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透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「白い闇」

2018-07-10 | g 読書日記



 松本清張短編全集 第4巻『殺意』を読み始める。

収録作品の「白い闇」は北海道に出張したまま失踪した夫を捜す妻が主人公の推理小説。松本清張の代表作「ゼロの焦点」(過去ログ)も失踪した夫を捜し、夫の過去を知ることになる結婚間もない妻が主人公。両者ストーリーは当然違う。だが漂う雰囲気は似ていなくもない。

「白い闇」には事件に深く関わる田所常子という女性が出てくる。田所という名前は別の清張作品にも出てきていたような気がする。「ゼロの焦点」ではなかったか、と思い調べてみたが違っていた。田沼久子という女性だった。田所という名前の女性が出てくるのは「砂の器」、主人公の和賀英良の婚約者が田所佐知子という名前だった。

「砂の器」については何回か書いているので繰り返さない(過去ログ)。この作品は映画化(1974年)されたが、田所佐知子を演じたのは山口果林だった。ちなみに和賀英良を演じたのは加藤剛さんだった。

その加藤さんが先月亡くなったことを新聞が報じている。**野村芳太郎監督の「砂の器」では、暗い過去を隠して自らの立場を守ろうとする天才作曲家を熱演し、代表作となった。**(0710付信濃毎日新聞朝刊第二社会面) 謹んで哀悼の意を表します。 


 

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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最近の書籍広告 (原田)
2018-07-11 09:20:47
新聞一面下の所謂「サンヤツ」の本の広告は、最近特に酷いですね。明らかに自費出版と思われるものが紛れ込んでいるw

大きな字で「文芸春秋」とある横や下に小さく企画出版部とある。これはみんな自費出版本です。制作費や編集費はもちろん、多額の広告費もすべて著者持ちです。

聞いたことのない編集プロダクションも兼ねたような零細版元は、そもそも自費出版専門の所も多いのです。自力で販売ルートを持っていないので、発行元と発売元が違います。前者は「文芸社」など、後者の販売元は「星雲社」などです。

本来の書籍広告でも「重版出来」「忽ち増刷」の半分以上はインチキです。「アマゾン1位」なども、ごく限られた分野なら、瞬間的にトップになることは十分可能です。騙されて買う方が悪いのです。

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原田様 (U1)
2018-07-13 10:54:14
ご教示に感謝します。
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