昨日、ドルチェヴェールという野菜について書かせていただきました。
その時、誰が作っているのか全く情報がないと書いたのですが、
その後、スーパーに行ってみると、
ドルチェヴェールの値札に、かっこして(マーメラス)と表記されていました。
マーメラス!?
マーメラスなら知っています。
(マーメラスは、多くの方がネットに情報を上げていますが、
一番新しいものは、あの最年少野菜ソムリエpro.みなと君が、
2020年に書いています。)
マーメラスは、静岡県の浜名湖のほとりで、
たった一人の生産者である古橋利一郎さんが栽培されていることで
話題になったとても貴重なお豆です。
そのマーメラスが、なぜ今、ドルチェヴェールと名前を変えたの?
その真相が知りたくて、色々な方にお尋ねしました。
まず、マーメラスが誕生したいきさつですが、
協和種苗という会社が「インゲンエンドウ」という名前で開発しました。
しかし、栽培が難しく、多くの生産者が栽培を諦め、
ついには協和種苗も販売を中止しました。
しかし、古橋利一郎さんは決して諦めず、研究を重ね、
安定した栽培方法にたどり着きました。
商品名も「マーメラス」とし、種はご自分で守り、
出荷先もJAを通さず、ご自身で販売ルートを開拓。
東京の飲食店でも多く使われていました。
その古橋利一郎さんは、2年前にお亡くなりになったそうです。
今、マーメラスの栽培は4軒の農家の方が受け継いでいると伺いました。
生産者が、古橋さんから新しい農家さんに変わったことと、
「マーメラス」が「ドルチェヴェール」に変わったことは
無関係ではないでしょう。
私は、古橋さんの作られた「マーメラス」はいただいたことがないのです。
欲しくて、とあるデパートまで買いに行きましたが、
「今日は入っていません。」と言われ、それっきり。
今の「ドルチェヴェール」も、味・食感ともに大満足ですが、
古橋さんの「マーメラス」と食べ比べしてみたかったなぁ。
今回、貴重な情報をくださった皆さま、本当にありがとうございました。
「マーメラス」の写真はないので、
我が家の砂糖ザヤの花の写真を最後にご覧ください。