テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

トヨペット クラウン(昭和38年)用カーラジオ 神戸工業 RS-41

2016-01-13 12:00:15 | Weblog

今日お預かりした1台目はTEN(神戸工業)の自動選局機能付きカーラジオ RS-41 で受信はす
るが自動選局が機能しないとのお話だった。 この種のカーラジオの修理、改造に付きましては
こちらのホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

伺った症状を確認した。 先ずモーターが怪しかったので単体で動作を診てみたが問題は無かっ
た。 部品取り用に添えて頂いた物は自動選局は機能するとのお話だったがこちらも (左右にポ
インターは動くが) 機能していなかった。 余談だがこの機種にはマイナー・チェンジが加えられた
多くの機種が有り部品取りの用の物も可成り回路の異なる物だった。  (可成り難航しそう)

今回の機種の姉妹機種をこの10年で10台程手掛けたが直近では先月今回のメーカー(厳密に
云えば神戸工業の資本は最早入って無いそうだが)の依頼を受け姉妹機種を修理した。 特筆
すべきはその略全ての回路が異なっていたことで自動選局を実現する為に可也試行錯誤が繰
り返された様想われる。 ところで自動選局の回路はそのままでは理解し難いので少し書き方を
変え自動選局が開始された際の回路にしてみた。(この回路図で多くのことが分かった) 右の
トランジスタは普段低周波の2段目に使われているが、自動選局を開始すると上の回路で見ら
れる様、自動選局用IF5の検波出力を増幅しリレーを駆動する回路に早代わりしている。

1月14日 書き直した回路図が功を奏し問題の箇所が見付かり自動選局機能も動作し始めた。 
念の為、近々IFの再調整を行ってみよう。 今日は早仕舞いし以前ジュークボックスの修理を依
頼された自動車修理工場でボール盤を借りシャーシに穴開けを行おう。

1月16日 昨日は朝、地元に400年以上続くボロ市で何人かの知人に挨拶し(何も買わず)昼前に
仕事場に着いた。 残されているIF(中間周波)段の調整を如何に進めるか机上で策を練った。
自動選局を行う場合、キャリア(搬送波)を検出するタイプと搬送波に乗っている音声成分で検出
するタイプがあるが今回の機種では後者が採用されており先日書き直した回路図から測定ポイ
ントを決めた。  左程時間は掛からないだろうと簡単に考えていたが、実際は大いに梃子摺り気
が付くと昼食を摂り忘れていて知人のところにアンプを引き取りに行く時間となって仕舞った。 
ただその甲斐が有ってIF段は良好な特性を示してくれた。 上の画像は調整前の出力波形で下
は調整後だが振幅がズット増したことが見て取れる。 もう一頑張りしてみよう。


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