今日お預かりしたのは初めてとなる B&O, Beocord 6000 で電源が入らず動作は不明とのお話
だった。 この種の物の修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い
致します。
お話の通り電源は入らなかった。
配線が切れているところが有るとのお話だったがどうもこの部分の様だった。
切れた原因は半田付けが外れたのでは無く金属疲労に依るものの様だった。 被覆を剥がす際に芯
線にキズを付けて仕舞ったのが原因では無いか?
ドライブ部分は2種のベルトが溶けて仕舞っていた。 片方は直ぐに交換可能だがもう片方の平ベル
トは新たに作らなければならない。
電源周りを診てみたがこれと云って問題は無さそうだった。
何とか電源は入りディスプレイも点灯し、モーターも回っていたがベルトをキチントしなければ先
の判断は出来ない。
2月12日 午後時間が有ったのでベルトの在庫を見てみた。 結果使えそうな物が見付かった。
先ずはフライホイール周りの溶けたベルトを取り除いた。
余談だがこの機種用のベルトはポルトガルから廉価で購入出来そうだったがそれでも入手には数週
間を要すると想われた。
次いでモーターシャフトの処のプーリーに取り掛かったがこちらはイモネジを外しただけでは外れ
ず無理をせずこのまま時間を掛けて取り除いた。
ベルト2種を掛け動作を診てみた。 しかしここまでで略想定通りの2時間を要した。
幸い良好に動作して呉れ一安心。 (実際に再生して動作を確認した)
裏面に在る Din コネクタの用途がイマイチ不明。
前面に在る Din コネクタは入力用と想えたがハッキリしない。 取説が在ると良いのだが。
普通に動作している時は可成り安定していたが電源を切った後スンナリ動作しないことが有った。
連続運転を続けたが停止した後、本体の端を持ち上げると動作し出したことも有った。
この機種に限らず B&O の多くのモデルにはコネクターが多用されており不安定要素の特定は
困難が予想される。
2月13日 朝一番で通電してみた。 良好に動作した、下は巻き戻しで早送りも良好だった。
上は電源を切ったところ。 下は内部に落ちていた3点+4mmのビス。