流が流れても動作する物が
有り善し悪しの判断に窮することがある。 回路図を眺めながらフライバックの一次側がレアショートし
ている可能性有りと考え始めた。 本日はここまで。

8月24日 昨日水平の発振段からドライブ、出力と波形を観測した結果が気になってブロッキングトラ
ンスに並列に入れられた逆起電力吸収用?ダイオードを外してみた。 結果は予想通り見事にオープ
ンで良品に交換した結果、水平出力が出始め、高圧も出てCRTが動作し始めた。 未だ映像も音声
も出ず、VIFのチェックに移った。  最初VIFの4段目が動作しておらず半田付けをし直したところここは
動作し出したが、次ぎに3段目が動作しなくなった。 ここも同様半田付けをし直したところ動作し始め
たが半田付けの熱に依り一時的にトランジスタが動作した可能性が有り少し時間を掛けて見てみな
ければ安心は出来ない。 垂直は辛うじて同期が取れているが、水平は半分のところで折り返してお
り同期回路に取り掛かることにしよう。

8月25日 同期分離+増幅回路に問題が有るのではないかと考えていたが実際は可也キチントした
信号であった。  こうなると次ぎは垂直発振の時定数、水平のフェイズスプリット+AFCと調べを進め
様。 回路図だけでなく部品配置図があれば作業は捗るのだが!

 

8月25日の続き 先日オークションで落札した6P-125が九州から届いたが本体後部に在る、電源ト
ランスとのコネクタ部分が破損していた。 内部の細かい点までキチント説明して欲しいとは言わな
いがせめて外から誰にでも見える不具合に付いては説明して欲しかった。(無理な要求だろうか?)

トランス側のコネクタの先の部分が割れ本体側に残っているのが見えている。

左側は正常な物。右側が今日届いた物で何故かコネクタの先の部分が割れている。

8月26日 出品者から「確認不足で申し訳ありません」と云う誠意の有る回答が寄せられ一安心した。
お返しすることになるか、落札金額より低い金額でお譲り頂くかは目下不明。

8月29日 これまでレストア取り掛かっていた物は棚上げし、今日は別の物のレストアに取り組んだ。
幸い今日の物の主な問題はダンパーダイオードの短絡で、トランジスタは結果全て良好で助かった
(電源のパワーフィルター用トランジスタ2SB83が当初機能してなかったが一度ショートした後、何故
か正常に動作しだした!) 垂直の振幅と直線性に問題が有ったので電解コンデンサを10個程交換
し好結果を得た。 *水平の直線性と振幅に若干問題は残っているが略実用レベルと判断出来たの
で今日はここまでとした。

撮影時の設定が不適当で画像が見難く恐縮です。 実際は輝度もコントラストも高く、十分実用と
なるレベルでした。 (チューナーの接触不良も修理済み)

8月31日 棚上げしていた物に再度取り組んだが、先日来水平出力2SB275を最近のシリコン・トラ
ンジスタに置き換えたのが気になり元もとの2SB275に戻した(ドライブの2SB80も同様に)。 また
垂直の時定数を決めているタンタル・コンデンサの容量(10μ)が気になり測って見てみたが手許の
容量計は15μを示した。 ただ現象から見て容量が減ったハズなのでこの値はどうも信用出来ない。
これらの交換を終え通電したところ垂直、水平共に同期が取れ(て仕舞っ)た。 水平出力をシリコン
トランジスタに置き換えるとダンパーとの相性か、中央に白い縦線が入って仕舞ったがこれも無くなり
水平の参照パルスがキチントした為かAFC(位相)もちゃんと動作し始めた。 他に初めての経験とな
ったが映像増幅とCRTのカソード間のマイラー・コンデンサに絶縁の劣化が見られた。 輝度が急に
下がり、アレコレ調べたが低い電圧ではこのマイラー・コンデンサに問題は無かったのだが65V程が
加わると可也の漏れ電流が流れた。

9月1日 昨日から取り掛かった6P-125がこのところ取り組んだ5台目となる。 音声出力が無く、水
平、垂直共同期が取れず、また垂直振幅が小刻みに変化していた。 他にもチューナーの接触不良
コントラスト、及び音声のボリュームに接触不良が見られた。 同期分離、増幅のケミコン2個を交換し
また垂直出力とパワーフィルタのケミコンも2個交換し全体的に安定になって来た。 ここで気付いた
のは画質で、可也バンド幅が狭い画質で明日以降この辺りを当ってみよう。

9月2日 昨日動作させ始めてから時間と共に全体の動作が安定して来たが、今日は何故か水平
同期が不安定になって仕舞った。 原因は全く不明! 音量、コントラストの各ボリュームは略正常
となり、壊れていた垂直出力のバイアス調整用VRも交換した。 またチューナーも接点を磨き良好
となったが肝心の水平同期が不安定では........

9月3日 原因はフェーズスプリットかAFCに在るのではと調べを進めたところAFCを担っているトラン
ジスタのE、Bの電位が高くC約-11Vに対して約-6Vもあった。 B-C間に入れられたケミコンが怪し
いと交換したところ好結果を得た。 始めからケミコン全てを交換すれば良いのかも知れないがサテ
どちらの効率がよいのやら。 その後この機種の映像が単にバンド幅の狭さに起因しているのでは
無い様想われて来たが、映像増幅段にも問題が在るのでは?。

9月4日 この機種の故障で多いのがロッドアンテナの破損で経験では略半数の物のロッドアンテナ
に問題が有った。 現在中々ピッタリの物は残念ながら見付からないが少しオリジナルより長く(約5
cm)なって仕舞うが左程違和感の無い物が見付かり交換してみたので画像をご参照あれ。 

9月15日 昨日、今日とICR-90の修理の傍ら6P-125、2台を一応完成させた。 1台は先日落札した
物を出品者の方がワザワザ届けてくれた物で垂直振幅が略ゼロ、音声/映像出ずと云う症状でした。
垂直偏向に関係したケミコン5個の交換で垂直が直り、次いでVIFの2段目2SA234のE-B間オープン
も交換で直った。 しかしVIF2段目のエミッタ電圧から1段目のベースバイアスが作られており、この
種のループは回路を複雑にするので嫌いだ。 他にもコントラスト用VRを一度分解し接点及びカーボ
ン皮膜等の洗浄を行った。 またチューナーも分解し全ての接点を研磨した。 ●今日の物は一部の
チャンネルがずれていたり、感度が悪かった物の修理で一部のコイルを調整し、また全ての接点を研
磨したが4チャンネルのS/Nが悪い、何故か?

コメント
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