UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

翁長知事死去・・・

2018-08-11 01:50:25 | 日記
みなさんもすでにご存知のように、8月8日、膵臓がんで闘病中であった沖縄県知事の翁長雄志氏が死去しました。享年67歳。

失ってはならない一番大切な政治家を失ってしまいました・・・

沖縄の米軍基地は不要と考える普天間基地の一坪地主の一人して、市街地のまんなかにある普天間基地(飛行場)は日本の航空法にも明らかに違反しており、移転せずに閉鎖すべきであるとGGIは考えおり、この意味で日米安保体制は必要としていた翁長氏と考えを異にしているのですが、政治生命を賭けて辺野古に米軍基地建設に反対しておられた翁長知事の死去は残念の一言に尽きます。

みなさんも翁長氏の死去を様々にお感じになっていることでありませう。

自民党など政党関係者をはじめさまざまな関係者が翁長氏の死去に弔意を表していますが、本土の政治家の反応、その多くは通り一遍のものに過ぎないように思われす。以下に安倍首相の言と米国務省の報道官にコメント、ロシアのゴルバチョフ氏の追悼文を引用しておきます。みなさんはこれらの弔意を表す言葉をどのようにお感じになるでありませうか・・・

(毎日新聞2018年8月9日 デジタル版) 

安倍晋三首相は9日、長崎市で記者会見し、沖縄県の翁長雄志知事の死去について「謹んで哀悼の誠をささげる。常に沖縄の発展のために文字通り命がけで取り組んでこられた政治家だ。改めて翁長知事のこれまでの沖縄の発展のために尽くされたご貢献に対し敬意を表したい」と述べた。

(TBSニュース)

沖縄県の翁長知事の死去について、アメリカ国務省の報道担当官は8日、「遺族や県関係者と県民に心からのお悔やみを伝えたい」とするコメントを発表しました。

アメリカ政府は、翁長氏が反対してきたアメリカ軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を「唯一の解決策」としてきましたが、報道担当官は「翁長知事の日米関係における貢献に感謝しており、沖縄の人々にとって重要な問題をめぐる長年の努力は非常に価値があったととらえている」と故人の業績を評価しました。(09日12:57)

また、ノーベル平和賞を受賞したミハイル・ゴルバチョフ氏(元ソ連大統領)は8月10に琉球新報に追悼文を寄せています。その内容は以下の通りです。

《尊敬する翁長樹子様

 翁長雄志知事の突然の訃報に深い哀悼の意を表します。再会を楽しみにしていた私にとって悲しみが大きく言葉が見つかりません。
 翁長雄志さんは優秀な政治家であり、立派な人間でありました。私は翁長さんと何度も会いました。
 彼はいつも不変で堅固な意志を持ちながら、将来への明確なビジョンを持っていました。彼の活動の基本方針は、平和のための戦いであり、軍事基地拡大への反対と生活環境向上が両輪でした。
 私、そしてゴルバチョフ財団の全職員から心からのお悔やみを表明し、この悲しみを沖縄県民の皆さまと分かち合いたいと思います。
 翁長雄志さんは私たちの中で永久に生き続けます。

   2018年8月9日    モスクワにて  ミハイル・ゴルバチョフ 》


なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

今日の写真は「沖縄全戦没者追悼式」(6月23日、沖縄慰霊の日)での翁長知事と安倍首相の姿です。ネットから借用しました。クリックしてご覧になってくださいませ

グッドナイト・グッドラック!

絵に描いたようなキレイな花火の写真が撮れてしまった・・・

2018-08-09 01:49:47 | 日記
一昨日、8月7日の夕方、某知人がやってきて花火を見に行こうと言いました。日が暮れると「びわこ花火大会」が始まるのです。わが庵の近くの湖岸から見ることができます。スタートは午後7時半とのこと。

この花火大会、年々人出がうんざりするぐらい激増。GGIは最近は毎年この知人とプリンスホテルさんの近くの湖畔の公園で見物するのですが、昨年はついに大規模な屋台村が出現、屋台村のなかを通って屋台に群がる善男善女をかき分けかき分けして通り抜けないと花火が見える場所にたどりつけないという仕掛けになっており、その商魂に往生させられました・・・

(昨日のニュースによれば、びわこ花火大会、今年の人出は35万人!とのことでした)

かようなしだいで、今年は人混みから少し離れた場所から見物することにしました。日が暮れた湖からそよそよと涼しい夜風が吹いてきます。まわりには見物の人たちが結構いることはいるのですが、それほど騒がしいわけでもなく、落ち着いて花火を見ることができました。

GGIは真新しいデジカメでパチパチ花火さんたちの姿を撮りました。先日大雨の時に外出してずぶ濡れになり、それまで永らく愛用していたデジカメを雨に濡らしてしまいました。このためデジカメ君はあえなくダウン。仕方なく代わりにソニーさんのデジカメを買ったのです。

撮った写真、どの写真もキレイに撮れているのでGGIは感心してしまいました。でも、何かキレイ過ぎる感じがいたします。以前の使い古したデジカメではこんなふうにキレイにはなかなか撮れなかったよなあと思って、一緒に花火を見ていたモノシリの知人に申しました。

「この新しいデジカメ、やけにキレイに撮れるなあ、なんかちょっと気持ちが悪いなあ、いったいどうなっているんや」

「GGIはモノ知らんなあ、世の中、進歩してるのです。最近のスマホやデジカメ、実物以上にキレイに写るようにいろんな仕掛けがしてあるのが常識。撮った画像を微調整したり修正するためのソフトや仕掛けが満載。液晶テレビも同じこと、テレビ画面でキレイに映るように様々な仕掛けが仕組んである」

「たとえば、ちかごろ《自撮り》というアホなことがはやっているでせう。自分で自分を撮った写真をネットに掲載して自慢するというお遊び。この自撮りでできるだけキレイな画像になるようにするために「美肌カメラアプリ」なるものがスマホなんかには仕込んである。GGIのシワシワのお顔を美肌仕上げすることなんか朝飯前です。現代は、なんでもかんでも本物以上にキレイに見せようという時代です。いまに白髪が黒く写るアプリとか、鼻が実物よりも高く見えるアプリとか、GGIのようなミニクイおっさんも若々しく写るアプリとか、それにGGIの黒いハラが白く写るアプリなんかが出現するでありませう」

「そうかあ・・・そういうことになってるから、このソニーさんのデジカメで絵に描いたようなキレイな花火の写真が撮れてしまったというわけかあ・・・でもなあ、どうしてみんなキレイな写真をそんなに撮りたがるのや、キレイなだけの写真って意外に退屈やろ、それなのにどうしたそんなにキレイな写真や映像が好きなんや、どうもようわからんなあ・・・」

「GGIよ、あんたはもの忘れがよすぎます、認知症の始まりとは言わないけれど、自分が書いた日記のことぐらい覚えておきなさい」

「そう言われてもなあ、GGIは植木等を尊敬する無責任男やから、自分の書いたことなんかいちいち覚えてられん。あのなあ、ノーベル賞級以上ではないかとGGIが思っている作家の深沢七郎さんはかつて「書くというのは排泄行為である」とご宣託を下されているけれど、このご宣託は正解。だから自分が書いたことをおぼえていないのは自分が排泄したバッチイもののことなんかいちいち記憶しているはずがないのと同じことや・・・」

「何をグダグダいい言いわけをしてるんだ。GGIは以前、2016年7月31日の日記に、《「ぼくたちは美しいものだけを見たい」症候群」》と題した一文を書いているじゃないか。現代人はコマーシャリズムの食い物にされて、ほとんどの人間が「ぼくたちは美しいものだけを見たい」症候群にかかっているとご宣託を垂れていたじゃないか。もう一度自分の書いた日記、読み直せ!」

そんなこと書いたっけなあと思いながらかつての日記を探し出して読み返してみました。でも、ヘンにクドクドとしつこい、押し付けがましい我田引水の、感じの悪い一文であり、われながら嫌になってしまいました。ですからみなさんは、このかつての日記をお読みになるには及びませぬ

今日の写真は「絵に描いたようにキレイに撮れてしまった」花火の写真です。よろしければクリックしてご覧くになり、琵琶湖花火大会をお楽しみくださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!

蟲愛ずるオッサン?・・・

2018-08-07 01:19:17 | 日記
かつて築戦前の旧八重葎庵で暮らしていましたころは、夏あちこちを開け放しておきますと、湖からの風が通りぬけるだけではなく、いろんな小動物が勝手に庵に出入りしておりました。

トンボ君やチョウチョさん、セミ君が迷い込んだり、ハチさんが見学にきたり、カナブンさんが天井付近を飛び回ったり、アリさんが列を作って居間のなかを行進していたり、小さな親指ほどの大きさのネズミさんが次から次に姿を現してうろちょろしたり、ゴキブリさんが勝手に走り回ったり、ときには小さなヘビさんが敷居の溝に這っていたり、それに建て付けの悪い窓の隙間から草花までもが入りこんだり、GGIは自然とともに暮らしていたのでありました。

つまり、かつては庭先が湖であったわが旧八重葎庵は「徒然草」で兼好法師さんがおっしゃっています「家は夏を旨とすべし」の見本のような日本の伝統に則った家屋でありました

しかしながら、我が純木造の庵、老朽化が激しく、根太が朽ちて床が上下に振動、雨漏りしきり、冬季も隙間風の流通良好、天井裏には外の光が射したり・・・このオンボロ庵、湖都が地震に襲われて「市内で一軒だけが倒壊、それがわが実家の庵であったと新聞に出たりすると恥ずかしい」とわが妹がわけのわからぬけしからぬことを言いますので、GGIは意を決して知り合いの腕のよい大工さんにたのんで十年ほどまえにシンプルなる形状の新八重葎庵を建立してもらいました。庵ですから当然ながら平屋であります。

床はフローリング、屋根は渋いモスグリーンの瓦、ペアガラスを用いた窓やガラス戸は密閉度抜群のアルミサッシ、いずれも網戸つき、壁・床・天井には断熱材豊富、・・・土台が低かったので大量の土を入れてもらい高くしてもらいました。

建立後しばらくあいだ、新しい庵のなかや周辺から小動物が姿を消してしまいました・・・

快適な近代的かつGGIには不釣り合いなスマートな庵に変身したのですが、小動物諸氏には出入りがしにくい建物、かつてあった庭樹の一部や草むらがなくなってしまったこともあって、小動物諸氏の住環境には適さなくなってしまったからでありませう

新八重葎庵建立に際してほとんどの木は残しましたのでセミ君たちだけは新たな庵になりましても夏は元気に活躍していますが、いまのところ網戸にしがみついていることはあっても、以前のように庵内に間違って飛びこんできてミンミン鳴くようなことはありません。以前は真夜中に庵のなかで寝ぼけて唸っていたりしていることがよくありました。そのようなときは寝ぼけセミ君をつかまえて庭に戻してやったものです

かようにしだいで、新らしき庵の建立直後は小動物なき静かな環境であったのですが、ここ数、庭に草木が元気且つ自由に生い茂ったりして庵らしくなったきたせいでありませうか、いろんな小動物がふたたび姿を見せるようになりました

チョウチョ氏は以前からヒラヒラ飛来、わがガーデンを飛び回っていたのですが、今年はトンボをときおり見かけます、先日もシオカラトンボ君を久しぶりに目にしました。このごろあまり見かけなくなったなあと思っていたトカゲ君たちも草花のあいだをうろちょろするのを目撃するようになりました、また以前の日記にもかきましたがハチ君さんたちも姿を現して庵のガラス戸のアルミサッシに巣をつくったりするようになりました

でも、ヘビ君の姿はなくなりました。以前はヘビ君に庭の草むらで遭遇したりすることがあり、あるいは庵内を訪問しているヘビ君の姿を目にしたりしたものですが、最近はまったく見かけませぬ。ヘビ君にとっては暮らしにくい世の中になっているのでありませう。また、以前はヤモリ君たちが夜な夜な姿を現し、網戸にへばりついて飛来する小さな虫を狙ったりしていましたが、ヤモリ君の姿も目にしなくなりました。爬虫類の類には受難の時代なのでありませうか・・・

今年は例年にない酷暑、このためわが庵の窓やガラス戸、玄関や勝手口、開けられるところはできるだけ開けっぱなしにして暮らしておりますと、あのキャッツアイのクロネコ君だけでなく、小動物諸氏が出入りいたします

すこし前から小さなゴキブリ君たちが庵内をウロチョロ、最近はまだ多くはないのですがアリさんが台所の近くにまでやってきたりします。昨夜も午前一時ごろ、アリ君が一匹、まな板のおいてあるあたりをうろついておりますので「おい、アリ君、もう真夜中だぞ、さっさと家に帰ったらどう。でも君、帰り道、分ってるのか」と申したのですが、アリさん、聞く耳をもたないようでありました。アリさん、ほんとうにひとりで帰ることができるのかなあ、どうやって帰るのだろうと、一匹狼ならぬ一匹アリ君がさまよっているのを目にしますとGGIは心配になります・・・

今年はカナブン君がしきりに庵の中に飛び込んできます。カナブンさん豊作のようです。開け放ったガラス戸や勝手口から居間のキッチンの上の蛍光灯をめがけて飛んでくるのです。蛍光灯のカバーに激突して墜落、そのまま気絶したり、バタバタと音を立てて床をはいずり回ります、次から次に飛来して次から次に気絶・墜落しております

心優しきGGIは、床でバタついているカナブン君を捕まえては、ふたたび庵の中に入ってこないようにと外灯の下で解放してやるのです。やれやれ手間のかかる連中だなあと思ってもどってきますと、もう次のカナブン君が飛来、またしても激突・墜落、そのたびにGGIは出動いたします

クモ君たちも元気、庵の内外にめったやたらにクモの巣すなわちウエブと作ります(「ウエブ」の本来の意味は「クモの巣」、当世流行のウエブという養護は蜘蛛の巣から派生した言葉です)。けれども、庭の通り道の真ん中なんかに巣を作ったりいたしますのでして、そのような場合は、せっかくクモ君が苦労して作り上げた巣を壊すわけにもいかず、GGIは困惑し進退窮まってしまいます。:

GGIはべつにあの堤中納言物語に出てくるあの《蟲愛ずる姫君》のように虫を愛でるオッサンではありませぬ。でも小動物諸氏がわが庵の近辺をウロチョロしてくれることは孤独なる後期高齢者にとっては良きこと楽しいことであることよなあと感謝しておりますので、小動物諸氏を追いだすような、はしたないことはいたしませぬ

昨日もわが草むらを観察しておりましたら、バッタ君が姿を現しておりました。バッタ君は変装の名人、完全なる保護色を呈しておりますので、はじめは気づかなかったのですが、バッタ君であることを確認すべく、シッポのあたりをチョコッとつついてやりましたら、ぴょ~んと大きくジャンプして逃げていきました。

今日の写真はこのバッタ君を撮ったものです。どこにバッタ君がいるのか、しかとご確認くださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!

酷暑の夏は、キリン特製ダーク・ビールをどうぞ!?

2018-08-05 00:55:26 | 日記
さる6月15日、ミャンマー(ビルマ)のラカイン州で暮らすイスラム教徒の少数民族ロヒンギャに対する迫害が国際的に問題視されているミャンマー軍に対して、キリンビール(キリンホールディングス)が現地子会社を通じて金銭を寄付していたと、人権NGOのアムネスティ・インターナショナルが発表したとするニュースを共同通信が地方新聞などに配信していました。また、このニュースはAFPも、日経、朝日なども簡単に報じていました。

GGIはビール愛飲者でありますが、このニュースが気になったものの詳しいことが分かりませぬ。そこで、アムネスティ日本のホームページを調べてみましたところ、6月15日付けで、「キリンビールのミャンマー軍への献金の調査を」と題された長い記事が掲載されていました。

この記事の要点は次のとおりです。長い記事ですのでより詳しくお知りになりたい方はアムネスティ日本のホームページをご覧になってください。

・キリンホールディングスは、ミャンマーの子会社が、同国のラカイン州で暴力が渦巻く最中 に、当局に3回の寄付を行ったことを認めた。
・軍の司令官が、寄付を受けている様子を動画に撮っていた。総司令官によると、寄付は治安 部隊のためのものだったという。
・キリンホールディングスは、寄付がどう使われたかわからないことを認めている。

上記の文中にある「ラカイン州で暴力が渦まく最中」と記されているのは、以前からミャンマーの治安部隊は同国で暮らすイスラム教徒の少数民族ロヒンギャを弾圧していたのですが、昨年8月末にロヒンギャの武装組織が警察や軍の施設を襲撃したのをきっかけに、その直後から軍の治安部隊が《民族浄化》ともいうべき殺害、拷問、放火、暴行、強姦などによる徹底した弾圧を始めるに至っている事態を指しています。

ご存知の方も多いことと思いますが、ミャンマーでは以前から軍がロヒンギャの人々を差別し弾圧していることが国際的に問題視されており、国連などが調査のために現地への立ち入りを何度も求めています。しかし、政府と軍は頑なに拒否しており、昨年8月末以降の「民族浄化」作戦により、いまではおよそ70万人が難民となり隣国のバングラデシュに逃れているとされています。

このためアムネスティは「日本の当局は、世界的なビール大手のキリンビールがミャンマーの子会社(ミャンマー・ブルワリー)で、ロヒンギャの人々に対する民族浄化が行われている最中に、軍と当局に献金していたことを直ちに調査すべきだ」として、以下のように続けています。

「キリンホールディングスはアムネスティに対し、子会社のミャンマー・ブルワリーが昨年9月1日から10月3日にかけて当局に3回の寄付を行い、寄付額は総額3万米ドル相当になると文書で回答した。
 
 同社によれば、献金は暴力の被害者を支援するため、ということだ。しかし、アムネスティの理解では、第1回目の寄付は、9月1日にミャンマー・ブルワリー社員から軍の総司令官、ミンアウンライン上級大将に手渡された。総司令官が自身のフェイスブックにその様子を撮った動画を投稿していた。テレビでも放映された。キリンホールディングスの説明では、その時の寄付額は6000ドルだった。総司令官は、《寄付の一部は、ラカイン州北部で展開する治安部隊員や州職員に渡るだろう》と述べた。
 
 ロヒンギャの人びとに対 する民族浄化を行っているまさにその部隊に、寄付をする企業があるとは、信じられない(注:昨年9月、国連人権高等弁務官は「ロヒンギャへの攻撃は典型的な《民族浄化》だと述べています)。寄付が、人道に対する罪を犯している部隊の作戦に使われるおそれがあるだけではない。ミャンマー・ブルワリー社員が、軍幹部が出席する寄付の式典に出たことで、同社がロヒンギャに対する軍の対応を支持すると受け止められかねらないという懸念も生じる。
 
 日本政府は、自国の企業に対し、事業展開する国・地域を問わず、人権侵害に加担させないという責任を負う。当局は、直ちにキリンホールディングス子会社の寄付を調査すべきである。」

 この記事によりますと、ミャンマーの軍部は経済界にも乗り出しており、「ミャンマー・エコノミック・ホールディング」というコングロマリット企業を所有しています。キリンは2015年にこのミャンマーのビール最大手の株を55%を保有するに至っていますが、残りの株はこの軍のコングロマリットが保有しており、また、キリンはこの軍関係の企業との別の合弁事業により別のビール会社「マンダレー・ブルワリー」の株51%を取得しており、その結果キリンはミャンマーのビール市場の80%を占めるにいたっています。

 このような背景から、キリンはミャンマー軍の企業と密接な関係を持っているものと推測されます。このキリンビールの現地子会社によるミャンマー軍への「寄付」は、GGIが考えますところ、上記のコングロマリットを通じて実業界にも大きな影響力を有している軍部へ取り入るための「上納金」あるいは「賄賂」の類に等しいのではないかと思います。

 公平を期すため、アムネスティが発表した翌日にキリンホールディングスがそのホームページで示した見解の内容を、そのまま以下に記しておきます。

「アムネスティは、当社子会社のミャンマー・ブルワリーが計3万米ドルの寄付をミャンマー国軍及び当局に実施したと報じていますが、この金額はラカイン州の紛争における人道支援を目的に行われた3回の寄付の合計です。

①ミャンマー・ブルワリーがミャンマー・エコノミック・ホールディングス社(注:軍関係の 企業)から人道支援を目的とした寄付要請を受け、2017年9月1日に6,000米ドルを同社 に寄付しました。
②ミャンマー・ブルワリーの従業員が2017年9月23日に2,000米ドル分の米と食用油を被害 者へ直接寄付しました。
③ミャンマー・ブルワリーが社内外から22,500米ドルの寄付金を集め、2017年10月3日に 現地(ラカイン州シットウェ)のボランティアの方々に直接寄付しました。

以上のとおり、②③については被害者及びボランティアの方々に直接寄付しており、ミャンマー国軍にわたったという認識はありません。

①については、上記のとおり、あくまで人道的な目的に使われる前提で実施されたものですが、アムネスティ・インターナショナルの懸念に対しては真摯に取り組むべきと判断し、現在調査を実施中です。当社は2018年2月に「キリングループ人権方針」を策定し、全事業にわたって人権の尊重に努めており、新規の寄付は見合わせた上で、寄付プロセスの改善に着手しています。」

キリン側の主張は以上ですが、アムネスティの発表では上記の①は軍の総司令官に直接手渡されたとされています。②、③については「軍に渡ったという認識はない」としているだけであり事実関係はあいまいです。今年2月にキリンは「人権方針」を策定したとのことですが、これはおそらく、昨年9月~10月のこれら寄付を問題にされたためにあわてて策定したのでありませう。

近年、「企業の社会的責任」ということが日本でも言われるようになってきていますが、日本の大企業の「企業の社会的責任」に対する意識は欧米の大手企業にくらべるとまだまだお粗末であり、その概念は未だ十分には定着しておらず、また企業活動にさいしての人権意識も未だ不十分なものであろうと思われます。

キリンビールさんの事業拡大ばかりを優先したお粗末な人権意識がこのたびのスキャンダルの原因になったのではないでせうか・・・

そしてアベ君をはじめとして日本政府や自民党の政治家の人権意識は、最近の自民党議員の「子どもを産まない女性は生産性が低い」などという発言からも分りますように、日本の大手企業と同様に、あるいはそれ以上にお粗末であります。ですから、日本政府は、アベ君や政府の官僚は、このキリンビールのダーク・ビール・スキャンダルについて、おそらく何の調査を指示も指導も行わないでありませう・・・

それに、このキリンのダークビール・スキャンダルのニュース、どうも全国紙など大手メディアはあまり報じていないのではないかとGGIは感じております。大広告主に嫌われるのが恐いからなのでせうか、それとも大メディアの人権意識が低く「この程度のできごと、大したことではない、ニュースバリューなんかない」と考えているためでありませうか・・・・

かようしだいで、これまではGGI、キリンビールもよく飲んでいたのですが、この夏はキリンビールを忌避してサッポロ黒ラベルなどというブラックではあってもダークではないビールを飲むように努めております

みなさんがどの銘柄のビールをお飲みになろうとご自由でありますが、キリン・ダークビールを飲んでお腹を痛めて悪性に下痢なんかにならないようご注意ください。いや、あえてあぶないビールを飲んでみたい、あるいは「清濁あわせて飲むんだ」とおっしゃる方はご自由になさってください!

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

今日の写真はキリンの現地子会社の「ミャンマー・ビール」です。日経の記事から無断拝借いたしました。

グッドナイト・グッドラック!




真実を見抜く目?・・・

2018-08-03 01:38:06 | 日記
あいかわらず暑い日が続きますね。湖都は昨日も35度を超えていました。

最近、この暑いなか、クロネコ君が毎日のようにわが庵の庭に出入りします。首輪をしておりますのでどこかの飼い猫のようですが、ガラス戸を開けっぱなしにしておきますと、ときおり無断で庵内を探検しようとしたりします。

ネコは夏になると涼しいところを見つけるのが上手と言われますが、このクロネコ君、午前中は、まだ陽が射さない勝手口の上り口のところにやってきて寝そべっています。

そんなに涼しい場所のようには思われないのですが、どうやらこの場所が気に入っているようです。勝手口のドアを網戸にしておきますと、ときおり庵の中の覗き込むようにして網戸の向こうから内部を観察しております。

GGIと目があっても平然としており、あわてる気配はありませぬ。ここで寝そべるのは当然の権利という表情をしております

「クロネコ君、この暑いのに毎日々々ご苦労さん、でもそこから覗き込んで何を見ているのや?」

「GGIさんの生態を観察しているのです」

「わが生態の観察かあ、オレはネコに観察される身なのかあ・・・ところで君は目はいいのか、GGIは最近白内障の手術をしてよく見えるようになったので快適生活をしているけれど、君の視力はどのくらいや?」

「僕の視力は正常です。正常どころではありません、視力抜群、実はボクはすごい眼力の持ち主なのです」

「ふ~ん、君に眼力があるようには見えないけどなあ、ほんとかなあ」

「ほんとうです。ためしに、そのデジカメでフラッシュを使ってボクの目ん玉の写真を撮ってみてください。そうすればボクが言ったことはウソでないことがわかります」

そこで、クロネコ君の指示に従って写真を撮ってみました。そうしましたらビックリでありました・・・宝石が写っていたのです、キャッツアイが、それも二つも!素晴らしい輝きを放っています。

「うわっ、すごい、君はキャッチアイの持ち主だったのか。君はすごい金持ちなんだ!」

「そうです、キャッツアイは種類によって値段は様々ですが、クロネコのキャッツアイはキャッツアイのなかでも最高級品です。目玉一個で数百万円、わるいけど、GGIさんには高嶺の花です」

「そんなに高いのか・・・でもキャッツアイで世の中を見ると普通の目で見た場合と何か違って見えるのか?」

「もちろんです。キャッツアイは強力パワーストーンですから、すごい眼力を持っているのです、眼力は巌も砕くのです」

「そのすごい眼力で君はいったい何を見ようというの?」

「このわがキャッツアイで真実を見るのです、ちかごろの日本の腰抜けメディアとは大違い、真実を見抜くのです、世の中の真実を。たとえば、GGIのオッサンの真実を見ぬくのです!」

「GGIの真実を見抜くだって?いいかげんなことを言うな、そんなことできるはずがないやろ」

「できます、GGIさん、ボクのキャッツアイをしっかり見なさい、直視しなさい、視線をそらさず、ボクの目ん玉をじっと見なさい!GGIさんが正直者かウソつきかはすぐに分ります、カシコバカと自称しているけれど、ほんとは賢いのか、あるいは単なるバカにすぎないのか、すぐに分ります」

「あのなあ、クロネコ君、GGIは一見ヒマそうに見えても結構忙しいのや。だから君のアホな話にいつまでも付きあってられん、これで失礼するぞ」

「こらあ!逃げるな、卑怯者、ウソつきのアホンダラ!」


どうも見かけによらずガラの悪いネコのようです

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

今日の写真はクロネコ君のキャッツアイを撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ

グッドナイト・グッドラック!