ただいま参院選の選挙運動、真っ最中ですね。そうではありますが、GGIのような「一般市民」、すなわち浮動票的無党派で、政治的組織あるいはそれに準じる組織や団体とは何の関係ももっていない市民にとりまして、参院選?やってるの?という感じであります。
と申しますのでは選挙のことを知るのは大半の場合、新聞やテレビを通じてであり、ひごろ選挙運動に直接接することはほとんどないからです。ときおり幹線道路を走って行く街宣車の声を耳にするぐらいであり、運がよければどこかで街頭演説に遭遇する程度に過ぎませぬ。
それでも候補者諸氏、選挙運動を行っているのでありませう。このため、いろんな党派からGGIさまにも若干の働きかけがあったりいたします。
この土曜日、ジャズコンサートを聞いてから名古屋式喫茶店で結構すぎる食事をして帰ってきましたら、わが庵の垣根の茂みに艶然と?ほほえむ女性が二人佇んでおりました。誰かと思ったら、某絶滅危惧種の政党の女性候補のポスター二枚が垣根に取り付けられています。玄関に知人のメモがさしはさまれており、「ポスター貼らせてもらいました。邪魔なようでしたらすぐに取り外しますのでご連絡ください」と記されています。
今日の写真はその女性候補の写真です。もう六十近いはずなのに、前髪を垂らしたりして、えらく若作りで、可愛い子ぶってニッコリ、まあこの写真、詐欺同然であります。クリックしてぜひご覧なさいなどと命令したりいたしますと公選法違反になりかねませんので、クリックする気があるかたは自発的にクリックしてご覧ください、と申しておきましょうか
またGGIの主治医である女医さんから昨日電話がありました。この人物、コミュニストでありますのでわが党の候補者をよろしくとのあいさつでありました
また、GGIの知人の中に「日本怒りの党」という組織のフアンが何人かいて、この組織の候補者を宣伝するハガキが先日舞い込んでおりました。でもですねえ、この団体のシャレたホームページを拝見してところ、あのサンダースさんをほめたりはしているのですが、「怒り」はまだまだ不足、まったく不足、政治的正義!経済的正義!環境的正義と歯切れよく叫ぶサンダースさんの怒りには遠く及ばないなどと思ったりいたしました
わが国最大の政党、自由民主党からも「比例区は自民党へ」と記した女性候補の写真を載せたハガキが舞い込んでおります。
ところが民進党だけからはGGIに呼びかけがございません。どうしたことでありませう。民進党が擁立した野党統一とされる女性候補、これまで原発のゲの字も口にしたことがありませんので、「そんなアホな話があるか!原発が林立する福井県に隣接するわが湖国で原発問題抜きの公約を野党候補が掲げるのは沖縄で基地問題抜きで野党候補が公約を掲げるようなものや!」」と大憤慨している知人にGGIが賛同して「こんなアホな話なら、もうあのサンダースさんに投票するしかありませんねえ」などと吹いているのを民進党が嫌がっているためでありませうか
まあ、冗談はともかく、この参院選、わからないことが多いですねえ。まずは原発問題、わが湖国に限らず、おそらくあの福島県でも、野党は重要な争点として論じていないようだということです。いったいどうなっているでせうか?、すでに起きている、起きてしまった深刻な問題は、将来起こるかもしれない問題よりもずっと急を要する重要な問題だと思うのですが、このありさまです。
こうした状況でありますから、ましてや基地問題なんか、沖縄以外では争点なんかにまったくなっておりませぬ・・・・
そしてもうひとつ、GGIはどうしても納得いかないのは安保法制に対する野党諸氏の考え方です。どこに納得できないのか端的に申し上げますと、安保法制について、野党諸氏は、今ではなく今後、将来日本が戦争に係ることになるかもしれないことを問題にしているのですが、すでに起きてしまっている、今なお進行中である大きな戦争、日本も実質的に関わっていると考えることができる大きな戦争について、何も言及していないことです。
今進行中の大きな戦争というのは、もちろんイラク・シリアを中心とした主にイスラム圏を戦場として戦われている戦争のことです。今世紀のはじめにブッシュ大統領のアフガン空爆に端を発した、いまなお続いている一連の戦争、この戦争のことをフランシス現ローマ法王は「第三次世界大戦である」と断じています。(この法王の言葉については、以前の日記にも書いておりますので感心のある方は以下のサイトをご覧ください。http://blog.goo.ne.jp/ugugggi/d/20151119 )。
GGIはこの法王の言葉を正鵠を得ていると考えています。
この「第三次世界大戦」、その真の原因はともかく、この戦争の構造は荒っぽく申し上げれば、英米仏など欧米諸国(+ロシア)が自国から遠く離れた異国の地に空爆を行ったり派兵を行っているのですから、欧米諸国によるイスラム圏に対する侵略戦争と言っていいのではないかとGGIは考えます。
「侵略戦争」の定義は難しいものではありませぬ。土足の正義、それが侵略戦争である、というのがGGIの考えであります。欧米諸国が土足で他人の土地に踏み込んで「正義」を実現しようとしているのです
そしてわが日本はこの現に行われている第三次大戦において、土足の正義を実現しようとしている欧米諸国を実質的に支持しており、場合によっては支援しているのは明らかです。
戦争に反対するのであれば、一方に加担するのは正しいことではありません。自爆テロに反対するだけではなく「空爆」にも反対しなければ意味がありません。ところがこのたびの参院選における野党諸氏ならびにその支持者諸氏、将来日本が関わるかもしれない戦争について熱心に反対の意を表明することはあっても、現に行われつつあるこの第三次大戦に明確に反対する声を挙げることはまったく行っておりませぬ。
野党諸氏は将来日本が関わることになるかもしれない戦争に反対するのであれば、当然のこととして今行われている戦争にも強く反対すべきであるというのがGGIの考えです。
より具体的には、野党諸氏は日本政府が支持している英米仏などによるシリア・イラク空爆などに強く反対すべきです。この戦争は日本の戦争ではないかもしれません。でも明らかに日本もかかわっている戦争です。
ベトナム戦争のとき、日本の戦争でも日本が直接関わった戦争でもありませんでしたが、日本政府はこの米国による戦争を支持していたため、日本の多く市民が反対しました。
国連決議を得ずに米国がイラク戦争を開始したときにも、同様に日本の戦争でも日本が直接関わった戦争でもありませんでしたが、日本政府がいちはやく米国を支持したため、ベトナム反戦運運動ほどではありませんでしたが、日本の多くの市民は反対しました。
カナダの新首相トルドー氏は、選挙勝利後、首相に就任する前にオバマ大統領で電話、「イラク・シリア空爆のために現地に展開しているカナダ空軍を撤退させる。これは私の公約であるから」と通告しています。世界にこの戦争に反対する声は存在しているのです。
それなのに野党諸氏は、将来の日本がかかわる戦争に反対することはあっても、どうして今行われつつある、多数の市民が現に命を失っている「第三次世界大戦」ともいうべき大きな戦争に明確に反対の声をあげようとしないのでありませうか・・・・これがこのたびに参院選でGGIが最も納得しかねる問題点であります。
英国がシリア・イラク空爆を開始したとき国内外で反対の声があがりました。フランスが例のシャルリー襲撃事件の後、すぐさま空母シャルル・ドゴールを中東に派遣、空爆を開始した時にも国内外で反対の声があがりました。仏空母による空爆開始のときには、GGIもフランス大使館気付仏大統領宛ての空爆反対のハガキを多少ばら撒いたりしました。
野党諸氏よ、しっかりしてください、今行われている、日本政府が支持している大きな戦争に断固とした反対の声をあげなければ、安保法制反対の声はなんとも虚ろにしか響かないではありませんか・・・・
などなど、今夜もまとまらなくなってしまいました。
グッドナイト・グッドラック!