みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

不穏で静寂なハンマースホイ

2008年10月15日 | 絵・写真・美術館
先週末、ハンマースホイの絵を見に行ったのだった。
ハンマースホイは19世紀末から20世紀初頭のデンマークの画家。
モノトーンを基調とした寡黙な絵が多いなあ。


ハンマースホイ「背を向けた若い女性のいる室内」


ハンマースホイ「室内、ストランゲージ30番地」
(ドアの向こうから何が入ってくる?)

室内の後姿の奥さん、イーダを描いた作品が多く、ついつい項(うなじ)に見入ってしまう。後姿には詩があるなあ・・・。

部屋と人物の大きさが、少しずつ、アンバランスな感じで、静寂な中に、不穏な様子も入り混じる。ある意味、不気味。でも、こういう、きわめて慎み深い絵は、好み。

平日の午後だったからか、とても空いてて、ハンマースホイの絵に相応しい静かな館内で鑑賞できたのは運がよかった。

東京国立近代美術館(2008.10.10)
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4 コメント

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光と影の (daisy)
2008-10-17 18:33:25
部分が凄いですね!この画家は知らんかった・・

ルイサダ様・・あれ程に濃い位が、個性豊かで大好きです。
実際どうでしたか?(笑)
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Unknown (そらみみ)
2008-10-17 22:34:44
どうだろう・・・。実際、コントラストは弱めだと思うけど・・・。

ハンマースホイ、メンデルスゾーンがバッハを再発見したみたいに、このところ見直されてるようです。
静かに耳を澄まして味わいたい絵ですね。

ルイサダさん、演奏もさることながら、お茶目?な人柄にも惹かれましたよ。
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びっくり ()
2008-10-17 22:50:05
そらみみさん、東京に行ってらしたんですね。
私もその週末は東京にいたんですよ。

ハンマーホスイ、見に行かれたのですね。
あまり詳しくないので初めて知った人ですが、
電車の中で見て知って、行ってみたいと思いました。
結局いかれなかったですけど。
期間中、行かれたらいいな。
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ニアミス? (そらみみ)
2008-10-17 23:34:57
樹さんも、東京にいらしてたんですね。
ぶらっと一人旅だったので、お誘いすればよかったなあ・・・。

ハンマースホイ、うまく表現できないけれど、とても静かな雰囲気で、心に波紋が立つ感じもありました。

渋谷の東急文化村のミレイ展にも行ったけど、ハンマースホイの方が、お勧めですね。
西洋美術館のコレクションも日本離れしてて、充実してるし、上野公園はいいところですよ。
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