透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

793 堂々とした立ち姿 中野市中野の火の見櫓

2017-05-01 | A 火の見櫓っておもしろい


793 中野市中野 川東善光寺 撮影日170427

自反而縮雖千萬人吾往矣 自ら反りみて縮くんば千万人といえども吾往かむ 

この火の見櫓の実に堂々とした立ち姿を目にしたとき、孟子の言葉で諏訪清陵高校の校是がなぜか浮かんだ。この言葉を体現するかのような姿に感動!








本稿を以って4月22日、27日両日の北信8市町村の火の見櫓巡りの成果の公表を終了します。お付き合いいただき感謝します。火の見櫓っておもしろいと思っていただければ幸いです。


791 スレンダーな火の見櫓

2017-05-01 | A 火の見櫓っておもしろい


791 中野市東山 撮影日170427

中野市は市章に表現されているように周囲を山に囲まれている。市の南西に位置する長野市から北の飯山市に向かって千曲川が蛇行しながら市内を流れている。

辺縁を山に囲まれた土地ではその山際に古い集落が点在していることが少なくない。山を背にした立地、ゆったりと流れゆく千曲川を俯瞰的に望遠できる土地。東山は名が示すように市の東の山際の地区、その集落内にこの細身の火の見櫓がすくっと立っているのが遠くから見えた。

確かに細い。背が高くてこれほど細い火の見櫓を今まで見た記憶がない。



8角形の屋根を飾る蕨手がずいぶん大きくて目立つ。見張り台の手すりには北信ではあまり見られないであろう飾りが付いている。見張り台に比して屋根が小さい。





脚が脚としてキチンとデザインされているのは実に好ましい。