テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

RCA, Radiola Ⅲ

2018-08-23 17:58:43 | Weblog

先日修理を試みた時に断線していたトランスの代替品が無くそのままとなっていたが適当なトラン
スが見付かったので再度取り組むことになった。 この種のラジオの修理に付きましてはこちらの
ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

フロントパネルにはベークライト以前のエボナイトが使われており一部表面が荒くなっていた。

この機種には本来は石灰ゲッターの WD-11、2本が使われる。

回路はスーパー以前の再生式が使われている。 選局は Selector Rotor と呼ばれるバリオメータ
に依って為され、再生量は Amplification Rotor と呼ばれるバリオカップラで為されている。

全くの余談ですが、我々の世代には世界に冠たる RCA が終焉の日を迎えるなどは夢にも想像しなか
ったのでした。 シベリアの奥地から家族と共に新天地米国に移り住んだデェィビット・サーノフが電信
のオペレータとして職を得て、たまたまタイタニックからの救難信号を傍受しなかったら彼がRCAのトッ
プの座に就くことも無かったかも知れないし、同社がラジオ、テレビの世界で揺ぎ無い地位を得ること
も無かったかも知れませんが、世の中明日は何が起こるか分からないのであります。

8月24日 以前この機種を診たのが何時だったか探してみたところ昨年11月30日に手掛けていた。

8月25日 段間のトランスに取り掛かった。 左が元々使わていた物で松脂が充填されていた。 
今回使ったトランスはコアの厚みが2mm程大きいが何とか組み込めそうだった。

回路図では段間トランスの1次側にパラにコンデンサが入っているが実際は下の画像の様に片端は
グランドに落ちていた。 ヒョットするとこの部分の配線を間違った可能性が有る。

見難いがコンデンサのケースには 0.0008 と刻印が在り多分800pFなのだろう。

明日にも電池を組み合わせ動作を確認してみよう。 何せ電池は1.5, 4.5, 22.5, 45Vの4種を要する。

グリッド・リークの値を知らないが実測値は約20MΩも有り大き過ぎる様想えたので1MΩを外付けした。

8月27日 トランス部分の配線を直し、動作試験に取り掛かった。 ヘッドフォンはBoldwin Type C

真空管も RCA, WD-11、Cunningham, C-11、WD-11 Transistorized の3種類を用意した。

Amplification(再生量)がCCW位置から勝手に戻って仕舞っていたので手を加え回転を重くした。

B電源には24Vと45Vを用意した。 結果FEN (AFRS) 810KHzからJORF, 1,422KHzを受信出来たが
再生量の調整は可也コツが要る様だった。 (国産の再生式の方がズット調整し易かった)

しかしWD-11, Transistorized の中身は FET なのだろうか? 何処かに資料は有ったハズなのだが?

コメント
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