哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

古今集第三百五十四番臥して思ひ(書)

2013-01-16 06:43:34 | 
臥して思ひかぞふる万代は
神ぞしるらむわが君のため      素性法師

 寝ている間は心でお願いし、覚めているときは口で唱えながら、お祈りしている。わが君にの無事長久でありますが、そういう私の真心を神様はきっと照覧になり、君をお守りくださっていよう。

赤とんぼ歌碑(写真)

2013-01-15 06:13:59 | 写真
赤とんぼ広く知られて作詞家の
功績称ふる街は挙げての       樋田哲仙

 小学校時代に教わった唱歌[赤とんぼ」今になっても親しみを覚える。特に3番の歌詞の15でねえやは嫁に行き、お里の便りも絶え果てたは子供ながらに感動したものだ。その作詞家三木露風は兵庫・竜野市出身で竜野公園の一角には壁面にはめ込みの歌碑があり、特定の場所にたつとメロデイが自然と流れ出す。街を走っていると赤とんぼの名を冠する施設や店名を見かける。竜野市名誉市民となっている。

蛇は口縄(墨彩画)

2013-01-14 06:34:20 | 墨彩画
蛇見ると子供の吾に口縄と
明治生まれの祖母教え呉れ      樋田哲仙

 子供のころに蛇を口縄と教えてくれた祖母の言葉が可笑しくてたまらなかった。口を持った縄という意味で説明を聞くまででなくよく分かる。当時年寄りが使用した言葉である。ところが愛知から大阪に移り住んで会社の女の子が蛇のことを祖母が口縄と言うと教えてくれた。どうも方言ではないらしい。広辞苑にも載っているのには驚いた。 にほんブログ村 美術ブログへ

原不動の滝雪で立ち入り禁止(写真)

2013-01-12 06:57:42 | 写真
原不動の滝はるばると訪ねれば
雪にこれより立入禁止       樋田哲仙

 日本の滝百選の一つである原不動の滝は宍粟市波賀町にある。国道29号線をわずかにそれただけでたどり着く。途中道の駅で従業員に場所を訪ねると近いと返事が返った。ところが降雪で入山できないことを新聞で見たという。遠路を訪ねてきているので、行けるところまで行こう決意した。案の定、そのとおり立ち入り禁止となっていてだめだ。周辺は公園で桜と紅葉が多く植栽されている。また、時機を見て出直すことにした。

巳年百祥(墨彩画)

2013-01-11 06:36:47 | 水墨画
不思議にも変はり身を持つ巳の字とは
時刻にもなり方位にもなり       樋田哲仙

 十二支の一つで6番目の蛇を表す巳の字は変わり身のある不思議な字である。あるときには時刻になり、今の午前10時ごろを表す文字となり、また、別に方位をも示す。真南がら東へ30度傾き、南南東の方位となる。十二支を表す文字はこのどれも二つの意味を持つ。江戸時代以前は大いに活躍していたが、現在は時代小説か落語の世界で見られる程度か  にほんブログ村 美術ブログへ

家原遺跡公園(写真)

2013-01-09 06:02:04 | 写真
山間の暮らしいかにか段丘に
縄文人の家原遺跡      樋田哲仙

 宍粟市一宮町の揖保川上流に縄文時代からの大集落があり、復元の茅葺の竪穴が住居いく棟もある。古代人が山深く暮らしていたと思うだけでロマンに掻き立てられる。どうして食料を確保していたか、稲作以前の縄文時代である。狩猟が主であったか。不思議である。井戸とてなく坂を下って川から運んでいたに違いない。縄文、弥生、古墳、中世と長く続いてた。

芸事は蛇のように一皮むけて(墨彩画)

2013-01-08 06:08:44 | 墨彩画
蛇を見し刹那に寒気背を走る
干支の中での嫌われものか       樋田哲仙

 蛇を見て気持ち悪がる人がほとんで、好感を抱く人は知らない。シンプルな姿形で強面でもない。強いて言えば舌を激しく出し入れするぐらいで、恐ろしいところはない。が、子供や女だけではなく、大人まで恐れる。日本ではマムシだけが毒を有るがら、野山を歩くときは注意は必要だが、他の種類ではは害はない。何事も上達するときに一皮むけることが必要だが。蛇のようになりたいものだ。 にほんブログ村 美術ブログへ

与位の洞門(写真)

2013-01-06 06:08:45 | 写真
揖保川にそそり立つ崖くりぬきて
夢に行き来の与位の洞門      樋田哲仙

 宍粟市山崎町の揖保川に「与位の洞門」はある。明治時代に村人が2年がかりでヤット人間が通行できるようになった。それ以前は崖に桟橋をかけた流れの上を通行する難所であった。昭和初期にさらに大きくして便利となった。現在は昭和43年から大型自動車が通行可能になった。短いものだが2門ある。洞門で有名なのは大分・中津川の「青の洞門」である。江戸時代1人で30年かけて完成させている。

蛇の竹笛(墨彩画)

2013-01-05 06:09:31 | 墨彩画
蛇の皮財布に入れて金貯める
習ひ懐かし子供のころの         樋田哲仙

 蛇の抜け殻を財布の中に入れておくと金が殖えるという話は子供の頃に聞いた迷信である。大きな青大将が屋敷内に棲んで庭木に脱皮した皮が引っ掻かているのをよく見かけたものだ。信じて財布の中へ入れたこともある。今回蛇を描いた色紙を差しあげると、その人が同じことを口にした。どうも一地方の話ではなさそうだ。 にほんブログ村 美術ブログへ

伊和神社播磨一宮(写真)

2013-01-03 06:16:52 | 写真
子供からお年寄りまで初春の
願ひよ届け万世の神        樋田哲仙

 巳年の年明けは寒波の襲来であけた。毎年どこかの寺社に出かけるのだが、まだ、初もうでは済ませていない。今日あたり産土の神にでもと考えている。昨年の12月播磨国一宮伊和神社へ参ったことを思い出した。国道29号線沿いの宍粟市にあった。毎日曜日担当の地区から30人ほどの婦人たちが境内の清掃である。広大な慶大、荘重な建造物、一宮だけのことはある。この三が日には多数の参拝客が出かけたことだろう。

竹細工の巳(墨彩画)

2013-01-02 06:32:33 | 墨彩画
隣国と軋む外交拭ひ去れ
国の平安巳年に祈る         樋田哲仙

 昨年の辰年は竹島、尖閣諸島問題で急に外交が悪化した。竹島は韓国前伊大統領が日本の制止を無視して上陸した。問題を起こしたのは韓国側にあるようだ。尖閣諸島は日本の国有化に中国が反発して、反日デモが暴徒化して日本企業に甚大な被害をもたらした。現在も中国監視船が接続水域に侵入し先般は領空まで侵犯した。双方が領有を主張している限り解決できそうにない。譲歩すれば国民から弱腰と反発されどうしようもない。国も簡単に主張をかえるわけにはいかない。この巳年に何らかのめどは立たないものか。 にほんブログ村 美術ブログへ