みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

オムニバスもいいもんだ。

2006年11月14日 | ピアノ
レンタルショップを覗いたら、BEST PIANO 100なるCDが目に留まって、借りてみた。
6枚組みで有名曲?100曲がおさまってる。思いがけず、満足度が高かった。

ピアノを再開して数年になる自分の場合、どこかで聞いたことのある曲も多いけれど、ショスタコービッチのピアノ協奏曲やら、スクリャービンのノクターンやら、知らなかった曲もちらほら。未知の良い曲に出会うのは嬉しい。

耳に馴染みのない曲ばかりだと肩が凝るけれど、知らない曲と知ってる曲が、ほどよく混ざってるのがよいだろうか。
ドビュッシーやスクリャービンなど、全集で聴くのは、しんどい作品でも、なじみの曲の間に、何気なく置かれていたりすると、なんだか、妙にいい曲に感じられてくるから不思議だ。あまり知られてない曲を、どうやって自然に親しみが沸くように聴かせるか、選曲者の腕の見せ所なんだろうけれど、いい線を行ってるんじゃないかな?

6枚のCDは、リラックス・ピアノ、ロマンティック・ピアノ、ノスタルジック・ピアノなど、テーマに分かれているので、その時の気分で、流すのにもいい。あれを聴くぞ!と思って、CDをセットして聴くのではなくて、その時の気分にあった曲がが偶然流れてくるのが、無理がなくていい。こういうオムニバス物のCDの需要って、意外とあるんじゃないかな?少なくとも自分の場合、静かな夜、落ち着きたいときに流すピアノ曲集は、いくらでも欲しい。(PCとハイテクを駆使すれば、近いことはやれるんだろうけど、その環境を構築する気力なし・・・。)

奏者も、ポリーニ、アルゲリッチ、プレトニョフ、ブーニン・・・、役者に不足なし。知ってる曲を別のピアニストで聴くのも、また一興。唯一、難点は長いコンチェルトでフェードアウトされてて途中で終わってしまうことかな。

このシリーズの室内楽、ジャズピアノやらも、このBEST PIANO100と同じようなスタンスで選曲されてるのなら、入門編として、期待できそうだ。アマゾンを覗くと、他のメーカーからも同様の商品が出ていて、レンタル屋にも置いてあるので、いろいろ試してみようかな。

私事ながら、とりあえず、このBEST PIANO 100は、2ヶ月前に生まれた姪(将来、登山、ピアノ、バレエを仕込むことになっている)には、基本の100曲だから、しっかり聞かせることになっています。(自分が幼少の頃、両親が聴かせてくれたピアノはLP2枚のピアノピース集だったことを思うと、いい時代になったと思う。)

買っても3000円だし、レンタルとCDRで済ませたら1000円でお釣がくる。持っておいて損はないのでは?(ただし、ピアノ通ではない方にです。)

ベスト・ピアノ100
プレトニョフ(ミハイル), ワッツ(アンドレ), ブーニン(スタニスラフ), リンパニー(モーラ), オムニバス(クラシック), ショパン, リスト, ベートーヴェン, モーツァルト, ドビュッシー
東芝EMI

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