今夜のお話は「ノーコン」についてです、ノーコンの意味がすぐにお分かりになる方、貴方はおそらく高齢者です、少なくとも前期から中期にかけての高齢者であります
ノーコンというのは和製英語、ノー・コントロールの意味です、むかしはコントロールの定まらない、コントロールが悪い野球の投手のことを、あいつはノーコンや、ノーコン・ピッチャーやなどと悪口をいったものです
でも今夜は野球の話ではなく、またか、もうたくさんや、と思われる方も少なくないでしょうけれど、放射能の話であります
先日、GGI、国の原子力関係の研究機関で原子力規制委員会の現委員長氏と同期であったという人物による講演を聞きにいきました、この人物、言いたいことがいっぱいあるのでしょう、次から次に様々な数値やデータを駆使して説明するのですが、まことに話は分かりにくく、もう一つまとまりに欠けるものでありました、
そのうえ原子力規制委員長ことをしばしば口汚く罵ったりしておりました、まあ、個人的ないろいろ恨みごとのようなものがあるのでしょうけれど、聞いていてあまり気持ちのいいものではありませんでした
かようなしだいで、あまり収穫はなかったのでありますが、一つだけ注目すべきスライドが示されことが若干の収穫でありました
ここでいつもながらお手数ですが写真をクリックしてご覧くださいませ、福島原発事故後の放射能による海洋汚染の様子を示した予測図です
ドイツの海洋に関する研究機関が2012年7月に発表した、福島原発事故以後、放射能汚染が太平洋においてどのように拡散していくかを予想したシミュレーション図です。
上の図は福島原発事故が起きた2011年3月11日から891日目にあたる2013年8月21日の図です、下の図はあの3・11から2276日目、すなわち約6年後、つまり今から3年後の予測図です、スライドを見ますと、今から3年後には北米大陸西海岸一帯にまで福島原発事故に由来する放射能が拡散していることになります
この図からも明らかでありますように、いったん放射能汚染が拡散しはじめたら、汚染の拡大をコントロールすることなんかまったく不可能、すなわち放射能汚染はまったくノーコンなのであります
そのうえ、福島原発からは今でも毎日々々、汚染水が海へと漏れ出ているものと考えられます、あのアベ君は「汚染はアンダーコントロールだ」とうそぶいておりました、しかし、アベ君自身が、アベノミクスをはじめ何もかもがうまく行っていると思い込んで、そのうちだんだんノーコン状態に陥るのではないか、ノーコン首相になるのではないかと懸念される今日この頃であります
野球ですとノーコンのピッチャーは監督が交代させれば済む話しでありますが、ノーコン首相には監督がおりませぬ・・・・
まだまだ寒い日が続きそうでありますが、みなさんも風邪に注意されるだけでなく、ノーコン状態におなりにならないよう、お祈り申し上げます
グッドナイト・グッドラック！
