テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Wurlitzer 700 と 3800 (再)

2010-04-02 16:51:44 | Weblog

頼んでおいたアイオアの店から漸く部品が届き 4週間振りに三浦半島の佐島に赴いた。

先ずは最も難航すると想われたメインのドライブ・ギアの交換に取り掛った。

本来はこれら全てが載っているユニットを外し作業をするのが常道と想われるがその為には
余りに多くを外さねばならず今回は面倒でも本当に今回必要な部分だけを外すことにした。

持参した工具だけでは足りず (車の修理のプロである) ご依頼主からお借りし何とか下の画像
のユニットを外したが今回送られてきたウォーム・ギアにはイモネジが使われていたが何と
この1940年製の物はキング・ピンで固定してありこれらもご依頼主のワークショップで抜い
て頂くことにした。

次いでターンテーブルのドライブ用ギアに取り掛かったがこちらには固定の為のナットば無
く如何にして固定しているのか疑問だったが......

 

このギア(右が今回の 50Hz用 61tの物)も油圧プレスで圧力を掛け押し込んでいる様でこれ
もご依頼主にお願いすることになった。

今日出来る事は限られており、モーターとドライブシャフトに有るユニバーサル・ジョイン
トの固定に取り掛った。

カートリッジにレコード針を取り付け 700 に関しては今日はここまでとなった。

3800 (ドイツ製) のクリスタル・カートリッジの代りになる物を送って貰ったが取り付けサイ
スが若干違っていたが動作試験は出来そうだったので一応組み立て動作を確かめた。 アンプ
単体は持ち帰り、作業場で動作を確認していたので問題は無いハズだが実際にレコードを回
しノイズ等も確認したが問題無く機能していた。 次回取り付けネジは交換するとして一応こ
ちらは終える事が出来た。

4月10日 お願いしていたギアの交換が終わったとのご連絡を頂き今日も佐島に出掛けた。

上のターンテーブルドライブ用のギアは取り付け穴の内径が少し小さく油圧プレスで押し込
んだところクラックが入って仕舞ったとのことだったが接着剤で上手く補修出来ていた。

早速組み込みサテこれで上手く行くだろうと内心考えていた。  レコードの回転も問題無く良
い音を聴かせてくれた。 しかし何度か繰り返し動作させてみたがスタート位置が定まらず 多
くレコードより数ミリ外でスタートして仕舞っていた。  また最後まで演奏出来ず少し手前で
同一トラックを何度も繰り返して仕舞い、またレコードをターンテーブルに乗せ、上に運ぶま
では良いがそこで止らずそのまま下に降りて演奏が終わって仕舞うことも有った。  どうどう
巡りで昼にしようと云うことで食事に行き、再度動かしてみたが選局が出来ず、そうこうする
内にモーターが止って仕舞った。  選局機能を司っているギアがスタックした感じで全く動か
ずこの為モーターが止って仕舞った様だが一度メカ部分全体を取外し細かく診てみる必要が
有りそうだ、疲れた

一方 3800 の方はカートリッジの固定ネジが 2.3mm程だったが 0.1mm程細い感じで用意して
行ったネジでは事足りず仕方なく元々のネジを 3mm程切り上手く行った。   ところが演奏が
終わりもアームが元の位置に戻らず、カートリッジの重さが数グラム軽くなったことに起因
している様想われたので 5円硬貨をアームの中程に置いたところ上手く戻った。 カウンター
ウエイトを少し調整して頂く(中央に寄せる)ことにした。   しかし下の画像からは防空壕
を改装した場所とはご想像頂けないことだろう。 因みに入り口にはブリキのおもちゃで有
名なKさんが命名したここの名前が記された板が飾られていた。

 


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