竹取翁と万葉集のお勉強

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和歌論からの中間試験

2009年10月03日 | 万葉集 雑記
今回は、ある有名な二つの歌集から歌を、以下のように対で紹介します。
文学の専門家が彼らの依って立つ和歌の理論から想定する高校の古典の勉強の達成目標では、作者は別にして対で紹介するそれぞれの歌の作成時期は容易に判定が出来ると期待しているようです。
ですが、元から出来の悪い私には、これらの歌の制作区分は残念ながら出来ません。
皆さんは、どうですか。たぶん、楽勝でしょう。特に、高校の文系以上の学歴をお持ちの方や、和歌が好きな方には、簡単な問題で申し訳ありません。


春の花
上1 春風は 花のあたりを避きて吹け 心づからや 移ろふと見む
下1 春雨は いたくなふりそさくら花 いまだ見なくに 散らまくおしも

夏の花
上2 陸奥の しのぶもぢずり誰れゆゑに 乱れむと思ふ 我ならなくに
下2 わが宿の ゆふかげ草のしらつゆの 消ぬかにもとな おもほゆるかも

秋の黄葉
上3 秋風の 吹きにし日より音羽山 峯の梢も 色付きにけり
下3 雁がねの 来鳴きしなへに韓ごろも 龍田の山は もみちそめたり

秋の時雨
上4 白露も 時雨もいたく漏る山は 下葉残らず 色付きにけり
下4 しぐれ雨 まなくし降れば三笠山 こずゑあまねく 色付きにけり

早春の雪
上5 冬ながら 空より花の散り来るは 雲のあなたは 春にやあるらん
下5 あは雪か はだれに降ると見るさへに 流がらへ散るは なむの花そも

懐古の花
上6 色も香も 昔の濃さに匂へども 植ゑけむ人の 影ぞ恋しき
下6 やちくさに 草木をうゑてときごとに 咲ける花をし 見つつしのはむ




今回は、訳のわからないものになりました。
なお、学問では時代で歌の表記・表現は、明確に違うことになっています。また、ここで紹介した歌は紀貫之が好んだ歌ですから、素人が好みで勝手に選んだ歌ではありませんので、為にするひねくれた問題ではありません。
体調不良で、スランプです。
昔の話題の焼き直しです。

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