テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

SONY、 ICR-120

2010-08-19 16:19:14 | Weblog

 ICR-90 の修理が上手く行ったので先日修理を諦めた ICR-120 に取り掛かった。 しかし普段
パソコンのキーボードとマウスパッドを置いている猫の額程のスペースで (冷房の有る部屋)
の修理なので小さなラジオの修理が精一杯かも知れない。   この種のラジオの修理に付きま
してはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

これまで軽視していた出力から低周波入力えの NFB 回路を診てみた。 結果 RC フィルター
を形成していると想われる10Kが断線していた。 ただ今回の物は約 2.5mmと小さく迷ったが
容積では 4倍程の 1/10Wサイズの物で置き換えた。

上手く動作し始めたので筐体に組み込んだが何故か低周波?での発振がみられ再度
分解し回路を診てみる必要が有るが今日は疲れたのでまたにしよう!

8月20日 電源のデカップリングの問題かと想像したがどうも通常考えられる部分で
は無い様だった。 結果から申し上げると SEPP 出力に上の画像の様なコンデンサを
加えることで発振は停止した。 対処療法だがこれで暫く使ってみよう。

8月21日 昨日から ICR-90 と ICR-120 のスピーカーを確かめてみた。ボイスコイルが内部で
切れているものは最早自分では手が出せないが 3台の内の1台は何とか直せそうだったので普
段使っている 0.08φのポリウレタン線では無くもう一回り細いスズメッキ線で挑戦してみた。  
幸い上手く繋げたので接着剤で固定し多分後 2時間程で使える様になるだろう。  しかし今回
のコーンは紙では無くプラスチックフィルムの様な感じで熱に弱く接続が難しかった。

スピーカーの修理が上手く行ったので組み込んでみたが音声出力が無い。上の画像のイヤフ
ォン・ジャックも導通を確認した上で使ったのだが再度分解し内部を診て見た。多分接触不
良と考え接点部分を磨き再度組みたて好結果を得た。 この 2日で何とか 2台が活き返った!
しかしこのイヤフォン・ジャックに使われている 0.4φ程のピアノ線はバネ材としては問題は
無いが半田付けが何ともやり難い。

8月22日 3台目に取り掛かったが先ずスピーカーの引出し線の片方が溶けて無くなっていた。
何とか頑張って直したが後は明日以降に取り組もう。

8月23日 3台目も動作する様になった。 同一モデルを纏めて修理するのは
効率が良いのは間違いないが流石に細かい作業で疲れて来た!

8月23日 サテ 4台目はどの基板を使うか上下の画像にある 2枚を比較してみたが 1枚は以前
サンドブラスターで表面を研磨した際に一部のパターンまで研磨して仕舞っていたので下の
画像の左の物で作業を進めた。   一応動作したものの歪みが多く調べたところ今回も NFB 用
の抵抗が断線していた。

4台目も良好に動作する様になったがサテ、5台目以降をどうするか........

8月24日 5台目は幾つかの問題を含んでいたが最も大きな問題はパターンのクラックで一見
繋がっている様に見えたが実際には繋がっておらず一度諦め掛けたが好結果を得られた。

8月25日 ついに 6台目として先日サンドブラストで研磨し過ぎた物に取り掛かった。
パターンが無くなっている部分が多く難航したが非常に高感度の結果が得られた。
これで目下手元に在る全ての ICR-90/ICR-120 のレストア(一部は基板のみ)が終わ
った。

8月27日  ICR-90/120 は全て目を通したと想っていたがもう一台見付った。 VC が固着して
おり、多分内部で電極が腐蝕し容積が増したのだろう。 他に VR の擦動子が浮いている様で
使えなかった。  この VR も手に入るなら問題は無いが直径 10φの小型 VR は無く、何とかな
らないかと修理を試みてみた。

下の画像の中央の擦動子が変形しているのがご覧頂けるか自信は無いが何とか修正
出来 VR も使える様になった。  何とか 7台目も動作してくれ連続試験を開始した。

コメント
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