テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

コロンビアの真空管テレビ 14-T306 (昭和34年6月)

2012-03-31 16:13:49 | Weblog

修理の為にコロンビアの真空管式14インチ白黒テレビ 14-T306が届いた、輸送中の問
題が無いことを確認したので近々取り掛からせて頂こう。 この種のテレビの修理に
付きましてはこちらの ホームページ  https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わ
せ下さい。

内部のホコリは可也だったが輸送中の問題は診られなかった。 ただツマミが一つ
欠落していたのは残念だった。 ACプラグも欠落していたがこちらは何とかなる)

4月7日 ゴーサインを頂いたのでレストアを開始した。いやはや積もったホコリは可也
の量で下の状態に持って行くだけで2時間近くを要しこれだけで2割方を終えた気がする。

何故か真空管3本が欠落していた。 チューナーの6R-HH2と6M-HH3、ACBC Ampの
6AU6を先ず探そう。 次に使われている真空管のgm、エミッションの測定を行った。 
通常この種のテレビでは 2-3 本劣化しているのが普通だが問題が次々に見付かった。 
使ったチューブ・チェッカーTV-7 でのMinimum Valueに満たなかったのはVIF-6CB6
(2本)、Sync Sep-6U8(T)、Video Amp-12BY7A、HV Rect-1X2B  と予想を遥かに上回っ
ていた。

4月8日 欠落していた真空管とgm、エミッションが低かった真空管を交換すべく探
した結果 12BY7A以外は新品が在ったが 12BY7Aは数本の物の中から最もgmの高かっ
た物を採用した。

ブラウン管前面の汚れが可也だったので外しクリーニングを行った。   この時期の
コロンビアの物には前面に反射を防ぐプラスチック製のカバーが付けられているが
それの汚れも可也だったので両者のクリーニングを行った。

この後通電し一応高圧も出始めたのでブラウン管のエミッションを診てみたが一応
の輝度は有ったが実用とするには不十分と感じた。

垂直同期が不完全だったので同期分離から垂直発振/出力を診てみた。 結果若干
絶縁が劣化していたコンデンサを数個交換した。 明日は電源周りに取り掛かろう。

4月9日 今朝は何時もより3時間も早く仕事場に着き昨日の続きに取り掛かった。

水平同期にも不完全なところが診られたので手を加え、次いで音声出力が小さかった
為に低周波回路を当り一部改造を加えた。 若干音量は上がったが未だ不十分でディ
スクリを調整した結果十分な音量を得られた。

思い切ってブラウン管を交換した。 下の画像はブラウン管が表に出ている状態。

次いで組み込んだが一挙に輝度が落ちた。 この機種ではブラウン管の表面に薄いグレーの
カバーを掛け、その外側に可也濃い(遮光)フィルター?が置かれるがここで輝度が落ちる。

下は濃い遮光フィルターを外した画像。

下は外した2種類のフィルター?(カバー)。

ブラウン管を替え輝度は上がったが直線性が芳しく無く高輝度側でサチる問題が診ら
れた。この為ブラウン管を元に戻し、薄い方のフィルターも添えてみたのが下の画像。

輝度にも問題は無さそうだったのでチューナーの微調整に移った。

DVDからの入力も確認し連続運転に入った。

好結果が得られたと連続試験を始めて暫くして輝度が帯状に変化する問題が
診られた。 40数年テレビと向き合って来たが初めて診る症状だった。  我家
えの帰路回路図に目を通したが、この機種に採用されている室内の明るさで
輝度を自動的に制御する回路が怪しい気がする。

4月10日 帯状の輝度変化の問題は原因が的中し自動輝度調整機能(ACBC回路)の問題と
分かり解決した。 壊れていたアンテナ端子を直し連続試験に移ったが久し振りに腰痛が
発症したが 昨日はシャーシーをキャビネットに入れたり出したり果たして何度行ったこ
とか因みに殆どの場合シャーシーを取り出すのは1回だけで終わる。


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