テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

スター SR-700A

2018-08-16 12:35:46 | Weblog

今日お預かりしたのはスターの SR-700A で全体に感度が低下しているとのお話だった。 この種
の受信機の修理に付きましてはこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い
合わせ下さい。

 

貼られていた銘板では SR-700E となっていた。

早速通電してみたが、感度は非常に低下していた。 ここまで感度の悪い物は珍しい。

先ず手始めに一部音声関連の物を除く全ての真空管のgmを確認してみた。 6EA8 1本を除き全て
Min. Val.を少なからず超えていた。

調べを進めた結果第一混合+局発を担っている真空管のソケットに接触不良が見付かり感度はドラス
ティックに増加した。

上下の画像は共にラジオ日経 3,925KHz受信時。 Sメーター用の二つのVRが接触不良で振れが安定
せず接触面を洗浄した結果が下の画像で安定した。

他にも幾つか問題が診られたが先ずは劣化が想像出来るペーパー・コンデンサの交換に取り掛かった。

3.5MHz及び7MHzの感度は十分と想えたが、21MHzと28MHzは可成り低感度で、特に14MHzは殆ど受信
出来ない様だった。 帰路添えて頂いたこの機種の説明書に目を通してみよう。

目を通してみたが7MHz, 28MHz, 3.5MHzの調整法は辛うじて記されていたが(コイルの場所等の図が有
れば直ぐに分ることだが文章だけだと場所の特定も困難)14MHz、21MHzに付いては説明も無くまた回
路図からも調整出来る様にはなって無い様だった。 折角の説明書だがお世辞にも親切と云えるもので
は無かった。 サテ調整出来る様に作られて無い物を如何にして調整するか? 

 

8月17日 説明書に記された調整法の意味は分かったので取り掛かった。 まずは7.4MHzの信号を
加え基本となるコイルの調整を行った。 次に28.8MHzの信号を加え28.5MHz帯の調整を行った。

上の画像は28.0MHz受信時、下は7.0MHz受信時。 今回の機種に使われているプリセレクタの回路
は昔のロータリー式テレビ・チューナーを彷彿させるものだったが、14MHzと21MHzはインダクタンス
固定のコイルで調整出来る様にはなっておらず無理が有る感じだった。

8月25日 先日修理を終えた物をお送りしたが全く音が出ないとのお話だった、何とも解せなかったが
可笑しいと云っていてもらちがあかず再度お送り頂いた。 早速通電してみたが動作は良好だった。

 

動作に問題が無かったことをお伝えしたがヘッドフォン端子を使ったとのことで確認してみた。  問題無し。

コメント
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