透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

1141 東御市和の火の見櫓

2018-11-18 | A 火の見櫓っておもしろい


1141 東御市和 4脚4〇KP型 撮影日181117

■ 設置されている銘板により竣工年月日が1958年3月13日と分かった。ちょうど60年経過、還暦だ。



避雷針に付いている飾りの形がユニーク。屋根は曲面。今はひたすらコストダウン・工期短縮でこのような飾りは無し、にするだろう。建築でも昔の方がじっくり時間をかけてきちんとつくっている。

手すりの消火ホースを掛けるフックに方杖を付けている。この細やかな配慮が好い。







上部の梯子は横に傾けて設置してある。踊り場の作り方でこのようにしなくて済んだと思うのだが・・・。







ブレースのリング(リング式ターンバックル)に付けた「井高班」の文字。



カメラを構える私。 階段の下端を撮りたかった。



 


― スレンダーな火の見櫓

2018-11-18 | A 火の見櫓っておもしろい

上田市殿城の火の見櫓


(再)上田市殿城 下郷生活改善センター 4脚4〇KP型 撮影日181117

■ 火の見櫓のタイプ分けには細いか太いか、櫓のサイズは考慮していない。だから、このようにスレンダーな火の見櫓でも単に4脚4〇KP型と表記することになる。踊り場が2ヶ所あり、上の踊り場から見張り台の間に架けられた梯子は横方向に傾けてあるが登り降りしにくいのではないか。




上下の写真をトリミングして繋いでみた。割とうまくいった。アーチ部材の上部はバッチリ。



地上立ちした状態で半鐘を叩くことができる。消防団員の負担軽減のためにこのような対応も必要だと思う。このように高い火の見櫓を登り降りするのは怖いし大変だ。


 


1139 高台の火の見櫓

2018-11-18 | A 火の見櫓っておもしろい

上田市殿城の火の見櫓


1139 上田市殿城 4脚4〇型 撮影日181117

 昨日(17日)見てきた火の見櫓はピカピカだった。だが、高台に立つこの火の見櫓は、存在すら忘れられてしまっているのかも、と思う程老朽化が進み、全体的にかなり錆びていて、屋根材が一部欠損している。タイプは今までのものと同じ。





この火の見櫓は高台にあるものの、周辺の木々が大きくなっていて、見通しが効かない。


 


1138 真田町の火の見櫓は遠くからでもよく見える?

2018-11-18 | A 火の見櫓っておもしろい

上田市真田町本原の火の見櫓


1138 上田市真田町本原 4脚4〇KP型 撮影日181117

■ 上田市真田町(旧小県郡真田町)の南斜面に広がるエリアに立っている火の見櫓は、ちょうど雛壇に飾られたお雛様と同じで、遠くというか後方でも見えやすい。加えて、以前書いたが(過去ログ)、真田町には火の見櫓が多い。

前稿の火の見櫓を見た直後、この火の見櫓が立っていることに気がついた。狭い坂道を上り、火の見櫓の裏側に廻ってみた。写真①にはまち並みが写っていないが、少し移動するとまちを俯瞰することができる。



東信でよく見かけるKPだが角ばっている。



正面側から脚部を見る。東信の火の見櫓はどちらかがというと細身で、直線的に逓減しているものが多い、という印象。大きくカーブさせた逆U形の部材を使っている。トラス脚を見ない・・・。



 


1136 4脚4〇KP型

2018-11-18 | A 火の見櫓っておもしろい

上田市真田町本原の火の見櫓 


1136 上田市真田町本原 竹室公民館 4脚4〇KP型 撮影日181117

■ 昨日(17日)見てきた火の見櫓を載せているが、これまの6基は全て公民館の敷地内もしくは公民館のすぐ近くに立っていた。公民館と火の見櫓の立地には、地域内の集まりやすい場所という共通する条件があるからだろう。







吹き抜けの空間に設置されている鉄骨の折り返し階段の踊り場にもこのような半円形のものがある。形が整っていて好い。

 


ディスキディアという着生植物にも、「カンガルーポケット」という別名があることをネット情報で知った。この植物は東南アジアからオーストラリアの熱帯に自生していて、一部の品種は葉が大きくなって貯水嚢(ちょすいのう)を作るとのこと。この貯水嚢の姿がカンガルーの袋に似ていることから、「カンガルーポケット」と名づけられたという。このことは今まで全く知らなかったが、同じ発想でバルコニー型の踊り場をカンガルーポケット(KP)と呼ぶことにしていた。


― 器具庫と一体化した脚部

2018-11-18 | A 火の見櫓っておもしろい

上田市真田町長の火の見櫓


(再)上田市真田町長 戸澤公民館 4脚(器具庫との一体化)4〇型 撮影日181117

■ この火の見櫓は2016年10月に既に見ている(過去ログ)。その時とは違うアングルの写真を載せる。



この火の見櫓の特徴は脚が器具庫と一体化していること。上の写真にはこの特徴が写っていないが、一応載せておく。





器具庫の側面に設置した梯子から、小さい踊り場へ。そこから櫓内の梯子に移って上の踊り場へ。



火の見櫓正面の脚部を繋ぐラチス梁にも飾りが付いている。このような「遊び」を見るのも火の見櫓観察の楽しみの一つ。飾りS文字とでも言えばよいか、同じようなデザインの飾りが見張り台の手すりにもついている。


柱貫通部詳細

なぜこのように一体化させるのか? 火の見櫓と器具庫のどちらにとっても構造的に有利になるという共持ち効果を期待して。


 


1135 分団名入りリング

2018-11-18 | A 火の見櫓っておもしろい

上田市真田町長の火の見櫓


1135 上田市真田町長 横尾区公民館 4脚4〇KP型 撮影日181117



 この火の見櫓はブレースが全てリング付きの丸鋼。正面のリングに「横尾分團」と消防の分団名を入れている。

 





屋根の飾りも見張り台の手すりの飾りもエレガントなデザインだ。



KP型踊り場の他に消火ホースを掛けるフック付きのKPがあるが、ふたつのデザインが違い、消火ホース掛け作業用KPの方が硬い。



梯子の下端を床面に着けていない。このような処理は東信では珍しくない。


女性団員募集のポスター 火の見櫓が写っている。








「カジノ・ロワイヤル」

2018-11-17 | A あれこれ

007シリーズ全24作品を一通り観て、気になる作品を再度観始めた。で、最初に観たのは「カジノ・ロワイヤル」。

ボンドガールはエヴァ・グリーンという女優が演じている財務省金融活動部のヴェスパー・リンド。彼女はボンドがモンテネグロのカジノ・ロワイヤルでポーカーをする資金を調達して同行する。

ストライクゾーンど真ん中な彼女をもう一度観たいと思って、2巡目最初の作品を「カジノ・ロワイヤル」にした。ヴェスパー・リンドがボンドに次第に惹かれていく、そのプロセスがよく描かれている。そうこれは大人の恋愛物語。

このシリーズのラストはお決まりの。だが、この作品は違う。その悲しい結末に涙・・・。


 


1134 踊り場は簡素なつくり

2018-11-17 | A 火の見櫓っておもしろい

上田市小牧の火の見櫓


1134 上田市小牧 4脚4〇型 撮影日181117

■ この火の見櫓も屋根が4角形で見張り台が円形(共に平面形)で、ブレースは上部がリング無しの平鋼交叉、下部はリング付き丸鋼交叉のタイプ。



見張り台に比して屋根が小さい。



踊り場はKPではなく、簡素なつくり。




櫓内見上げ


 


1133 カンガルーポケット

2018-11-17 | A 火の見櫓っておもしろい

上田市保野の火の見櫓


1133 上田市保野 保野公民館 4脚4〇KP型 撮影日181117

■ 長野県全77市町村火の見櫓巡り、今日(17日)東信の上田市と東御市に行ってきた。本稿からその成果、再訪分も含めて14基を載せていく。

東信方面には屋根が4角形、見張り台が円形という組み合わせが多いように思う。今日見た14基全てがこの組み合わせだった。加えて、ブレースが上部が平鋼の交叉ブレース、下部がリング付き丸鋼ブレースで、踊り場がバルコニーのように櫓の1面だけに設置してあるタイプが多い。私はこのような踊り場をカンガルーポケット(KP)と呼んでいる。





見張り台とKPの手すりにエレガントな飾りが付いている。梯子はKPの踊り場で折り返している。踊り場で折り返すのは階段でも一般的なタイプ。



脚部 東信方面の脚にはこのように大きな円弧状の部材を使うタイプが多いかな。


 


「四人組がいた。」

2018-11-15 | A 読書日記

朝カフェ読書





■ 高村 薫の作品は文庫本になる前に単行本で読んでいた時期もあったが、だいぶ長い間遠のいていた。先日『四人組がいた。』文春文庫の新聞広告を見て、久ぶりに読んでみようと思った。

今朝(15日)買い求めて、スタバで朝カフェしながら読み始めた。今週末は久しぶりに高村作品を読んで過ごそうと思う。


 


1132 なるほど これは新鮮

2018-11-15 | A 火の見櫓っておもしろい

南木曽町読書の火の見櫓


1132 木曽郡南木曽町読書(よみかき)Sさん提供 撮影日181115

■ やぐら好きの私のためにSさんが撮ってきてくれた。この火の見櫓のことは以前から知っていたが、いままで見る機会がなかった。櫓に設置してある説明板によると、昭和34年ころ南木曽駅前に建設され、高さが約13mあったとのことだから、かなり背の高い火の見櫓だった。屋根には蕨手が付き、てっぺんの避雷針には風向計が付いている。





手前のリングと奥のリングを同心円状に重ねて撮っている。なるほど これは新鮮。対象は同じでも人によって見方が違うんだな~。




この火の見櫓(854)は昨年(170610)、やはり南木曽町で見た。同じ町内だが屋根も見張り台もデザインが違う。火の見櫓は十基十色だ。