今日のお客

　お客は同級生のO君、寿司屋の旦那です。今日から三日間はお休みで暇なんでしょう。週に四日間しか店を開けず、予約制ですので時間は追われていないみたいですね。昨日は珍しく10人のお客で疲れたと言ってました。

　彼は結構趣味人で戦前の華道などの関係の本が欲しいのだけど、と言う相談でした。どうもちょっと違う感じだなあとネットでよく調べてやりまして、発行していた文人みたいな人の名前から探ってゆき、その書物が所謂、本ではなく、季刊の雑誌だと言うことを突き止めました。いろいろ話もあったんで、あとで静かになってから調べておくよと言って一度Macintoshを閉めたんです。

　まあ、彼もお金持ちですからいろいろお金を借りに来る人の話とか、家作に入っている人の貧乏話とか、いろんな話をしていました。一部屋六畳に三人で住んでいた親子が居て、年寄りのお母さんの年金と、某N自動車の不定期雇用と言うんですか、工員のアルバイトみたいな仕事で10万円ぐらい稼いでいる息子、どこへ行ってもつとまらなくて家に居た娘。その娘をスーパーのアルバイトを探してやり、一日フルは疲れて駄目だというので4時間の仕事に就かせて働けと言い、大変だなんて言ってましたね。自分の友達なんて7万円の年金で暮らして海外旅行に行ってるわなんて言ったそうです。誰だいそりゃあ？と聞いたら、あんたのことだよ、なんてね、馬鹿言っちゃあ行けません。わたくしはもっとお金使ってますわ。
　魚屋の馬鹿息子がお金を借りに来て、その時に書いた借用書なんて持ってましたね。金あるんだなあ、わたくしなんてお金なんて絶対に貸しませんよ、借りることはあっても。今度彼に借りに行きましょうかね（笑）
　手土産に刺身用の凄いマアジを何匹か持ってきてくれました。彼が帰ったとたんにねこさんが一匹つまにおろさせ、刺身で食べちゃいましたね。残りは明日のおかずに煮たんですが、煮たのも食べましたね。骨湯にしようと流しにおいといたらその骨までしゃぶっちゃいました。値段が分かるんですね、この子。

　古本屋の組合が作っているページでその雑誌の復刻版を見つけてそれが20000円ですべてが買えるので教えてあげました。初刊物は一年分4冊で安くて5000円ですからね、どうする？20000円のを代わりに発注しときました。手数料はまた魚で払って貰いましょうか。