透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

1123 富士宮市北山の火の見櫓

2018-11-01 | A 火の見櫓っておもしろい


1123 富士宮市北山 4脚4〇KP型 撮影日181028



■ プロポーションが良く、形が整っていて美しい火の見櫓。KPな踊り場の高さは約7.3m、見張り台の高さhは約11.3m、脚間寸法aは2.08m。h/a≒5.4 この値はかなり細身であることを示している。





下から見上げると造形的な面白さが際立つ。櫓に外付けした梯子を登り櫓の角から持ち出した1/4円形の踊り場へ、そこから櫓の側面に外付けした梯子を登り見張り台へ。



櫓の中に入って見上げる。水平ブレースを3ヶ所入れている。



脚の付け根の横架材が緩やかにカーブしている。これだけのことで脚部がオリジナルな形になっている。


 


1122 富士宮市北山の火の見櫓

2018-11-01 | A 火の見櫓っておもしろい


1122 富士宮市北山 4脚無〇KP型 撮影日181028



 火の見櫓の姿・形が多様であることは頭で分かってはいる。だが、このような姿を目にすると、どことなく違和感を感じてしまう。この違和感は既知の火の見櫓と同類として認識できない脳の反応か。静岡県内には屋根の無い火の見櫓が何基も立っているようだ。



櫓の中間にKP(カンガルーポケット:バルコニーのように突き出した踊り場)、小屋根付きのつるりんちょな(表面が平滑な)半鐘。

櫓のブレースはKPから下がV形、上がX形。



脚部がゴツイ。


 


1121 富士宮市上井出の火の見櫓

2018-11-01 | A 火の見櫓っておもしろい


1121 富士宮市上井出 4脚4〇型 撮影日181028

■ 前稿の火の見櫓に続き、屋根がフレームだけになった火の見櫓に出合った。反りのついた方形(4角錐)の屋根だ。蕨手はないが、避雷針に飾りがついている。蔓性植物が脚を隠すほど繁茂している。



屋根と櫓上端の取り合いがよく分かる。下地だけになってしまった屋根は構造が確認できるのでありがたいが、何とも悲しい。


 

 


1120 富士宮市原の火の見櫓

2018-11-01 | A 火の見櫓っておもしろい

■ 10月27日は本栖湖近くの山荘で旧友たちと夜遅くまで酌み交わした。翌28日、皆より早く10時過ぎに山荘を出発し、静岡県の富士宮市に向かった。富士宮市にはどうしても見てみたい火の見櫓が立っている。


1120 静岡県富士宮市原 4脚4〇KP型 撮影日181028

目的の火の見櫓に向かう途中に出合った火の見櫓。櫓の構成は見慣れている火の見櫓とは違う。この火の見櫓で注目はフレームだけの屋根。屋根材は初めから無く、フレームワークだけだったのかな・・・。



なるほど、静岡県の島田市や川根本町で見たネギ坊主のような屋根のフレームってこうなっているのか・・・。



屋根周りの繊細な造形とは全く違い、実にゴツイ脚部。