3月19日 この数日苦闘した結果ようやく好結果が得られホットしたところです。 途中Beckerの電
源/パワーアンプを使うことにし、アレコレ改造を加えましたがBlaupunktではB-をフローティングし
ているのですが、Beckerでは単純にシャーシーに落としており改造が一層複雑になりました。
Beckerでは12V仕様の場合、出力管6BQ5のヒーターは本体側の真空管のヒーターと直列にして
いるのですがこれは叶わず仕方無く9Ω程のドロッパーを挿入しましたが若干発熱量が増えたので
電源の設置場所には注意が必要です。 上下の画像は改造前の物で改造後はケミコン、フィルム
コン等が6個程加わりました。
3月9日 電源/アンプ ユニットも12V仕様に戻し、コンデンサ類を交換し動作を確認した。 ところ
がどうしたことか出力が出ない。 調べを進めたところ3つの問題が同時に起こっていた。 先ず
6V仕様ではバッテリーからの電圧を直接出力管EL84のヒーターに加えているが12V仕様では
一度バイブレーターで交流に変えヒーター巻き線を設けその電圧で点灯させているがその電圧
が4V程度しかなかった。 次ぎの二つはこの機種に多い問題で、本体と電源/アンプ ユニットを
結んでいるケーグル内部でのショートでケーブルを交換するしか無い。 次ぎは音声の初段EAB
C80のプレートがソケットのところで浮いていた。ピンとソケットの電極間は0.1mm位しか離れて
無いと想われるが何れにせよ完全に浮いていた。 ソケットの電極を少し変形させ接触させた。
3月7日 本格的に取り組み、先ず先日は電源側を6V仕様に直し動作確認を行ったがお使いになる
のが12Vとのことで本体側を12Vに改造した。 この辺りの説明図が有ればことは簡単だが回路図
しか無くジャンパーの詳細を確認するのに時間を要した。 ついでにパイロット・ランプも交換したの
で次ぎは滑っている選局機構に取り掛かろう。
3月6日 提案したBeckerの電源を使って修理をすることになった、無論簡単では無い!
今日お預かりしたのはドイツ車では非常に著名なショップからご依頼を頂いたBlaupunktのFrank
furtの1958年頃の全真空管式、中波+長波+FMの3バンドモデルです。 残念ながら付属の電源部
は別機種用の物でそのままでは使えず、自分で持っているこの機種の電源を使い動作試験を行い
ました。 電源部だけは中々見付からず修理をするか否かはご依頼主に伺ってみましょう。 この種
のカー・ラジオの修理、改造に付きましてはこちらのホームページからお問い合わせください。
左の電源ユニットが本来の物、トランスも若干大きく、また見難いが左上角に出力管(EL84/
6BQ5)が在る。下は2種の電源ユニットの拡大画像、スピーカー用出力端子も用意されている。