UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

蟲愛ずるオッサン?・・・

2018-08-07 01:19:17 | 日記
かつて築戦前の旧八重葎庵で暮らしていましたころは、夏あちこちを開け放しておきますと、湖からの風が通りぬけるだけではなく、いろんな小動物が勝手に庵に出入りしておりました。

トンボ君やチョウチョさん、セミ君が迷い込んだり、ハチさんが見学にきたり、カナブンさんが天井付近を飛び回ったり、アリさんが列を作って居間のなかを行進していたり、小さな親指ほどの大きさのネズミさんが次から次に姿を現してうろちょろしたり、ゴキブリさんが勝手に走り回ったり、ときには小さなヘビさんが敷居の溝に這っていたり、それに建て付けの悪い窓の隙間から草花までもが入りこんだり、GGIは自然とともに暮らしていたのでありました。

つまり、かつては庭先が湖であったわが旧八重葎庵は「徒然草」で兼好法師さんがおっしゃっています「家は夏を旨とすべし」の見本のような日本の伝統に則った家屋でありました

しかしながら、我が純木造の庵、老朽化が激しく、根太が朽ちて床が上下に振動、雨漏りしきり、冬季も隙間風の流通良好、天井裏には外の光が射したり・・・このオンボロ庵、湖都が地震に襲われて「市内で一軒だけが倒壊、それがわが実家の庵であったと新聞に出たりすると恥ずかしい」とわが妹がわけのわからぬけしからぬことを言いますので、GGIは意を決して知り合いの腕のよい大工さんにたのんで十年ほどまえにシンプルなる形状の新八重葎庵を建立してもらいました。庵ですから当然ながら平屋であります。

床はフローリング、屋根は渋いモスグリーンの瓦、ペアガラスを用いた窓やガラス戸は密閉度抜群のアルミサッシ、いずれも網戸つき、壁・床・天井には断熱材豊富、・・・土台が低かったので大量の土を入れてもらい高くしてもらいました。

建立後しばらくあいだ、新しい庵のなかや周辺から小動物が姿を消してしまいました・・・

快適な近代的かつGGIには不釣り合いなスマートな庵に変身したのですが、小動物諸氏には出入りがしにくい建物、かつてあった庭樹の一部や草むらがなくなってしまったこともあって、小動物諸氏の住環境には適さなくなってしまったからでありませう

新八重葎庵建立に際してほとんどの木は残しましたのでセミ君たちだけは新たな庵になりましても夏は元気に活躍していますが、いまのところ網戸にしがみついていることはあっても、以前のように庵内に間違って飛びこんできてミンミン鳴くようなことはありません。以前は真夜中に庵のなかで寝ぼけて唸っていたりしていることがよくありました。そのようなときは寝ぼけセミ君をつかまえて庭に戻してやったものです

かようにしだいで、新らしき庵の建立直後は小動物なき静かな環境であったのですが、ここ数、庭に草木が元気且つ自由に生い茂ったりして庵らしくなったきたせいでありませうか、いろんな小動物がふたたび姿を見せるようになりました

チョウチョ氏は以前からヒラヒラ飛来、わがガーデンを飛び回っていたのですが、今年はトンボをときおり見かけます、先日もシオカラトンボ君を久しぶりに目にしました。このごろあまり見かけなくなったなあと思っていたトカゲ君たちも草花のあいだをうろちょろするのを目撃するようになりました、また以前の日記にもかきましたがハチ君さんたちも姿を現して庵のガラス戸のアルミサッシに巣をつくったりするようになりました

でも、ヘビ君の姿はなくなりました。以前はヘビ君に庭の草むらで遭遇したりすることがあり、あるいは庵内を訪問しているヘビ君の姿を目にしたりしたものですが、最近はまったく見かけませぬ。ヘビ君にとっては暮らしにくい世の中になっているのでありませう。また、以前はヤモリ君たちが夜な夜な姿を現し、網戸にへばりついて飛来する小さな虫を狙ったりしていましたが、ヤモリ君の姿も目にしなくなりました。爬虫類の類には受難の時代なのでありませうか・・・

今年は例年にない酷暑、このためわが庵の窓やガラス戸、玄関や勝手口、開けられるところはできるだけ開けっぱなしにして暮らしておりますと、あのキャッツアイのクロネコ君だけでなく、小動物諸氏が出入りいたします

すこし前から小さなゴキブリ君たちが庵内をウロチョロ、最近はまだ多くはないのですがアリさんが台所の近くにまでやってきたりします。昨夜も午前一時ごろ、アリ君が一匹、まな板のおいてあるあたりをうろついておりますので「おい、アリ君、もう真夜中だぞ、さっさと家に帰ったらどう。でも君、帰り道、分ってるのか」と申したのですが、アリさん、聞く耳をもたないようでありました。アリさん、ほんとうにひとりで帰ることができるのかなあ、どうやって帰るのだろうと、一匹狼ならぬ一匹アリ君がさまよっているのを目にしますとGGIは心配になります・・・

今年はカナブン君がしきりに庵の中に飛び込んできます。カナブンさん豊作のようです。開け放ったガラス戸や勝手口から居間のキッチンの上の蛍光灯をめがけて飛んでくるのです。蛍光灯のカバーに激突して墜落、そのまま気絶したり、バタバタと音を立てて床をはいずり回ります、次から次に飛来して次から次に気絶・墜落しております

心優しきGGIは、床でバタついているカナブン君を捕まえては、ふたたび庵の中に入ってこないようにと外灯の下で解放してやるのです。やれやれ手間のかかる連中だなあと思ってもどってきますと、もう次のカナブン君が飛来、またしても激突・墜落、そのたびにGGIは出動いたします

クモ君たちも元気、庵の内外にめったやたらにクモの巣すなわちウエブと作ります(「ウエブ」の本来の意味は「クモの巣」、当世流行のウエブという養護は蜘蛛の巣から派生した言葉です)。けれども、庭の通り道の真ん中なんかに巣を作ったりいたしますのでして、そのような場合は、せっかくクモ君が苦労して作り上げた巣を壊すわけにもいかず、GGIは困惑し進退窮まってしまいます。:

GGIはべつにあの堤中納言物語に出てくるあの《蟲愛ずる姫君》のように虫を愛でるオッサンではありませぬ。でも小動物諸氏がわが庵の近辺をウロチョロしてくれることは孤独なる後期高齢者にとっては良きこと楽しいことであることよなあと感謝しておりますので、小動物諸氏を追いだすような、はしたないことはいたしませぬ

昨日もわが草むらを観察しておりましたら、バッタ君が姿を現しておりました。バッタ君は変装の名人、完全なる保護色を呈しておりますので、はじめは気づかなかったのですが、バッタ君であることを確認すべく、シッポのあたりをチョコッとつついてやりましたら、ぴょ~んと大きくジャンプして逃げていきました。

今日の写真はこのバッタ君を撮ったものです。どこにバッタ君がいるのか、しかとご確認くださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!
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