透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「脳内現象」を考える脳

2006-07-12 | A 読書日記
 最近脳を鍛えることがブームのようだ。関連本が書店に並んでいる。脳も体と同様に鍛えないと衰えてしまう。実感。

『脳内現象  <私>はいかに創られるか』茂木健一郎/NHKブックスときどきこの手の本を読んでみたくなる。内容が難しくて一読しただけではなかなか理解出来ないのだが・・・。

自分の脳のことを考える自分の脳・・・。 脳内の様々な領域でバラバラに行なわれている神経細胞の活動を一瞬にして統合するシステム、一体どのようにして成立しているのか。

脳内に「小さな神の視点」をもった「何者」かが存在する。そのように考えれば脳内のこのシステムを概念的には理解しやすいのだが。ちょうど都市全体を俯瞰的に捉える鳥の視点を設定するように・・・。

<私>という明確な「意識」がどのようにして成立しているのか・・・。<私>は脳内にどのように創られるのか・・・。難問が解き明かされる日がやってくるのだろうか。

自分の顔を自分で直接見ることは出来ないという事実は、この難問の答えを暗示しているのではあるまいか・・・。などと根拠のないことを私の脳は考えた。