透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「眠れないほど面白い空海の生涯」

2024-01-17 | A 読書日記

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以上の写真 ブログの過去ログから


 菩提寺の宗派が真言宗ということもあり、空海に関する本を読んできた。ただ単に空海について知りたいという好奇心から。1月10日から2泊3日で松山旅行をして、50番札所 繁多寺と51番札所 石手寺を参拝したこともあって、また空海本を読み始めた。

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『眠れないほど面白い空海の生涯』由良弥生(王様文庫 発行年不明)

命がけの入唐

第一船から第四船まで四艘の遣唐使船で唐に向かうも暴風雨に見舞われ、唐に行き着いたのは空海の乗る第一船と最澄の乗る第二船だけだった・・・。その1年近く前になるのか、遣唐使船がやはり暴風雨で日本に引き返しているが、その時、空海の入唐は認められていなかったのだから、実に幸運だった。

眠れないほどではないけれど、確かに面白い。ようやく空海が福州(長安からで2,400キロも離れたところ)に流れ着くも入国を認められなかったというところまで読み進めた。第一船の大使から代筆を頼まれた空海の嘆願書(漢文)により入国が認められたということは既に読んだ本で知っていた。(過去ログ

このことについて本書には次のように書かれている。**嘆願書を読んだ観察使(地方行政の最高責任者=長官)はその文章の格調の高さや力強い筆跡の見事さなどに関心し、大使一行への態度を変えた。すぐさま船の封印を解いて全員を船内に戻し、大使一行の上陸を許可したうえ、急造の宿舎を全員に与えて食料を提供した。**(204頁 太文字化したのは私) 一艘あたり100~120人が乗っていたとのことだ。

このエピソードに今回も感動した。やはり空海は凄い。その後、空海は長安で恵果という高僧の弟子になる。簡単に書いたが長安に着くのは日本を発ってから半年近く経ってから。まだまだその先がある・・・。読み進むのが楽しみ。

引用文にもあるが本書は言葉の説明を直後の( )内にしているので分かりやすい。


 


松山市のマンホール蓋

2024-01-17 | B 地面の蓋っておもしろい




撮影日:2024.01.11
 松山市のマンホール蓋 カラー蓋も見ました。1972年(昭和47年)に選定された松山市の花・ヤブツバキです。円形の中に上手く納めています。その周囲を縁取っているのは伊予かすりの井桁文様。 まつやま おすいという表記、みんなでつくろう住みよい松山というメッセージも。

火の見櫓を背景にして撮るという条件は満たせず。