上の写真は篠山市住山の心珀(こはく)ちゃん、6月29日生まれ。
「キレイな心、思いやりのある優しい子になってください。
久しぶりのお産は痛かったですが、とてーも幸せでした。
お兄ちゃんも一緒に泊まることができて良かったです。」
そうですよね、退院前からお母さんと赤ちゃんと一緒に、上の子もお泊まりするのは、
帰ってからの練習になるかもしれませんね。
どうしても赤ちゃんが生まれると、上の子がやきもちをやいてしまいますからね。
それには上の子にお手伝いをさせて、手伝ってくれたら褒めてあげるといいのかもしれませんよ。
このところ、毎日1人ずつ赤ちゃんが生まれています。
こんなことはめずらしく、いつも固まってお産が有るのですけれど。
今年は8月が一番、お産が多い月になりそうです。
もうすぐお盆です。我が家では、4番目の子が生まれる時、
兵庫県立柏原でなく、兵庫県立塚口病院に勤務していて、篠山から通っていたのです。
夜中に呼ばれることも多くて、日に2往復したり、泊まりこんだりすることも多かったのです。
予定日がお盆だったので夏休みを取りたかったのですが、
一番若手だったので、お盆の8月15日も仕事をしていました。
そんな時に、カミさんから電話がかかってきて、破水したと言うのですよ。
あわてて飛んで帰った覚えが有ります。
この子も自宅で産んだのですからね。いえいえ産んだのは私でなく、介助しただけでした。
不妊外来では、今週は3人の女性に妊娠反応が陽性に出ましたよ。
不妊外来は、お産と違って、治療する方もとてもストレスが溜まります。
唯一の救いが、この妊娠反応が陽性に出た時なのです。
私がもしエッセイや本を書くとしたら、そうですね、「不妊うつ病」という題にしたい気持ちです。
そんな用語は無いので、これでは世の女性に叱られるかもしれませんが、
純粋に不妊治療は医師にとっても、患者さんカップルにとっても、
とてもストレスフルなものだ、ということが言いたいのですよ。
婦人科医としてよりも、この心の病の部分を治すことの方がこれからの課題でしょうね。
それで1つ今週は、興味深いことが有りましたよ。
この妊娠されたカップルの1組は男性不妊症で、
数ヶ月前から、ご主人にホルモン注射を受けていただいていたのです。
週に3度、自分で自分に注射するのですよ。
どうも男性は痛みに弱いようですね。
目に見えないくらいの針なのですが、とても怖がる男性が多いのです。
ですが、これを続けるだけで9割の男性に精子が増えるというのですから、
是非おすすめなのですよ。
保険が通るようになって1年ほどで、何人かの男性に注射してもらいましたが、
すでに2組目だったと記憶していますよ、うまく妊娠されたのが。
先日は、殆ど精子が居なかった男性に、ホルモン注射を勧めてみたのですよ。
ですが拒否されましたから、おそらく数ヶ月後には、
奥さんが顕微受精をしなくてはならない羽目になるでしょうね。
どうすれば、男性にも治療に参加してもらえるようになるのでしょうか。
これも悩みの種ですよ。