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透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

鐘鋳神社(棚倉町)の狛犬

2017-11-05 | H 狛犬

 鐘鋳(かねい)神社は東白川郡棚倉町一色にある小さな神社。集落内の狭い生活道路に案内看板があることを知り、出かける前にストリートビューで確認していたが、確認したコースを逆方向から向かうことになったので分かりにくかった。が、なんとか迷うことなく行きつくことができた。神社の直前で、道なのか民家の庭先なのか判然としないところがあって、ここ通っていいのかなと思ったが。

神社は鬱蒼とした森の中、時の流れが古からずっと止まっていたかのような雰囲気のところに鎮座していた。





棚倉町一色は、この狛犬の作者・小林和平の奥さんの出身地だという。ふたりの間には3人の子どもが生まれたが、3人とも亡くなっている。長女を1927年(昭和2年)に15歳で亡くしてから7年後、1934年に和平はこの狛犬を彫った。この狛犬の吽像にも子獅子が彫り込まれている。和平はどんな想いでこの狛犬を納めたのだろう・・・。





彫りに対する執念すら感じるこの狛犬、ただただ凄いとしか言いようがない。


 今回の福島南部狛犬巡りでは、狛犬ファンのブログで訪ねる神社を検討し、友人のぶさんからもアドバイスしてもらった。記して感謝する。


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2 コメント

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お疲れ様でした! (のぶ)
2017-11-07 19:33:17
無事に予定通り堪能できたようで何よりでした。
この鐘鋳神社の子たちは自分もこれまで出会った狛犬の中でも特に印象深い子たちです。神社の雰囲気も多分に影響しているでしょうが、やはり作者の和平さんの思いがこの子たちの姿からひしひしと伝わってきます。
自分は今夏の東北ツアーのブログが全く手つかずなのでやばいです。年内めどになんとかとは思ってますが。。。
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のぶさんへ (U1)
2017-11-07 21:45:21
コメントありがとうございます。
いつかは行きたいと思っていた福島県南部の狛犬巡りですが、思いの他早くその機会を得ました。
道路またぎ櫓も3基見ることができて満足です。
東北ツアーの記事、気長に待ちます。
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