1月27日の新聞で、アベ君が戦後50年の村山首相談話や60年の小泉首相談話を「全体として引き継ぐ」と言いながら、これらの談話における「植民地支配と侵略」や「痛切な反省」「心からのおわび」などのキーワードをそのまま継承することに否定的な考えであると報じられていると記しました
GGIでなくても、多くの方が「はは~ん、アベ君、要するに村山談話を骨抜きにしたいのだなあ」と思われたのではないかと思います
などと書きながら、GGI、村山談話なるものの全文をちゃんと読んだことがないことに気づきました、まことにお恥ずかしきことであります、いわば「サビ」の部分だけ目にして全部読んでいるような気になっている、これはまことに良くないことであります。
全文はちゃんと読んでいないと、内容を正しく理解していなかったり、非常に誤解していることがままあります
たとえば、みなさんは「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という格言をご存知ですね、これは古代ローマかギリシャの詩人の長い詩、その一節に記されているものであり、この格言を考え出した人物の言いたかったことは、前後関係から考えますと、正確には「健全なる精神が健全なる身体に宿るべきである」という願望あるいは祈りの意味だそうであります、つまり「健全なる精神が健全なる肉体に宿ってくれたらええけどなあ、そやけど現実はなかなかそうはうまくいかんなあ」というのが本来の意味なのだそうであります、それが後の世になって、あたかも「健全なる精神は健全な肉体にしか宿らない」という意味であるが如く誤用され、世界に広まっているのです、とりわけ軍隊やスポーツ界において今でも蔓延、とにかく根性、根性、強い肉体というアホな話になりがちなのであります
かようなしだいで、GGIも今夜は反省いたしまして、村山談話の全文を読み、キーワードがどのような文脈のもとに使われているのかを自らの目で確かめました
以下の村山談話の全文です、ちゃんとお読みになっていない方は、一読されるよう、お勧めいたします
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村山内閣総理大臣談話
「戦後50周年の終戦記念日にあたって」
平成7年8月15日
先の大戦が終わりを告げてから、50年の歳月が流れました。今、あらためて、あの戦争によって犠牲となられた内外の多くの人々に思いを馳せるとき、万感胸に迫るものがあります。
敗戦後、日本は、あの焼け野原から、幾多の困難を乗りこえて、今日の平和と繁栄を築いてまいりました。このことは私たちの誇りであり、そのために注がれた国民の皆様1人1人の英知とたゆみない努力に、私は心から敬意の念を表わすものであります。ここに至るまで、米国をはじめ、世界の国々から寄せられた支援と協力に対し、あらためて深甚な謝意を表明いたします。また、アジア太平洋近隣諸国、米国、さらには欧州諸国との間に今日のような友好関係を築き上げるに至ったことを、心から喜びたいと思います。
平和で豊かな日本となった今日、私たちはややもすればこの平和の尊さ、有難さを忘れがちになります。私たちは過去のあやまちを2度と繰り返すことのないよう、戦争の悲惨さを若い世代に語り伝えていかなければなりません。とくに近隣諸国の人々と手を携えて、アジア太平洋地域ひいては世界の平和を確かなものとしていくためには、なによりも、これらの諸国との間に深い理解と信頼にもとづいた関係を培っていくことが不可欠と考えます。政府は、この考えにもとづき、特に近現代における日本と近隣アジア諸国との関係にかかわる歴史研究を支援し、各国との交流の飛躍的な拡大をはかるために、この2つを柱とした平和友好交流事業を展開しております。また、現在取り組んでいる戦後処理問題についても、わが国とこれらの国々との信頼関係を一層強化するため、私は、ひき続き誠実に対応してまいります。
いま、戦後50周年の節目に当たり、われわれが銘記すべきことは、来し方を訪ねて歴史の教訓に学び、未来を望んで、人類社会の平和と繁栄への道を誤らないことであります。
わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。
敗戦の日から50周年を迎えた今日、わが国は、深い反省に立ち、独善的なナショナリズムを排し、責任ある国際社会の一員として国際協調を促進し、それを通じて、平和の理念と民主主義とを押し広めていかなければなりません。同時に、わが国は、唯一の被爆国としての体験を踏まえて、核兵器の究極の廃絶を目指し、核不拡散体制の強化など、国際的な軍縮を積極的に推進していくことが肝要であります。これこそ、過去に対するつぐないとなり、犠牲となられた方々の御霊を鎮めるゆえんとなると、私は信じております。
「杖るは信に如くは莫し」と申します。この記念すべき時に当たり、信義を施政の根幹とすることを内外に表明し、私の誓いの言葉といたします。
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今夜の写真は健全なる肉体を求めてときおり高級スポーツジムに通っているアベ君を見つめる歴史の影です、よろしければクリックしてご覧くださいませ
グッドナイト・グッドラック!