テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

パイオニア C-300 AM/FMマルチ つき ハイコンパクト・ステレオ

2014-10-18 11:00:09 | Weblog

  今日お預かりしたのはパイオニアの C-300、2台で1台は片側の出力が無く、もう1台は時間経過後
ノイズが診られるとのお話だった。 この種のオーディオ機器の修理、改造に付きましたはこちらの
ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/  からお問い合わせ下さい。

昨日は午後都内でラジオ関連の集まりが有り昼前に出掛けて仕舞い輸送に依る問題が無いことを確認した
だけだったが今朝から動作確認に取り掛かった。 

金属ケースに覆われた方の動作で気になったのは先ず、ハムのレベルが高く、AMで歪が可成り診られた。
FMに問題は診られなかったがフォノ、AUX等の入力で右の出力レベルが可成り小さかった。  

10月20日 ゴーサインを頂いたので修理に取り掛かった。 メインアンプ初段辺りの動作に問題が在る様
だったので入力から信号を追った。 下の画像は初段のプレート(上:右、下:左)での信号波形。

調べたところ初段のプレート抵抗 (330KΩ) がオープンとなっていた。 ここを直した結果、両チャンネル共
良好に出力が出る様になり、ハムも減少しAMでの歪みも診られなくなった。   

 

木製ケースに収められた方は以前可成り手が加えられていたが通電後暫くして片方からノイズが出始めた。
このノイズのレベルが大きければオシロで直ぐにノイズ源を見付けられるのだがレベルが小さくオシロで見付
けることは無理そうで、おまけにある程度時間が経過しないと症状が出現しないと云うことなので可成りの時
間を要することが想像出来る。      

10月20日 次いで木製ケースに収められた方の修理に取り掛かった。  ランニングを始め10分程でノイズが
出始め、回路を当たろうとしてフト気付いたのは出力管 6BM8 (下の左) のプレートが真っ赤になっていた。
段間のコンデンサの絶縁不良を疑ったがここは近年交換された物で、実測結果も絶縁に問題は診られなか
った。 この辺りの半田付けを元に戻し暫く動作を診てみたが、ノイズ発生の問題は出現しなかった。

何とも不思議だが時間を開け、再度通電してみよう。 

 

その後1時間半程ランニングしてみたが出力管が赤熱することは無かった。 ただカサカサと云った感じのノイ
ズは若干聴こえておりこれを何とかしたい。 明日は別のアプローチを試みてみよう。 上はお預かりした状態。

 

10月21日 回路図を持帰りノイズ源となりそうな部品の目星を付けた。 先ずは初段のプレートの負荷330
KΩとパラになっているCR複合部品 PEC-1(22KΩ+100pF) を抵抗とセラミック・コンデンサに代えランニン
グしてみたが15分程でノイズが出始めた。

次いで初段のカソードに入っている1KΩ(実際は1.5KΩ)と、負帰還回路に使われている20pFを交換し
通電後既に2時間となるがノイズは全く診られない。 イヤハヤ疲れた!  


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