今日お預かりしたもう一台は松下 (National) の RJX-4800D で、お話では FM しか機能
しないと云う物でした。この種の受信機の修理、改造に付きましてはこちらの ホーム
ページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
確かにFMは機能していたが、どうもAGCが殆ど機能していなかった。
MW、SW は受信不能だったが、幸いこの機種で問題となることが多い周波数
カウンタには問題が診られず一安心。 近々取り組ませて頂こう。
下の画像からは余りハッキリ見えないが可也ホコリが積もっていた。
後段から追って行ったが検波段のIFTの共振点が 590KHz近くと大幅にズレていた。
並列に(下の画像では47p) 56pF を繋ぎ何とか 455KHz に持って行った。
幾つかの共振回路をパスしたりダイオード・スイッチ部分をジャンパーした結果低感度
ながら一応受信出来る様にはなった。 下は 954KHz の TBS を受信しているところ。
ボリュームにガリが有ると伺ったが単にガリだけでは無く、音量が可也小さかった。
しかしここまでで 2.5時間を要したが、これまでの倍以上は要すると想われるがどうする
かご依頼主に聞いてみよう。
11月25日 先日修理後お返しした物が翌日動作しない(電源が入らない)と云うご連絡
を頂いた。 何とも解せなかったが兎にも角にも診せて頂こうと再度お送り頂いた。
電源部からは問題無く+13.2Vが出力されていた。
ところが本体の回路にはこの電圧が加わって無い。 そうなると電源スイッチしか無く
スイッチ部分をジャンパーしたところ動作し出した。
電源スイッチは一見トグル・スイッチの様だが実際はスライド・スイッチでこれを分解
すれば直せる可能性は有るが先ずは前面パネルを外さねばならず大事となる。