タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

11月6日はみなとのもり公園でお会いしましょう

2016-11-02 21:07:28 | 産科


上の写真は、篠山市網掛の「そら」ちゃん、9月29日生まれ。
「晴れた空のように、すこやかに育ちますように。
長男の時と同じように、安産でよかったです。
ベッドも広くて、個室でゆっくり過ごせてよかったです。」

全室個室で、ベッドはダブルベッドですから、ご主人も一緒に泊まれたりしますね。
お兄ちゃんも一緒に泊まったのかな。
待合室の椅子や、産後の個室の椅子に照灯台、ベッドなどの家具は、みんな北欧家具なのですよ。
開業する時に、けっこう探したのです。
それでちょっとカワイらしいではないですか。

今日のお話は、性感染症のお話です。
毎年10月は、定点調査で、報告しないといけないのですよ。
いつもなら、月に数人は感染者が居られるのですが、
今年に限って、10月の1ヶ月は、0人でしたよ。
これが続くといいのですが。

多いのは、断然クラミジアですね。
淋菌やヘルペスウィルス、尖圭コンジローマ、梅毒などが稀に陽性になる程度でしょうか。
男性の場合は淋菌の方が多く引っ掛かるのですよ。
ただ男性の場合は、クラミジアに感染していても症状が出にくいので、
感染していることを知らないだけかもしれません。
実際のところは、男性でもクラミジア感染が多い可能性は有るのではないかと思っています。

その稀にしかない感染症の1つ、梅毒ですが、
先月でしたか一度お話したのですよ。
それに関して、最近、統計が発表されたので、追記しておきましょう。

近年、世界的に梅毒の感染が増えているのです。
とくに日本では10代、20代の若い女性に感染が増えているのです。
日本産婦人科学会が先月発表したところによると、
昨年の10月から今年の3月までの半年間に分娩した妊婦さんのうち、
約4千人に1人が梅毒に感染していたということです。

意外と少ないと思われるでしょうか。
妊婦さんの内訳は30代だと、8,091人に1人、
20代だと、2,449人に1人、
10代だと、537人に1人です。

若い女性ほど、感染していることが多いということですね。
ということは、これからどんどん増えるということですよ。
この統計は、妊婦健診で全員検査しているので、
症状は無いけれど、たまたま検査で陽性になった割合なのです。
妊娠していない女性で感染していないことの方がよっぽど多いので、
梅毒に感染しているのが4千人に1人ではなく、もっともっと多いのですよ。

妊娠中に梅毒に感染していると、8%に早産が起こります。
妊娠後期から生まれてしばらくの間に胎児や新生児が亡くなる確率は4%になります。
そして先天奇形が14%に生じます。
知的障害なども起こります。

それで日本産婦人科学会では、若年者に対する性教育の重要性や早期からの妊婦健診の受診、
妊娠中の性感染症予防に関する啓発の必要性が推定されたと報告しています。

これは一般的な話ですよね。
ですが、具体的に行動に移さなければいけません。
それで、次の日曜日、11月6日の日曜日なのですが、
神戸の三宮からのフラワーロードの突き当たりに、みなとのもり公園という公園が有ります。
そこで性モラルを高めてもらい、家庭の重要性をアピールする大会を予定しているのですよ。
時間は2時からです。
私も開会式の来賓に選ばれていて、スピーチをしないといけないのですよ。

そして2時半頃から、三宮駅に向かって、プラカードを持って行進します。
実は、この運動はタマル産が開業した時と同じ、17年前の1999年から何度も行っていて、
私は当時より兵庫県の家庭再建運動の会長を賜っているのです。

けっこう町を練り歩くのは楽しいですよ。
警察の方も友好的で、当日も誘導してもらう予定です。
興味の有る方は、当日、参加してくださいな。
言ってるだけじゃダメで、実際に行動に移さないとね。

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