”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

聞く人の立場で

2011-02-21 17:15:58 | 言葉・話し方

今日は、県立総合病院でエコーの検査がありました。

消化器科のK先生は、浜松の病院にいらした時から

ずっとお世話になっています。

 

初めて、先生の診察を受けた時、そのわかりやすい説明の仕方に、

思わず拍手を送りたくなったほど・・・。

説明は、こんな順序で行われました。

①まず、結論

②症状についての説明は、ポイントがいくつあるのかを

 先に述べてから、その肉付けをしていく形。

 (患者としては、話を聞く心の準備がしっかりできます)

③最後にまれな症例を付け加え、今後の治療の計画を立てます。

 

私も人前でお話させていただく機会が多いので、

先生はこのお話の仕方をどこで身につけられたのか

大変気になっていました。

そこで、今日、検査後に思いきって質問してみました。

 

「私、先生のお話の仕方がとても好きなんです。

 それは、やはり学会のように限られた時間の中で、

 ご自分の研究発表などなさる機会が多いから、

 自然と身についたものなんでしょうか?」

すると、意外な答えが・・・!

「いや~、違いますよ。

 僕はバイクとか車が大好きなんですが、

 修理工場などに行くと、専門用語を連発されることがあって、

 わけがわからず、不安になることがあるんです。

 だから、その時の気持ちを忘れないようにして、

 患者さんの立場に立って、お話するようにしています。」

 

野菜ソムリエになる時も、「生活者の立場に立って・・・」ということを

常に教えられました。

相手が何を一番知りたいのか、

どんなふうに話を進めたら一番わかりやすいのか、

聞く人の立場に立って考える・・・

これは「伝えること」を生業とする者にとって、一番大切なことですね。

 

K先生、すてきなお話、ありがとうございました。

コメント
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