みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

森の卒展へ

2023年02月26日 | 絵・写真・美術館
愛知県立芸術大学の「森の卒展」に行ってきた。

いい天気。風が冷たかったけれど・・・。
運動がてら、長久手古戦場の駅から歩いて行く。




偏向フィルムを使った、電話ボックスの作品
微妙に透過したり、反射したり、色も変化するので、とても興味深い。


こんな電話ボックスが其処かしこにあったら、日本は夢の国になるだろうに!


制作された学生さんの好意で、中に入らせて頂く。
足元は、半ば万華鏡のような、不思議な極彩色の世界だった!
(落ち着いて、電話できなさそう・・・。笑)

写真を撮るときの偏光フィルターは、昔、良く使っていたけれど、偏向フィルムの存在を初めて知る。
表現の幅が広がる、面白い素材だと思う。
思えば、人の眺めている世界も、本人の主観(=偏光フィルター)を通して、眺めているようなの。
ひょっとしたら偏向報道に惑わされて、こんな風に世の中を見てしまっていませんか?ご用心!
(見ているでしょう。真実に近づく努力はしたいものだな。)


その隣は、面白そうな音楽記録装置を使った作品だった。
そのからくりは・・・。


もう一つ、音楽をモチーフにした作品


音から、音が発芽してきそう・・・。


一つ一つの、音の粒には、いろんな表現が施されている。
音楽の世界、美しい響きには、美しい倍音が含まれているわけで、なるほど!と思う。
音楽の世界と二次元や三次元の世界をどうやって行き来するか???


お昼は気になっていた、カフェめぐり膳で、早めにランチ。
アートも置かれて、こじんまりした、なんとなく落ち着く、センスのいいお店。


カレーを頂いた。
写真を撮り忘れたけれど、スープはオレンジ白菜を使ったクリーム、オレンジ白菜は珍しい!
食べていたら、どんどんお客さんが増えて、そうそうに見学に戻る。
次回は、鑑賞後のここでケーキセットを頂こう!


ローテクを使った骨太の作品は好き。
「灯魚暗夜光路」のネーミングも秀逸だった。


並々ならぬ”押し”への愛情あふれる作品だった。
ギャラリー多数で大賑わいだった。
彼の表情が変化するところ、なかなか芸が細かい。
宇佐美上等兵とは漫画の登場人物だったか・・・。
確かに、瀬戸芸で見た森村泰昌「決起せよ!」のと通じるものがある。


面白いフォント作品もあった。


この作品、「キミキメラ」という名前が秀逸
音韻を踏んでいるところ、そして、パーツを組み合わせて遊ぶ仕掛けのことを「キメラ」と表現するところ。
ネーミング大賞、間違いなし!
ちびっこ達の人気も独占していた。


各地で採取した石が並び、石からインスピレーションを受けた文様やら、石への愛が感じられる作品。
なんだか石拾いの趣味に開眼してしまったような・・・。
そうだ!木ノ浦海岸へ行こう!
石拾いをしよう!
(=奥能登芸へ行こう!)


そして、ヒスイ海岸にも!
(礼文島の宝石海岸で、メノウ拾いに興じた思い出が、ムクムク育ってきたかも・・・。)

全体、デザイン系の発表が増殖していたような・・・。
とくに、ビジネスモデルをデザインした作品が多かったような・・・。
学生さんだから、やっぱり就職を意識しているのかな???
デザインの対象はなんでもありで、面白いのだけど、芸術とは何ぞや?と思わなくもない。

日本画は、真面目に精神性や美を追求していて、じっくり眺めていたい感じ。

今年も、いろいろと収穫のあるアート鑑賞になった!
知らないことを知るのは楽しい!
これだからアート鑑賞は止められない。
収穫、収穫!

@愛知県立芸術大学

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