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透明タペストリー

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線の思考 面の思考

2008-10-01 | g 読書日記
『線と面の思考術』袖川芳之/大和書房は、さっくりと読むことが出来るので、2時間もあれば読み終えることができる。

駅で目的地までの電車の運賃を調べる時、路線図から調べるか、それとも五十音順の運賃表から調べるか。路線図から運賃を知ろうとする人は「面の思考」派、五十音順の表から知ろうとする人は「線の思考」派なのだそうだ。

この本には「面の思考」「線の思考」についてこのような例が示されている。他にもいくつか例示されているが、例えば料理について。

料理の本にはレシピとともに出来上がった料理のきれいな写真が載っている。レシピに従って料理の仕方を理解するのが「線の思考」、出来上がりの写真をみてイメージを瞬間的に理解するのが「面の思考」。

人は「線の思考」と「面の思考」がバランスよく備わっているとは限らず、どちらかに偏っているのが普通だという。

自分は明らかに「面の思考」に偏っていると思う。この本に紹介されている例ではないが、駅から目的地まで行く時、次の交差点を右折して、その先を左折してというように道順を覚えるということはあまりしない。地図をイメージして、その地図上に目的地を置くと道順を詳細に覚えなくても到達することができる。

線と面ふたつの思考法を上手く組み合わせることは、プレゼンテーションや読書などにも有効ということだが、そのことについての説明は十分ではない。

まあ、論理的な思考を「線の思考」、直感的な思考を「面の思考」という明快で分かりやすい捉え方を知っただけで、この本を購入して読んだ意義があった思う。
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